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鉄人28号

  • posted at:2009-11-17
  • written by:砂月(すなつき)
てつじんにじゅうはちごう
T-28 PROJECT(電通=キングレコード=メディアウェイブ=衛星劇場=テレビ朝日=ジェネオンエンタテインメント=GENEON ENTERTAINMENT USA=クロスメディア)
配給:松竹
製作年:2005年
公開日:2005年3月19日
監督:冨樫森
製作:森隆一 石川富安 早河洋 荒井善清 小林洋輔
企画:遠谷信幸 大月俊倫
エグゼクティブプロデューサー:多木良國 兵頭秀樹 木村純一
プロデューサー:佐倉寛二郎
共同プロデューサー:田中渉 田中大三 比留川伸 五郎丸洋介 片山英爾 柴田一成
ラインプロデューサー:松本孝司
原作:横山光輝
脚本:斉藤ひろし 山田耕大
撮影:山本英夫
視覚効果:松本肇
音楽:千住明
挿入曲:「鉄人28号」六本木男声合唱団
美術:小川富美夫
照明:小野晃
録音:野中英敏
編集:上野聡一
スクリプター:生田透子
助監督:谷口正行
製作担当:藪下隆
出演:池松壮亮 蒼井優 薬師丸ひろ子 香川照之 川原亜矢子
アメリカンビスタ カラー 114分

東京のど真ん中で、奇妙な事件が起きていた。多数の住民が、巨大な金属の塊が飛行するのを目撃したというのだ。その腕のような形をした塊は、空き家の屋根を突き破って飛んで行った。午後3時、地上派テレビ放送システムが何者かによってジャックされ、「ALL BECOME ZERO!(ゼロになれ!)」というメッセージが約2分間に亘って流れた。その頃、警視庁のホームページもハッキングされ、「ゼロ」からのメッセージが書き込まれた。その直後、上空から金属の物体が次々と飛来しそれらは合体すると人型を形成した。巨大ロボットはデモンストレーションとして東京タワーを軽々と捻じ曲げてしまった。

「ゼロ」の送り込んだブラックオックスに対抗するため、警視庁は特殊捜査課内にテロ対策課を新設し、コンピューターとロボット工学を専門とするマサチューセッツ工科大学の科学者が派遣されてきた。その人物は可憐な少女・立花真美だった。ロボットを一目見た真実は、それを作ったのは人工知能研究の世界的権威の宅見零児だと断言した。理由は「彼しか作れないから」だった。宅見はコンピューター会社KOKを立ち上げ、一人で王国を築きあげた。だが新型コンピュータのシステムが頻繁に誤作動を繰り返すようになったため社会の信用は失墜した。今まで彼を持ち上げていたマスコミも掌を返すような報道に終始し、売上は激減、株価は暴落した。卓見は三年前に突然会社を全て売却すると世間から姿を消したのだ。

東京タワーの騒動で怪我をした母・陽子を見舞った金田正太郎は、自宅で綾部達蔵という老人からの電話を取った。彼は父・正一郎が遺した物のことで会いたいと言った。不審に思いながらも秘書の案内で孤島にやってきた正太郎は、そこで初めて綾部と顔を合わせた。綾部は正太郎の祖父・正吾郎の助手であり、父・正一郎の後見人でもあった。彼の人生は金田家とともにあったが、二度とこの島には戻らないつもりでいた。だが、ブラックオックスの登場により事態は急変したのだ。綾部は正一郎の研究施設に正太郎を招き入れると格納庫の扉を開けた。そこには巨大な鉄人が壁際にそそり立っていた。その姿を見た正太郎は、驚きとともに懐かしさを感じていた。

鉄人は当初、正吾郎が軍事用ロボットとして開発したが、正一郎が平和利用のために何度も作り直し、28番目のロボットを完成させたのだ。綾部が正太郎に鍵を渡すと、彼は金庫の在処をすぐに探し当てた。小さい頃にここで遊んだ記憶が甦ってきたのだ。正太郎が取り出した包み紙の中には鉄人のリモートコントローラーが入っていた。コントローラを掲げる正太郎の姿を見た綾部は、君は見た物を瞬時に記憶する「直感像素質者」だからその能力を鉄人のために使うべきだと言った。不安でいっぱいの正太郎は、ドキドキしながらコントローラーの電源を入れた。

