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百獣戦隊ガオレンジャー 火の山、吼える

  • posted at:2016-02-20
  • written by:砂月(すなつき)
ひゃくじゅうせんたいがおれんじゃーげきじょうばんひのやまほえる
「劇場版ガオレンジャー」製作委員会(東映=東映アニメーション=テレビ朝日=東映ビデオ=アサツーディ・ケイ=東映エージエンシー=バンダイ)
配給:東映
製作年:2001年
公開日:2001年9月22日 併映「劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4」
監督:諸田敏
製作:福湯通夫 泊懋 早河洋
企画:上松道夫 木村純一 石井徹 東聡 河内進 福中脩
プロデューサー:日笠淳 太田賢司 矢田晃一
原作:八手三郎
脚本:武上純希
音楽:中川幸太郎
オープニング曲:「ガオレンジャー吼えろ!!」ガオレンジャーズ&山形ユキオ
撮影:菊池亘
照明:才木勝
計測:相葉実
助監督:黒木浩介
記録:たなかなつき
製作進行:谷口正洋
美術:山下宏
装飾:山口康孝 高津装飾美術
操演:船越幹雄
装置:紀和美建
美粧:サン・メイク
衣裳:東京衣裳新社
編集:阿部嘉之
録音:谷山謙二
音響効果:阿部作二
選曲:宮葉勝行
視覚効果:沖満
デジタル合成:柳原嘉宣 豊直康 松岡勇二 道木伸隆 東映アニメーション デジタルコンテンツ部
技術協力:東映化学
特殊撮影・撮影:(株)特撮研究所 中根伸治
特殊撮影・照明:(株)特撮研究所 安藤和也
特殊撮影・操演:(株)特撮研究所 鈴木昶
特殊撮影・MC:(株)特撮研究所 中山亨
特殊撮影・美術:(株)特撮研究所 松浦芳
特殊撮影・CG:(株)特撮研究所 捻橋尚文 足立亨 江場左知子
デジタルエフェクト:尾上克郎
特撮スーパーバイザー:高橋政千
パワーアニマル3DCG:SpFX STUDIO モーターライズ
企画協力:企画者104
デザイン協力:プレックス
キャラクターデザイン:原田吉朗
資料担当:葛西おと
造型:レインボー造型企画 前澤範
撮影協力:エースヘリコプター 下田 吉佐美大浜 城ケ崎海岸
装飾協力:アキレス
カースタント:タケシレーシング
音楽制作協力:東映音楽出版
宣伝:大西弘行 磯部武志 東條美子 笹田文代
プロデューサー補:横塚孝弘
製作デスク:荒井成介
製作担当:岩永恭一郎
製作協力:東映テレビ・プロダクション
アクション監督:竹田道弘
特撮監督:佛田洋
出演:金子昇 堀江慶 柴木丈瑠 酒井一圭 竹内実生
アメリカンビスタ カラー 28分

大自然の精霊・パワーアニマルから選ばれた六人の戦士・百獣戦隊ガオレンジャーはこの世の邪悪なパワーが具現化したオルグと戦っていた。強い衝動を感じたというガオの巫女・テトムの知らせで工場地帯にやってきたが、そこにいたデュークオルグのツエツエとヤバイバは劣勢とみるやあっさりと引き揚げて行った。これが強い衝動だったのかと首をかしげながら話していると突然強い風が吹いた。空にはぽっかりと開いた穴。それは衝動が引き裂いた時空の穴だった。ガオレンジャーとテトムは次々とその中へ吸い込まれて行った。

鷲尾岳、鮫津海、牛込草太郎、大河冴がたどり着いたのは三つの月がある異世界の島だった。戸惑う四人を見つけたハデスオルグは人間狩りと称して下級オルグのオルゲットとともに襲うが、この島の住民のよって阻止された。一方、別の場所へ飛ばされた獅子走、大神月麿、テトムの三人はゼウスオルグに捕らえられ火の山の麓に造った鬼之城へ連れて行かれた。ゼウスは走と月麿を地下の採掘場へ放り込み、テトムをポセイドンオルグの土産とすることにした。

