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ナビィの恋

  • posted at:2011-12-28
  • written by:砂月(すなつき)
なびぃのこい
イエス・ビジョンズ=オフィス・シロウズ
配給:オフィス・シロウズ=東京テアトル
製作年:1999年
公開日:1999年12月4日
監督:中江裕司
製作:竹中功 佐々木史朗
プロデューサー:石矢博
製作補:澤昌平 新井真理子
協力プロデューサー:佐藤美由紀
原案:中江裕司 中江素子
脚本:中江裕司 中江素子
撮影監督:高間賢治
音楽:磯田健一郎
テーマ曲:「RAFUTI」登川誠仁
美術:真喜屋力
照明:上保正道
録音:井家眞紀夫
編集:宮島竜治
助監督:土岐佳嵩
スクリプター:松橋章子
衣裳デザイン:小川久美子
装飾:秋田谷宜博
衣裳:澤いずみ
衣裳(沖縄):金城美香
ヘア・メイク:大野悦香
製作担当:傳野貴之
出演:西田尚美 村上淳 平良とみ 登川誠仁 平良進
アメリカンビスタ カラー 94分

都会の生活に疲れた東金城奈々子は、幼なじみのケンジが操縦する連絡船に乗って生まれ故郷の沖縄・あぐに島に帰った。港で彼女を暖かく迎えたのは恵達おじぃとナビィおばぁだった。恵達おじぃが運転する車に乗って揺られていた奈々子は、島の住民とはかけ離れた雰囲気の二人を目撃した。一人はバックパックを背負った旅人風の青年、そしてもう一人は白いスーツの老紳士だった。奈々子は、恵達おじぃからあんたの生まれた家だから好きなように居ればいいよと言われ、会社を辞めたことを告白した。しかし恵達おじぃは深くまで聞こうとはしなかった。

翌日、ナビィおばぁは奈々子と一緒に近所の雑貨屋・大濱商店に出かけた。その店の主・麗子は元オペラ歌手で、亭主のオコルナーは隣でコーヒーショップ・おこるなぁを営んでいた。オコルナーは遥々アイルランドから麗子を追いかけて来たのだ。愛を唄う麗子の歌声にナビィおばぁは涙を流した。その帰り道、ナビィおばぁはちょっと寄り道するからと言って奈々子に荷物を預けると何処かへ行ってしまった。その頃、恵達おじぃは牧場で牛のための草を刈っていたが、そこで出会った青年・福之助と仲良くなり家に連れて帰ってきた。恵達おじぃは福之助のことをとても気に入り、三味線を教えたり離れで寝泊りすることを許可するなど上機嫌だったが、夕方遅く帰ってきたナビィおばぁに気付くと激しく叱った。

翌朝、恵達おじぃは福之助と牧場に出かけた。するとナビィおばぁもブーゲンビリアの鉢を持って出かけた。最近ナビィおばぁの様子がおかしいことに気付いていた奈々子は、近所の子供たちを集めてナビィおばぁのあとを付けるように言った。ケンジのところへ相談に行った奈々子は、あの老紳士が戦前まで島にいたことを知った。そこへ自転車を飛ばしてやってきた女の子は、奈々子にデイジ大変だと言った。奈々子は子供たちが群がる草むらからそっと仲村渠家の墓を覗いた。墓の前では60年前の約束を果たしに来たサンラーとナビィおばぁが抱き合っていた。