屋台的映画館
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天河伝説殺人事件

  • posted at:2009-03-25
  • written by:砂月(すなつき)
てんかわでんせつさつじんじけん
「天河伝説殺人事件」製作委員会
配給:東映洋画
製作年:1991年
公開日:1991年3月16日
製作:角川春樹
監督:市川崑
プロデューサー:冨澤幸男 霜村裕
原作:内田康夫
シナリオ:久里子亭 日高真也 冠木新市
音楽:宮下富実夫 谷川賢作
音楽プロデューサー:石川光
撮影:五十畑幸勇
美術:村木忍
調音:大橋鉄矢
録音:斉藤禎一
照明:下村一夫
編集:長田千鶴子
助監督:永井正夫
製作担当:福島聡司
出演:榎木孝明 岸恵子 日下武史 岸田今日子 財前直見
アメリカンビスタ カラー 109分

東京・新宿の高層ビル前で一人の男が急死した。男の手には「五十鈴」という奈良県にある天河辨財天社に太古から伝わる神宝神代鈴として作られたお守りが握られていた。同じ頃、奈良県吉野郡天川村の山深い杉木立の中で若い二人の恋が密かに呼吸していた。一方、東京・田園調布の屋敷内では四人の男女が激しく対立していた。やはり同じ頃、旅の男が吉野郡の外れで思わぬ足止めを食っていた。男は道端で死んでいた鳩をかわいそうに思い拾い上げたのだが、そこを通り掛った中村巡査から密猟の疑いを掛けられたのだ。男の名は浅見光彦。ルポライターの浅見は、駐在所の前を通りかかった天河館という旅館の女将・長原敏子の証言のおかげで嫌疑が晴れたのだった。

田園調布の水上家の広間には一門が勢ぞろいしていた。十九世宗家和憲は12年前に急逝した和春の追善能の演目を発表した。分家筋の長老・高崎義則は「頼政」、孫の和鷹と秀美は「二人静」を舞うことになったが、どちらがシテの静御前とツレの菜摘女を演じるかは稽古の様子を見てから決めると言った。和憲は「道成寺」を自身が舞い、この追善能を最後に引退すると宣言すると皆驚いた。

日本国語学研究所の剣持譲介所長は、東京に戻った浅見に仕事を押し付けた。剣持は浅見の先輩に当たり、浅見家からの信頼が厚かった。高級官僚一家の中にあって一人旅雑誌に紀行文を投稿する浅見の身を案じた母・雪江に何とかして欲しいと頼まれたのだった。そこで剣持は、能の舞台になっている史跡巡りの本が出版されることを知ると執筆者として浅見を紹介したのだった。最初は渋っていた浅見だったが、吉野へ行けることがわかると急に目の色が変わった。

静御前を演じることは、その者が次の宗家と継ぐことだった。二人の母である菜津は秀美が静御前を舞うことを和憲と約束していたが、高崎は本来、能楽の宗家は男でなければならないという決まりがあるからそれは出来ないと言った。そこで菜津は道伝正一に近付き、秀美の婿となって二十世宗家を襲名すれば何の不都合もないと耳打ちした。そして彼女は、和鷹に水上家も流派も譲る気はないと言った。

新宿で急死したのは、織物を扱う会社の営業課長・川島孝司だった。司法解剖の結果、毒物による中毒死であることが判明したが、捜査の手掛かりとなるはずの五十鈴と川島との共通点が不明だった。そこで仙波警部補と倉田刑事は五十鈴の謎を究明するために天河神社を訪れた。神社を管理する福本幸吉は、お守りの中に五十人の神様が宿ることから五十鈴と呼ばれ、神社に深く関わる人にしか渡していないと言った。事件解決の糸口が見つかったと喜ぶ仙波だったが、鈴が一千個近くあることを知り落胆した。福本の娘・千代栄は和鷹と結婚するつもりでいたが、両親は反対していた。天河には薪能の夜に結ばれた男女は不幸せな運命を辿るという言い伝えがあったからだ。