今から1年前にゼウス、ポセイドン、ハデスのオルグ三兄弟が現れ平和な島の生活は一変した。そのオルグの支配を打ち破るために生まれたのが魁人をリーダーとするレジスタンスだった。捕らえられた住民は宝石の採掘をさせられていたが、その中には皇女の伊莉那もいた。魁人の使命は伊莉那を助け出すことだった。この島には「天空に三つのリングが現われし時、赤い宝石を一つに戻すべし。さすれば赤き聖なる獣が甦り島を救うべし」という言い伝えがあった。その言い伝えにある宝石の半分を魁人が、そしてもう一つを伊莉那が持っていた。三つのリングが何を意味しているのかわからなかったが、何かが現れる期日は明日だった。そこで魁人は岳たちの協力を得て闇討ちを掛けることにした。すると鬼之城内は混乱に陥り、騒動の声を聞いた伊莉那は採掘場の仲間を率いて立ち上がった。傷の手当てをしてもらったお礼として参加することになった走と月麿は奪われた伊莉那の宝石を取り戻しに向かうがゼウスが立ちはだかった。月麿が食い止める間に走と伊莉那が先へ進むと、宝石はポセイドンと酒の飲み比べをして勝ったテトムの手の中にあった。

屋台的映画館
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PIECE 記憶の欠片

  • posted at:2015-02-13
  • written by:砂月(すなつき)
ぴーすきおくのかけら
「PIECE」製作委員会(東映=東映ビデオ=木下の賃貸=東映エージェンシー)
配給:東映
製作年:2012年
公開日:2012年9月1日
監督:下山天
製作:鈴木武幸 間宮登良松 木下直哉 松田英史
企画:白倉伸一郎 加藤和夫
プロデューサー:高橋一浩 佐藤現
脚本:三条陸
音楽:吉川清之
撮影:小林元
照明:堀直之
美術:福澤勝広
装飾:大庭信正
小道具:片岸雅浩
録音:加来昭彦
整音:藤沢信介
音響効果:柴崎憲治 中村佳央
編集:平澤政吾
助監督:高橋浩
ラインプロデューサー:林周治 榊田茂樹
製作管理:菊池淳夫 角田朝雄
VFXスーパーバイザー:小林真吾
造型・特殊メイク:織田尚
主題歌:「あなたのために」三浦涼介
製作プロダクション:東映東京撮影所
製作統括:木次谷良助
出演:渡部秀 三浦涼介 長谷部瞳 野崎萌香 飛鳥凛
アメリカンビスタ カラー 92分

千野智紀は3年前に遭遇した事件をきっかけに新聞記者を辞め、今は酒浸りの生活を送っている。フリーライターの仕事も自分を紛らわせるための酒代を稼ぐためであり、そんな彼を心配する同僚の姫宮亜梨沙を寄せ付けないのは、女性である彼女と接することで甦る当時の断片的な記憶から逃げるためだった。ある早朝、雑誌編集長の津田東次郎から連絡を受けた智紀は居ても立っても居られず出掛けた。あの事件と同じ死に方をした男に遭遇したというホームレスが現れたからだ。顔や手がまるで石のようになって崩れたというその死に方は、智紀の恋人・五味遥のそれとそっくりだった。

被害者は22歳のホストだった。事件現場に忍び込んだ智紀は記者時代に世話になった警視庁の刑事・狩屋青二から詳細を聞き出そうとするが、いくらお前との仲でもそれだけは駄目だと断られた。そこに部下を引き連れてやってきた公安課の塩村理香はこの案件を全て取り仕切ると言った。智紀が金網越しにその死体が俺の過去に関係があるかもしれないと言うと、理香は薄汚いハイエナを追い払うのがあなたの仕事だと狩屋に命じた。ぶつくさ言いながら現場を去る智紀の前に謎の男が現れ、噛みつく牙のないお前はハイエナの資格もないと言った。その言葉の意味を理解した智紀は金網を飛び越え鑑識が運ぶ担架に近づいた。制止される際にチラリと見えたホストの死体が遥と同じように石化していたことから、これが3年前の事件に繋がる鍵だと考えた智紀は心を入れ替えて取材を行うことにした。

ホームレスの証言でホストと一緒に歩く白い帽子に白いコートという出で立ちの女がいたことがわかった。その女と別れたホストがフラフラと近づいてきたため、やめろとホームレスが身構えたところ石化した腕がもげたのだという。その後も独自に調査した結果、変死体事件は今月で4件起きていたことが判明した。場所は路地裏やラブホテル、ガード下に地下道とバラバラだったが、犯行時刻はいずれも深夜であり複数の人々があの女を目撃していた。さらに調査を行うと死体をカメラで撮っている男がいることがわかり、ハイエナの資格もないと言ったあの男だと直感的に思い津田なら何か情報を持っているのではないかとを訪ねた。その結果、スクープ写真をオークション形式で取り引きする零という名の闇カメラマンであることがわかった。智紀は早速連絡を取ることにした。