屋台的映画館
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長靴をはいた猫 80日間世界一周

  • posted at:2010-04-13
  • written by:砂月(すなつき)
ながぐつをはいたねこはちじゅうにちかんせかいいっしゅう
東映動画
配給:東映
製作年:1976年
公開日:1976年3月20日 併映「UFOロボグレンダイザー対グレートマジンガー」「秘密戦隊ゴレンジャー 真っ赤な猛進撃!」「ロボコンの大冒険」「一休さん」
監督:設楽博
製作:今田智憲
企画:有賀健 横山賢二
脚本:城悠輔 山崎忠昭
音楽:宇野誠一郎
主題歌:なべおさみ こおろぎ’73 増山江威子
原画:奥山玲子 阿部隆 金山通弘 森英樹 木野達児 的場茂夫 小川明弘 広田全 荒木伸吾 小松原一男 友永和秀 葛岡博 山口泰弘 石黒育
動画:板野隆雄 小林敏明 服部照夫 石山毬緒 薄田嘉信 草間真之介 山田みよ 長沼寿美子 上梨壱也 田村晴夫 布告文 高島鉄男 長崎重信 後藤紀子
トレース:五十嵐令子 奥西紀美子 入江三帆子
彩色:山田純子 鈴木玲子 吉村和子 佐藤道代
ゼログラフ:酒井日出子 高橋啓子
特殊効果:林富喜江 堰合昇
仕上検査:森田博 小椋正豊
仕上進行:平賀豊彦
背景:松本健治 海老沢一男 遠藤重義 原田謙一
美術進行:鳥本武
演出助手:遠藤勇二
進行主任:岸本松司
撮影:高梨洋一 片山幸男
編集:千蔵豊
録音:波多野勲
音響効果:石田サウンド 加藤昭二
記録:大橋千加子
録音スタジオ:タバック
現像:東映化学
製作担当:白根徳重
声の出演:なべおさみ 滝口順平 大塚周夫 富田耕生 水森亜土
アメリカンビスタ カラー 69分

ネズミを助けたことで猫の国を追い出されたペロ。三匹の殺し屋から命を狙われているペロは今、ドンドン街の食堂でウェイターとして働いている。ある日、街の実力者である豚のグルーモンがいつものようにやってきて、いつものように専用テーブルに座った。そしてわしの専用の料理を持って来いとペロに怒鳴りつけたのだった。コックでカバのカーターは、注文書を見るなりこんな難しい料理は出来ないよとつぶやいた。僕が手伝うよと言うが早いか、ペロはあっという間に調理してしまった。腹を減らしてイライラしているグルーモンは接客で大忙しのペロを引きとめ、金ならいくらでもあるから早くしろと言ったが、贔屓せずにまた接客に戻った。業を煮やしたグルーモンは隣で楽しく食事をする市長たちのテーブルを苦々しく眺め嫌味を言った。市長は彼の怒りを静めようとして、新聞に載っていたクエズ運河開通の話題を口にした。これでわずか150日間で世界一周が出来ることになったと告げるが、3年前に三度目の世界一周をしてきたがたっぷり1年は掛かったのに、たった150日で回れるはずがないと一笑に付したのだ。市長と一緒に食事していたドンドンタイムズ社の社長は反論したが、グルーモンはわしが嘘と言ったら嘘だと一歩も引こうとはしなかった。そこに料理を持って現れたペロは、僕なら150日どころか80日あれば世界一周出来ますと自信たっぷりに答えた。するとグルーモンは、周れない方に全財産を賭けようと言った。周れないときはおまえを一生奴隷としてこき使ってやるという横柄なグルーモンの鼻を明かすために、ペロはこの無謀な賭けに挑むことにした。

賭けの勝利となる条件は、80日後の正午の鐘が鳴り終わるまでに時計塔のてっぺんに立つことだった。旅の証人となるのは世界の新聞社だったため、ズルは許されなかった。長い旅は正午の鐘とともに始まり、ペロとカーター、そしてネズミの親子を乗せた船は港を出航した。日頃グルーモンに迷惑している街の人々はペロに声援を送った。各国の名所、旧跡を巡りながらの旅は順調に進んでいたが、厄介なのは三匹の殺し屋が追いかけてきたことだった。おかげでクエズ運河に差し掛かったときには計画よりも大幅に遅れていた。それを取り戻すべくガラビア砂漠で車を飛ばしたが、あまりの暑さにヘトヘトになった。なんとか給水所にたどり着いたものの、何者かによって爆破されてしまった。旅の妨害を企てたのはグルーモンが派遣したオオカミのガリガリ博士で、彼は殺し屋たちに特殊車を提供すると静かに様子を窺うのだった。