追善能の打ち合わせをしていた朝、菜津が血相を変えて部屋に飛び込んできた。高崎が崖道から転落して死んだというのだ。前日、仙波は高崎と一緒にいる男を偶然目撃していた。その男とは、取材のために再び天川村を訪れていた浅見だった。

屋台的映画館

デビルマン

  • posted at:2008-08-28
  • written by:砂月(すなつき)
でびるまん
「デビルマン」製作委員会(東映=東映アニメーション=東映ビデオ=テレビ朝日=バンダイ=ラッドガー)
配給:東映
製作年:2004年
公開日:2004年10月9日
監督:那須博之
製作:泊懋
製作委員会:坂上順 高橋浩 黒澤満 早河洋 東聡
企画:遠藤茂行 森下孝三 石井徹 木村純一 竹内淳
プロデューサー:冨永理生子 松井俊之 北崎広実
製作プロデューサー:生田篤
VFXプロデューサー・特撮監督:佛田洋
CGプロデューサー:氷見武士
VFX製作:東映アニメーション
「デビルマン」パートナーズ:馬場富雄 馬場節子 近藤誠二 吉田順 日達長夫 杉山登 渡辺伸吾 佐藤大樹
原作:永井豪
脚本:那須真知子
音楽:安川午朗
音楽プロデューサー:津島玄一
主題歌:「光の中で」hiro
デビルマンコンセプトデザイン:寺田克也
キャラクターデザイン:衣谷遊
撮影:さのてつろう
照明:大久保武志
整音:中村淳
音響効果:柴崎憲治
編集:只野信也
美術:沖山真保
装飾:肥沼和男
VE:高瀬尚一
録音:湯脇房雄
助監督:田村浩太朗
スクリプター:松隈理恵
進行主任:三辺敬一
フィジカルアドバイザー:廣戸聡一
ステディカムオペレーター:佐光朗 清久素延
出演:伊崎央登 伊崎右典 酒井彩名 宇崎竜童 阿木燿子
アメリカンビスタ カラー 115分

不動明は4年前に交通事故で両親を亡くした。身寄りの無い彼を引き取った牧村啓介は、妻・恵美と協力して明に孤独な思いをさせない努力をした。そして娘の美樹と同様に別け隔てなく育て、同じ高校に通わせた。

10日ぶりに登校してきた飛鳥了は、明に父親が死んだことを打ち明けた。了は明の幼なじみで何をするときでも二人は一緒だった。顔はそっくりだったが、性格は明が楽観的なのに対し了は物静かだった。だが学校で明がいじめられると了は暴走した。時には剪定ばさみを持って授業中の教室に乗り込み、いじめた牛久雅夫の指をちょん切ることもあった。だがそれを抑えることが出来るのは明しかいなかった。了の父・飛鳥教授が率いるチームは南極にある地底湖のボーリングに成功し、5億年前の地層から常温窒素核融合する夢のエネルギーを発見した。それは窒素1グラム当たり石油の800万倍に相当する力を持っていた。だが彼らは間違っていた。飛鳥教授たちが見つけたものはエネルギーではなく、他の種族の体を乗っ取ったり食べたりしながらひたすら進化し続ける知的生命体・デーモンだった。危険なことがわかり急遽、研究室を閉鎖したが手遅れだった。研究所に勤めていた数千人もの職員たちはデーモンとの合体で本来とは違う姿へと変貌した。学校を抜け出して了とともに彼の別荘へ向かった。別荘の地下は研究室になっていたが、明はそこで驚愕の光景を目撃した。デーモンと化した飛鳥教授が二人に助けを求めていたのだ。しかし明にはどうすることもできず、教授は息を引き取ったのだった。了はデーモンに合体されたことを明に告白した。そして人間でなくなったことに絶望を感じていた了は明にナイフを握らせ殺して欲しいと懇願した。明はナイフを取り上げて死ぬことを諦めさせたが、研究室の奥から飛び出してきたデーモンの生殖細胞と融合し彼もまたデーモンと化したのだった。だが彼だけは違った。姿はデーモンだったが、心は明のままだった。明=デビルマンはデーモンから了を解放するために戦った。