屋台的映画館

光戦隊マスクマン

  • posted at:2015-01-11
  • written by:砂月(すなつき)
ひかりせんたいますくまん
東映
配給:東映
製作年:1987年
公開日:1987年7月18日 併映「ドラゴンボール 魔神城のねむり姫」「聖闘士星矢」「超人機メタルダー」
監督:長石多可男
製作:渡邊亮徳
プロデューサー:鈴木武幸
原作:八手三郎
脚本:曽田博久
音楽:淡海悟郎
主題歌:「光戦隊マスクマン」影山ヒロノブ
・・・:「愛のソルジャー」影山ヒロノブ
撮影:いのくままさお
照明:斉藤久
美術:山下宏
キャラクターデザイン:いちごはうす 荻原直樹
イラスト:赤坂徹朗
録音:石川孝
効果:大泉音映
選曲:村田好次
編集:伊吹勝雄
製作担当:山本康郎
進行主任:室橋忠
計測:黒須健雄
記録:斉藤りさ
助監督:諸田敏
製作デスク:寺崎英世
アクション監督:竹田道弘
装置:東映美術センター
操演:船越幹雄
美粧:サン・メイク
衣裳:東京衣裳
装飾:装美社
撮影協力:近藤玲子バレエ団
ダンス指導:井出真生 和田てるみ
企画協力:企画者104
キャラクター制作:レインボー造型企画
合成:チャンネル16
現像:東映化学
車輌協力:マツダ
オートバイ協力:スズキ自動車
ビデオ合成:東通ecgシステム 峰沢和夫 近藤弘志 前岡良徹 鈴木康夫
特撮監督:矢島信男
特殊撮影・操演:(株)特撮研究所 鈴木昶 尾上克郎
特殊撮影・美術:(株)特撮研究所 佛田洋
特殊撮影・撮影:(株)特撮研究所 高橋政千
特殊撮影・照明:(株)特撮研究所 加藤純弘
出演:海津亮介 草刈滉一 広田一成 永田由紀 前田賀奈子
アメリカンビスタ カラー 20分

地底帝国チューブを率いる地帝王ゼーバは地上への侵攻を開始したが、強いオーラパワーを持つ光戦隊マスクマンの5人(タケル、ケンタ 、アキラ、ハルカ、モモコ)によって阻止された。妖魔道師・地奇地奇獣アナグマスは彼らを倒すための秘策を見つけ、前線指揮官の地帝王子イガムを涙の海に向かわせた。それは大勢の人間が流した涙が地面に染み込み何千、何万年も掛かって出来たと言われる涙の海に住む人魚レライを利用するためだった。偽りの愛で近づき結婚の約束をしたイガムに促されレライが愛の歌を歌うと地表を大地震が襲った。光戦隊基地の長官・姿三十郎はその音楽のような波長を問題視し東博士と原因究明に着手した。アナグマスはレライの歌声に地帝獣ホーンドグラーの歌声を干渉させると強力な超音波となり音楽の大地震を引き起こすことを突き止めた。そのためにイガムを派遣しレライの心を奪ったのだった。ゼーバはレライに悪魔の歌を命の限り歌わせ続けよとアナグマスに命じた。

地震が起きた際にプールにいたタケルたちは謎の渦に巻き込まれ地下の遺跡に飛ばされた。自分たちの居場所を確かめようとしていたところ何処からか女性の歌声が聞こえてきた。それがレライであることがわかると美しい歌声に耳を傾けたが再び地震が彼らを襲った。その先にイガムと地帝獣の姿を見つけると5人はマスクマンに変身し、イガムが何かを企んでいると見るやレッドマスクはレライを引き離し遺跡から外へ連れ出した。変身を解いたタケルは歌声がイガムに利用されていることを説明するが、レライは彼との愛を信じ耳を傾けなかった。するとレライは突然苦しみ始め、一刻も早く涙の海へ帰らなければ死んでしまうことがわかったタケルは手を貸そうとした。ところがそこに現れたイガムによって連れ去られてしまった。

畔にきたイガムは涙の海へ入ろうとするレライを引き留め、俺はお前の瀕死の歌が聞きたいのだと指揮棒の不思議な力で海の水を涸らした。自分が騙されていたことを知ったレライは、タケルの言葉を思い出しながら涙ながらに歌った。その悲しい歌を聞いたタケルは彼女の心情が変化したことを確信した。