屋台的映画館

生首情痴事件

  • posted at:2010-02-23
  • written by:砂月(すなつき)
なまくびじょうちじけん
大蔵映画
配給:大蔵映画
製作年:1967年
公開日:1967年5月31日
監督:小川欽也
脚本:津川京一
撮影:岩橋秀光
音楽:長瀬貞夫
美術:宮坂克巳
照明:石田清三郎
録音:田中安治
助監督:岩本高徳
編集:金子半三郎
記録:有明竜二
製作主任:永野保徳
出演:火鳥こづえ 泉ユリ 高月絢子 鶴岡八郎 冬木喬三
シネマスコープ パートカラー 68分

3年前に林田教授の財産と名誉が目的で娘の玲子と結婚した藤山五郎は、そのおかげで大学の研究室勤務から東洋機業の設計課長に栄転することが出来た。結婚を機会にそれまで付き合っていた同じ研究員の有島順子との関係を清算したことで、傷心した彼女が研究室を辞めて故郷へ帰ったものだと周りの者は思っていたが、五郎にとってそれは好都合だった。何故ならこの財産乗っ取り計画は彼と順子の間で極秘に進められている計画であり、完了まであと一歩のところまで来ているからだ。

部屋で土地の登記書や株券などを調べていた五郎は、突然部屋に入ってきた玲子に驚き慌てふためいた。とっさに浦和に手頃な工場が売りに出ているので独立を考えていると言い訳をしたが、玲子の視線は冷たかった。その態度に苛立ちを覚えた五郎は雑言を浴びせたが、彼の怒りの原因はそれだけではなかった。林田が亡くなるときに、家や土地などの財産を全て玲子名義に書き換えたことがわかったからだ。そのことを彼女は知らなかったが、独立のための投資に妻が協力するのは当然の義務だと言われ心を決めた。玲子は、全ての書類の名義を変更することは構わないと前置きし、その代わりとして順子との関係を断つことを条件にしたのだった。二人が研究員時代から交際があり、今でも月々の仕送りをしていることを見抜かれていたのだ。開き直った五郎は、お前とは元々好きで結婚したわけではなく親父さんの財産やポストが欲しかっただけだと本音を語った。その頃、順子は不動産屋で新居の物件の契約をしようとしていたが、五郎からの電話でそれが出来なくなったことを知った。主人に詫びを言って去ろうとしたところ、ある提案をされた。五郎をレストランに呼び出した順子はいつまでも進展しない状況を愚痴り、屋敷を4千万円で買う者がいても名前だけの夫じゃどうしようもないわねと皮肉った。それを聞いた五郎は思索を練った。

車中で何処かに通う玲子の姿を見かけた五郎は、彼女が帰宅するときつく問い詰めた。すると玲子は突然離婚を口にしたのだった。五郎は男の存在を疑ったが、玲子は子供を守るためだと言った。彼女は3ヶ月の子供を身篭っており、父親の認知を受けてから離婚しようと以前から考えていたのだが、今の生活を続けていれば精神に異常をきたして子供の命を奪われ兼ねないと考えたからだ。翌日、五郎が順子にその話をすると、離婚裁判に持ち込まれた場合にこのままではあなたに勝ち目はないと言われた。その夜、彼が自宅に往診させた医師は順子の知り合いだった。