夢から覚めた明の一日がまた始まった。学校ではいつものようにいじめられたが、その日は違った。相手の攻撃を簡単にかわすとあっという間に三人を伸してしまったのだ。彼は今までとは違い、戦いを求めるようになっていた。その夜、明のもとに現れたシレーヌは、明と合体したアモンの記憶を取り戻させるためにデビルマンが生まれた研究室へ連れて行ったが、明は人間と生きて行くことを選んだのだった。激闘を繰り広げたシレーヌは明に止めを刺そうととしたが、それを止めさせたのは了だった。明は深手を負ったが、デーモンが持つ強力な自己回復能力で復活を果たした。了はそれがアモンのだと知ると、シレーヌがアモンに対して恋心を抱いていることを明かした。彼女はアモンの体を奪った明をひどく憎んでいたのだ。

デーモンは生き残るために強い生物と合体し、即座にその遺伝子を取り込む能力を身に付けていた。アモンと合体した明はそれが運命だと割り切り、美樹たち人間を守るためにデビルマンになって戦う決意を固めた。

屋台的映画館

でかんしょ風来坊

  • posted at:2008-06-13
  • written by:砂月(すなつき)
でかんしょふうらいぼう
日活
配給:日活
製作年:1961年
公開日:1961年3月19日
監督:斎藤武市
企画:岩井金男
原作:松浦健郎
脚本:松浦健郎 今村文人
撮影:高村倉太郎
音楽:小杉太一郎
主題歌:「東京の暴れん坊」小林旭
・・・:「でかんしょ風来坊」小林旭
・・・:「チョンコ節」小林旭
照明:大西美津男
録音:米津次男
美術:坂口武玄
編集:近藤光雄
助監督:神代辰巳
色彩計測:幸田守雄
現像:東洋現像所
製作主任:林本博佳
技斗:高瀬将敏
出演:小林旭 浅丘ルリ子 近藤宏 殿山泰司 小園蓉子
シネマスコープ カラー 82分

元総理大臣・一本槍鬼左衛門の乗った車が渋滞にはまっていた頃、東京・銀座のど真ん中では4人の女性からなるピンク・アパッチ団が男に向かって噛み付いていた。地方から出てきた女性に銀座を案内しますと優しい声を掛けて誘惑し、金を巻き上げようとしたというのだ。怖くて震えている女性は、やさしそうなお婆さんだった。こいつを警察に突き出そうぜと啖呵を切ったとき、横を通過しようとした鬼左衛門の車が歩道に突っ込んだ。ピンク・アパッチ団の威勢に驚いた運転手がハンドル操作を誤ったのだ。スカートを破られ頭にきた春子は、この爺様に頭を下げさせることが第一段階だと秘書に言った。すると隣で聞いていた鬼左衛門は、わしは戦争中でも憲兵に頭を下げなかった男だと怒鳴りつけた。騒動の中にいた松田秀子は洋食屋「キッチンジロウ」に飛び込み、幼なじみの清水次郎に助けを求めた。鬼左衛門と顔見知りの次郎は、事態を収拾するために春子、夏子、秋子、冬子の四人を店に招待した。