屋台的映画館

火の鳥2772 愛のコスモゾーン

  • posted at:2014-08-16
  • written by:砂月(すなつき)
ひのとりにななななにあいのこすもぞーん
東宝=手塚プロダクション
配給:東宝
製作年:1980年
公開日:1980年03月15日
監督:杉山卓
企画:市川喜一
製作:市川喜一 明田川進
脚本:手塚治虫 杉山卓
アニメーションディレクター:中村和子 石黒昇
レイアウト・メカ作画監督:湖川友謙
美術:松本強 伊藤信治
設定:もとのりゆき 篠原博士
メカデザイン:御厨さと美
音楽:樋口康雄
撮影・特殊効果:八巻磐
音響:明田川進
録音:宮本隆
効果:石田秀憲
編集:井上和夫
オプチカル編集:古川雅士
総監督:手塚治虫
声の出演:塩沢兼人 三輪勝恵 池田秀一 藤田淑子 熊倉一雄
スタンダード カラー 121分

22世紀初め、地球は統一された地球連邦によって極度の合理化が進められ、元老院に属する一握りのエリートに支配されていた。人口過剰を防ぐために限られた人数だけが試験管ベビーとして育てられ、コンピューターによる適性検査でそれぞれの階級に振り分けられると、オートマチック育児システムを持つドームハウス内で将来の仕事に必要な専門的教育を受けることになっていた。育児ロボット・オルガによって宇宙パイロットに育てられたゴドー・シンゴもその中の一人だった。

成人したゴドーは同じ宿命を持った若者たちとともに科学センターでの研修生活に入った。レーザーガンによる射撃訓練で好成績を修めた彼は教官のボルカンに気に入られ、難易度の高い訓練に駒を進めた。だが、小動物の姿をしたシリウス12番星人を前にすると体が動かなくなった。同じ宇宙に住む人間に銃口を向けることが出来なかったのだ。オルガの教育プログラムには欠陥があり、規則から外れた優しさを見せたことでゴドーは非情さを欠いていた。そのことから罵りながらためらいもなく殺し続けるボルカンの姿に未来の自分の姿を重ね、恐怖を感じた。その夜、悪夢にうなされるゴドーを心配したオルガだったが、彼女に人間の感情を理解することは不可能に思えた。ところが翌日出向いた科学センターの入り口でゴドーがボルカンから口汚く罵られると怒りのような感情が芽生え、橋の欄干にボルカンを車ごと置いてきてしまった。

ゴドーの素質に目をつけたロック・シュラーク長官は、科学センターに呼び出すと直属としての特別な任務を与えられた。それは1年後に行われる作戦に参加し、コスモゾーン2772と対決することだった。これまでに数々の調査隊がこの謎の生命体に襲われ、機体に高熱で焼けただれていた。調査員ボンダが死ぬ間際に撮った写真には鳥のような姿が捉えられていたが、詳しいことは何もわからなかった。ゴドーへの任務はこの生命体を探し出し、生け捕りにして地球に持ち帰ることだった。交換条件としてどんな便宜でも図ってもらえることを知ったゴドーは、行動の自由を願い出た。彼にとって街の外へ出ることは初めての体験なのだ。海や花など実物を見たことも触れたこともないゴドーにとってすべてが新鮮だった。花の美しさに感動するゴドーに特別なものを感じたオルガは、たくさんの花が咲く庭園に案内した。きれいな花々に驚いていると美しい女性が現れ、ゴドーが研修生だとわかると花を摘んで渡そうとした。するとゴドーは、花が死んでしまうと手で制した。彼の優しさに魅かれた女性は談笑を始めたが、それを制止したのは警備ロボットだった。その庭園は元老院のクラブハウスで、身分の低い者の立ち入りは禁止されていたのだ。女性の名はルナ。元老院の長老・イート卿の娘でロックの婚約者だった。