屋台的映画館

長靴をはいた猫

  • posted at:2007-05-25
  • written by:砂月(すなつき)
ながぐつをはいたねこ
東映動画
配給:東映
製作年:1969年
公開日:1969年3月18日 併映「怪物くん 砂魔人をやっつけろの巻、怪物くんとハニワ怪人の巻」「ひみつのアッコちゃん サーカス団がやってきた」「チャコとケンちゃん」「ひとりぼっち」
演出:矢吹公郎
製作:大川博
企画:関政次郎 有賀健 渋谷幹雄
原作:シャルル・ペロー
脚本:井上ひさし 山元護久
ギャグ監修:中原弓彦
音楽:宇野誠一郎
主題歌:「長靴をはいた猫」石川進 水垣洋子 ボーカルショップ トリオ・ポワン
作画監督:森康二
原画:大塚康生 奥山玲子 菊池貞雄 小田部羊一 大田朱美 宮崎駿 大工原章
美術:浦田又治 土田勇
撮影:平尾三喜 高梨洋一
録音:榊原広巳
編集:千蔵豊
音響効果:大平紀義
記録:河島利子
演出助手:及部保雄 蕪木登喜司
制作進行:古沢義治
現像:東映化学工業株式会社
声の出演:石川進 藤田淑子 水垣洋子 水森亜土 益田喜頓
シネマスコープ カラー 80分

「月がとっても蒼かった」ことを理由にネコの世界の掟を破ってネズミを助けたペロは、王様から死刑を宣告されたが、縛られた縄を切って逃げだした。それ以来、彼は王様が放った三匹の殺し屋ネコに命を狙われるようになった。追っ手を振り切ったペロが農家の軒先で雨宿りをしていると、中から話し声が聞こえてきた。その家の主である父親は、兄弟三人で仲良く財産を分けるようにと死ぬ間際に言ったが、長男のダニエルと次男のレーモンは三男のピエールに与えずに二人で山分けしようと考えていた。心の優しい少年・ピエールは引っ込み思案なところがあったため、日頃から意地悪な二人の兄に家事全般を押し付けられた上にまともな食事も与えられなかった。ペロのくしゃみを聞いたピエールは、彼を台所に誘うと暖かいスープをご馳走した。その様子を外から窺っていたのは、懲りずにペロを負い掛けて来た殺し屋たちだった。ペロと三匹は家の中で大騒動を繰り広げて部屋をメチャメチャにしてしまった。父親の遺産を少しでも多く手にしたかったダニエルとレーモンは、これ幸いとばかりにピエールを家から追い出してしまった。降り頻る雨の中に放り出されたピエールは、ペロと旅に出ることにした。

ペロとピエールは城下町にたどり着いた。張り紙の前に人だかりが出来ていることに気付いたペロが駆け寄ると、そこにはこう書かれていた。「この世で一番大金持ちで、この世で一番武勇に優れている人物をローザ姫の婿にする」。ペロは馬車に乗るローザに見とれるピエールに「おムコさんになれよ」と言った。城では世界各国から集まった6人の花婿候補の選考会が行われていたが、そこへ雷鳴とともに現れたのは魔王ルシファだった。ルシファは魔力を使ってたくさんの金貨を出し、城の壁をダイヤモンドにして結婚を迫ったが、ローザは死んでも嫌だと言った。怒ったルシファは城を廃墟に変え、お前は世界一の大金持ちを婿にすると公表したではないかと王様に詰め寄った。そして、その言葉に背くとお前とお前の国がどうなるかをよく考えるのだと脅迫した。ルシファは、今日から三日後の満月の晩にローザ姫との結婚式を行うと言い残して去って行った。広間に置かれた鎧の中で一部始終を見ていたペロは、ピエールをおムコさんにするまたとないチャンスだと考えていた。ピエールが魔王を倒せばいいのだ。食料を盗もうとして捕まり手下となったネズミの親分とその子分たちに、ペロは仕事を言いつけた。それはピエールにぴったりと合う上等な服を盗み出すというものだった。親分たちは花婿さがしの噂を聞きつけたやってきたダニエルとレーモンの部屋に蚤を投げ込み、脱げ捨てた服を持ち出すことに成功した。

ペロは着飾ったピエールを城のベランダに立つローザが見えるところに立たせた。だが口下手なピエールは何も話せずにいた。そこでペロは彼の代わりに熱弁した。ところがいいところで殺し屋たちが現れ、ペロは何処かへ行ってしまった。困っているピエールを助けたのは親分の息子のチビネズミだった。チビネズミは、この世の中で一番優しくて一番勇ましいカラバ公爵がルシファを必ずやっつけてくれるから心配要らないと言った。その言葉を聞いたローザ姫に笑顔が戻った。だがピエールは嘘をつき通すことに後ろめたさを感じていた。