次郎は春子たちをズベ公から足を洗わせようと考えていたが、彼女たちは反対した。もしこの話がピンク・アパッチ団を仕切る金剛会のヤクザに知られると次郎の身に危険が及んでしまうからだ。その話を聞いたは冬子は「わかった!」と言った。「春子は次郎さんが好きなんだな」。
出版社でカメラマンのアルバイトをしている女子大生の秀子は、騒動の中で撮った写真を金井編集長に提出した。だが金井は、ただ単に事件を取り上げるだけではダメだ、週刊誌の使命は事件をもっと深く鋭く掘り下げて組み立てることだと言った。例えば鬼左衛門に頭を下げさせる、例えばお婆さんは鬼左衛門の40年前の初恋の人だと。私はそんなうそをつけないと秀子が断わると、金井は今日の大衆は騙されることを望んでいるんだと言った。恋愛のことで大喧嘩した次郎と秀子は、翌日同じ湘南の電車に偶然乗り合わせた。次郎はズベ公たちの更生問題を相談するため、秀子は週刊誌に使う鬼左衛門の写真を撮るためだった。一本槍邸についた二人を見た鬼左衛門は、いつ仲人をさせてくれるのかと言った。するとすかさず秀子が、お若いとき恋人はいらしたのですかと切り出したのだ。思い出させないでくれと照れる鬼左衛門に秀子は間髪入れずに質問しお婆さんの写真を差し出すと彼の顔色が変わった。鬼左衛門は男と男の話がしたかったと次郎を奥の部屋に連れて行った。鬼左衛門は道具箱の中に大切にしまって置いた写真を次郎に渡した。そこには大学時代の初恋の人が写っていたが、白髪を鉛筆で黒く塗りつぶしたあの写真の人物とそっくりだった。

屋台的映画館

デボラがライバル

  • posted at:2008-02-19
  • written by:砂月(すなつき)
でぼらがらいばる
フジテレビジョン=東映
配給:東映
製作年:1997年
公開日:1997年8月9日 併映「ときめきメモリアル」
監督:松浦雅子
エグゼクティブプロデューサー:松下千秋 佐藤信彦 阿部秀司
プロジェクトプロデューサー:宅間秋史
プロデューサー:重岡由美子 堀部徹
ラインプロデューサー:安藤親広
アシスタントプロデューサー:羽田文彦
原作:多田かおる
脚本:伴一彦
企画:重村一 久板順一朗
撮影:伊藤昭裕
音楽:Tore Johansson
主題歌:吉川ひなの
照明:白岩正嗣
録音:山方浩
美術:清水明彦
編集:川島章正
助監督:橋本直樹
スクリプター:柳沼由加里
製作担当:竹内勝一
出演:吉川ひなの 谷原章介 松岡俊介 篠原ともえ 長谷川理恵
アメリカンビスタ カラー 94分

昨年まで最下位だった光明大学のアメリカンフットボールチーム・アルバトロスは、ジャパンウォーズ杯カレッジボウルの決勝戦に進出したが、惜しくも優勝を逃した。その試合を観に来ていた関本朝代はキャプテンの五十嵐雅人に一目惚れした。半年後、親友の本間しずかとともに光明大学に合格した朝代はチアリーディング部に入部した。そして親を説得してアパートで一人暮らしを始めたが、隣の部屋にアメフト部のメンバーが出入りしていることを知った。雅人に焼肉パーティに誘われた朝代は胸を躍らせて部屋に入ったが、その部屋の持ち主は雅人ではなく、アルバトロスの花形クォーターバックでスーパーブリリアント・オカマのデボラ=市松梅之助だとわかり愕然とした。最初はデボラを毛嫌いしていた朝代だったが、本音で話す彼女(?)と接するにつれ、二人の仲は打ち解けていった。

ある日、雅人が練習中に負傷し、救急車で病院に運ばれた。突然の知らせに驚いた朝代は急いで病院に駆けつけたが、その場にいた医師から家に戻ったことを知らされた。医師の「できるだけのことはした」という言葉にさらに驚いた朝代は、今度は雅人のアパートに駆けつけた。雅人は幸い軽症だったが、部屋の中にいた年上の女性が彼の姉ではなく恋人だということがわかりショックを受けた。

一年後、アルバトロスの新シーズンが始まった。前年度同様、アルバトロスは快進撃を続けた。朝代が雅人のことを好きでたまらないことを知っていたデボラは、彼女にアタックする様に言った。雅人は彼女=岩瀬千秋と別れていた。音大生の千秋はピアニストとしてドイツの音楽大学に留学することになり、雅人ではなく音楽を選んだのだった。朝代は五十嵐とつきあうことになった。デボラの部屋に行った朝代は、壁に貼られた写真が雅人のものばかりであることに気付いた。デボラは否定したが、デボラの好きな人=戦いの美学を教えてくれた人=雅人であると朝代は感じていた。二人は口論し、その日以来デボラは姿を消した。

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