屋台的映画館
ひみつけっしゃたかのつめざむーびーつーわたしをあいしたくろうーろんちゃ
「秘密結社鷹の爪 THE MOVIEⅡ 製作委員会」(DLE=テレビ朝日=電通=東宝=MBS=ソニー・ミュージックエンタテイメント=メーテレ)
配給:DLE
配給協力:東宝
製作年:2008年
公開日:2008年5月24日 併映「古墳ギャルのコフィー 12人と怒れる古墳たち」
監督:FROGMAN
製作:椎木隆太 亀山慶二 島本雄二 藤原正道 當間佳成 北川直樹 吉田鏡
企画:梅澤道彦 服部洋 大田圭二 井口真一
ゼネラル・プロデューサー:戸田和宏
プロデューサー:岡村和佳菜 西口なおみ 亀田卓 古澤佳寛 芝野昌之 杉山剛 金森和生
脚本:FROGMAN
キャラクターデザイン:FROGMAN
録音:FROGMAN
FLASH:FROGMAN
編集:FROGMAN
鷹の爪団FLASH部隊 隊長:山脇光太郎
鷹の爪団FLASH部隊:ナカムラヒデタカ 堤心平 首藤順 友川絵美子
鷹の爪団音楽隊 主任:原田扶美子
鷹の爪団録音研究所 所長:はたしょうじ
鷹の爪団録音研究所 副所長:浦畑将
鷹の爪団録音研究所 磁気所員:藤林繁
鷹の爪団録音研究所 光学所員:利澤彰
鷹の爪団3D班:ヨモギダ
鷹の爪団ビジュアル・エフェクト班:saihate
クリエイティブ・アドバイザー:谷東
DTSデジタルマスタリング:宇田川浩一 相川敦
製作アシスタント:須藤雄毅 梅津康宏
製作プロデューサー:岡島隆敏
製作協力:リアランド サウンドチーム・ドンファン サウンドガーデン アオイスタジオ OPERA HOUSE アドビシステムズ株式会社
現像:東京現像所
製作スタジオ:蛙男商会/DLE
主題歌:「Goodbye Mr.A」the HOOSiERS
音楽:manzo
特別効果音:滝口順平 野沢雅子 銀河万丈
声の出演:オタマジャクシ 亜沙 FROGMAN
ワイド カラー 90分

秘密結社鷹の爪総統がレオナルド博士に頼んでおいた万能スーパー戦闘ロボがついに完成した。100円ショップの材料で宇宙船を作ることが出来る天才マッドサイエンティストの博士にとって、ロボの製作など朝飯前だった。彼の自信作である全長3メートル、体重1トンのロボは、新幹線よりも速く走り、ジェット機よりも速く飛び、葬儀屋よりも丁寧という優れもので、総統はついに世界を服従させるときがやってきたと物思いに耽っていた。その矢先に現れたのは、宿敵・デラックスファイターだった。あれやこれやと時間を稼いでいる間に起動したロボは、デラックスファイターの前に立ち塞がると第一声を発した。「いらっしゃいませ」。総統が万能スーパー戦闘ロボと言ったのを、戦闘主任の吉田くんが博士に万能スーパー銭湯ロボと間違えて伝えてしまったのだ。二人が言い争いをしているうちに、必殺技のデラックスボンバーが炸裂した。

デラックスファイターが社長を務めるデラックスカンパニーは、彼のグッズ販売で成り立っている。最近発売したDVDの売り上げが好調だったが、これも鷹の爪団があればこそであった。ある日、デラックスファイターが管理するブログが何者かに乗っ取られ、見に覚えのない日記が書き込まれた。その内容は、麹町の銀行に押し入って3億円を奪った強盗団を捕まえたが、2億円を出すから見逃してくれと言われてOKをした、というものだった。ブログには2千件を超える批判のコメントが殺到し、その話題が世界中に知れ渡ったことでDX社の株価は大暴落を起こした。総統たちはデラックスファイターが窮地に陥っていることをテレビのニュースで知った。どんな手段を使っても倒せなかったデラックスファイターがブログの書き込みひとつで取り返しのつかないことになったことから、吉田くんはインターネットの力を使えば世界征服を簡単に出来るのではないかと考えたのだった。それを聞いた総統は、博士にインターネットの中へ入ることが出来る機械を作ってもらうことにした。完成した博士の自信作は、見た目はパソコンそのものだが本体から伸びているジャックを鼻に差し込みスイッチを入れればいつでもネットの世界に入れるという代物だった。ネットを制する者が世界を制する。総統はそう呟くと早速テストを行った。

鷹の爪団が現れたのは、世界中に繋がるサイバースペースを視覚化したインターネットの空間だった。その世界では会社のデーターベースが建物として描かれ、インターネット利用者の分身として表示されるキャラクター「アバター」がそこら中を歩き回っていた。ネットの世界で大暴れし今度こそ世界を征服してやるのじゃ~と総統が唾を飛ばしながら力説していた頃、現実世界では黒服の男がDX社を訪れていた。その男はMr.Aコーポレーションの社員で、DX社の株を80パーセント買い占めたことで経営権はこちらにあるのだからおとなしく手を引けとデラックスファイターに迫ったのだ。狼狽する彼はデラックスボンバーで追い返そうとしたが、その様子がマスコミにスクープされたことで名誉は完全に失墜。デラックスファイターは人々の前からひっそりと姿を消した。一方、ネット世界を満喫している総統たちの前に突如巨大な鳥が舞い降りた。それはMr.Aが開発したプログラム「ハゲタカ」で、フェンダーミラー将軍を倒した鷹の爪団を危険と判断すると攻撃を始めた。

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