屋台的映画館

ナースのお仕事 ザ・ムービー

  • posted at:2006-10-21
  • written by:砂月(すなつき)
なーすのおしごとざむーびー
フジテレビ=ポニーキャニオン
配給:東宝
製作年:2002年
公開日:2002年5月11日
監督:両沢和幸
製作:亀山千広
企画:大多亮 関一由 尾越浩文
エグゼクティブプロデューサー:宅間秋史
プロデューサー:大賀文子 両沢和幸 三田美奈子 棚橋裕之
脚本:両沢和幸
撮影:北山善弘
音楽:鴨宮諒
主題歌:「VACATION」朝倉いずみ with ナースのお仕事
照明:赤津淳一
録音:渡辺敏博
美術:荒川淳彦
助監督:谷口正行
製作担当:森太郎
プロデューサー補:多治見薫
出演:観月ありさ 松下由樹 神田うの 藤木直人 石原良純
アメリカンビスタ カラー 114分

若葉会総合病院に勤める史上最強のドジナース・朝倉いずみは、新米外科医の高杉健太郎と結婚し、まさに幸せの絶頂。だが二人はまだ新婚旅行に行っていなかった。いずみは南の島に行きたがったが、健太郎の指導医・浜野雄一が忙しさを理由に休暇を認めようとしないのだ。俺がお前ぐらいの頃には少しでも早く一人前になろうと正月も休まずに仕事したもんだと雄一から言われると、健太郎は何も言い返せなかった。その頃、いずみは後輩の赤木まどかと病棟対抗歌合戦の準備を熱心に行っていたが、先輩・尾崎翔子外科主任から中止になったことを知らされ落胆した。いずみは優勝賞金を新婚旅行費用に回そうと考えていたのだ。看護部長を兼任していた根本雅子外科師長が専任となり、新たにやってきた矢口俊子外科師長が無意味だといって病棟間におけるレクリエーションの開催を全て取りやめたのだった。新外科師長の人を蔑むような態度に看護師たちは疑念を抱いていた。

その日、病棟に現れた猿渡剛は腹をさすりながら何だか違和感があると翔子に訴えた。浜野から神経性の胃潰瘍と診断され薬で治療することになったが、その診断に納得出来ない猿渡は退院した先週から三度もやってきたのだ。浜野は診察してもらえないかと翔子からお願いされたが、大事な手術の打ち合わせがあるから無理だと断わり、打ち合わせにやってきた健太郎に何事も経験だと言って厄介事を押し付けたのだった。猿渡を診察した結果、健太郎も浜野と同じ診断をした。だがその心配ないという言葉が彼の不安を一層掻き立てたのだった。一度自宅に戻った猿渡は荷物を持って病棟に現れると翔子を捜した。その姿を見つけた俊子は入院の手続きがしたいという彼をクレーマーの類だと判断し、あなたのような人を相手にしている暇はないと言った。警備員につまみ出された猿渡は駐車場に停めてあった車のトランクを開け銃を取り出した。そしてそれを手にして再び病棟に現れると天井に向けて乱射した。彼は突然の出来事で震え上がる看護師たちに今は翔子としか話したくないと言った。

俊子から厭味を言われたことで自信を失いかけていた翔子は、雅子が講師を務める附属看護学院を訪ねた。昼食をとりながらアドバイスを受けることでリフレッシュすることが出来た彼女は病院に戻ってきたが、いつもと違う様子に驚いた。警官隊が病院を取り囲んでいたのだ。一方、予想以上に事件が大きくなったことで猿渡はうろたえていた。入院中に翔子から優しくされたことが忘れられない彼はただ入院したかっただけなのだ。

屋台的映画館

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