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女体桟橋

  • posted at:2006-10-07
  • written by:砂月(すなつき)
にょたいさんばし
新東宝
配給:新東宝
製作年:1958年
公開日:1958年4月12日 併映「野獣群」
監督:石井輝男
製作:大蔵貢
企画:佐川滉
脚本:石井輝男 佐川滉
音楽:渡辺宙明
主題歌:「思い出」旗照夫
・・・:「彼奴」旗照夫
撮影:平野好美
照明:矢口明
録音:沼田春雄
美術:加藤雅俊
編集:鹿島秀男
助監督:下村堯二
製作主任:高橋松雄
出演:宇津井健 筑紫あけみ 小倉繁 浅見比呂志 原聖二
スタンダード モノクロ 73分

ニューブロードウェイと呼ばれる東京・銀座の繁華街の裏には別の世界が形成されている。東京租界では国際的賭博やルーレット、麻薬売買などあらゆる犯罪が渦巻き、世界中の女の肉体すら自由に売買されている。

東洋貿易支配人・吉岡圭三は、通称ポーカーストリートに停めてある車に差し込まれた桃色のカードを抜き取った。そのカードには「貴方は金髪の美人とおつき合いしたくありませんか。」と書かれてあった。吉岡がキャバレー・ブロンドドールで酒を飲みながらステージを見ていると、一人の男が近づいてきた。その男は吉岡を別室に連れて行き、222号室の鍵を渡した。東京セントラルホテルの222号室に入った吉岡は、浴室から水の音が聞こえたため、約束の鍵を持ってきたと何度も呼び掛けたが返事はなかった。そこで彼は浴室のドアを開けてみることにした。すると浴槽でコールガールが死んでいたのだ。

警視庁は捜査を開始し、コールガール・サリー西條の死因が強烈な電気ショックによるものと断定した。彼女の男関係を洗った結果七人の男が浮上したが、そのうち五人はサリーとの関係を認めた上で当日のアリバイが成立していたため、残りの二人に容疑が掛けられた。その二人とは、事件当日に目撃された黒背広とナイトクラブ・アリゾナのバーテン・西沢三郎だった。サリーはアリゾナと踊り子としての専属契約を結んでいたが、実際は赤線区域禁止に伴って生まれたコールガールとして活動していた。彼女の身辺を捜査しようとしたが、組織は証拠を隠滅したため調べようがなかった。さらに西沢が自殺を謀り、残る手掛かりは黒背広の男だけとなった。

空港にいる吉岡に声を掛けてきたのは、アリゾナのマダム・レイカだった。レイカから貿易商人でないことを見抜かれていた吉岡は、真相を白状することにした。彼はレイカの仕事に加わりたいと思い、桃色のカードで接触を試みたが、死体と対面したことで計画は頓挫した。公金横領で指名手配されているため捕まるとやっかいなことになるからだった。レイカは、相談に乗る用意があるからお好きなときにアリゾナへいらしてくださいと言った。

サリーは近々香港へ送られることになっていたが、日本から離れることを嫌い組織から逃れようとした。サリーの証言で組織の実態が世間に晒されることを恐れた一味の者たちは、彼女と親しくしていた西沢を脅して殺させたのだ。だが手違いで死体を部屋に残してしまったため、彼を絞殺して自殺に見せかけたのだった。一方、捜査線上に浮かぶ黒背広の男は事件と関連がなかった。大阪警視庁の新進捜査課長・吉岡は、闇ドル調査を進めていくうちにコールガールの事件と関わりがあることがわかった。そこで警視庁は内々に東洋貿易へ入社させ、組織と接触することに成功したのだった。

屋台的映画館
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ガメラ対大悪獣ギロン

  • posted at:2006-10-01
  • written by:砂月(すなつき)
がめらたいだいあくじゅうぎろん
大映(東京撮影所)
配給:大映
製作年:1969年
公開日:1969年3月12日 併映「東海道お化け道中」
監督:湯浅憲明
製作:永田秀雅
企画:仲野和正
脚本:高橋二三
音楽:菊池俊輔
主題歌:「ガメラ マーチ」大映児童合唱団
撮影:喜多崎晃
照明:上原正一
録音:飛田喜美雄
美術:井上章
特殊撮影:藤井和文
美術:矢野友久
特撮合成:金子友三
照明:石森七郎
操演:金子芳夫
音響効果:小島明
編集:宮崎善行
助監督:小林正夫
現像:東京現像所
製作主任:川村清
出演:加島信博 秋山みゆき クリストファ・マーフィー 船越英二 大村崑
シネマスコープ カラー 82分

世界各地の天文台は宇宙の彼方から何者かが発信したとされる謎の電波をキャッチした。日本の天文台でも同様の信号をキャッチしていたが、それは昨年イギリスのムラード電波天文台に届いたのものとは違い、比較的近くから発信されていると天文学の権威である志賀博士は発表した。彼は太陽系にある地球以外の惑星に生物が住むことは不可能であり、仮にそれが太陽系に一番近いプロキシマケンタウリ星からの招待状だったとしても、最新型のロケット・アポロで50万年以上掛けて出向くことは難しいと言った。

天体観測を趣味にしている少年・明夫がいつものように望遠鏡で夜空を眺めていると、光り輝く宇宙船が川向こうに降りて行った。彼は泊まりに来ていた友人のトムとこっそり出掛けようとしたが、母親に見つかり怒られてしまった。翌朝、明夫とトムは妹の友子を連れて裏山に入って行った。しばらく歩いて行くと藪が激しく揺れたため、三人はそこに宇宙人がいるのかと思い身を堅くした。ところがその正体は野うさぎで、知子はそれを負い掛けて山の脇道に入ってしまった。明夫たちは彼女を置いて行こうとしたが、知子が激しく呼んだため急いで駆けつけると、目の前にあの宇宙船が着陸していた。興味本位に近づいた明夫とトムは入り口の開いた宇宙船の周りに誰もいないことを確認すると中に入った。そしてコクピットに座って操縦ごっこをしているうちに本当に動き出してしまったのだ。行き先がわからないまま宇宙を飛び続ける宇宙船に向かって隕石群が飛んできたが、操縦法を知らない明夫たちにはどうしようもなかった。衝突しそうになったそのとき、彼らを救ったのはガメラだった。咆哮とともに現れたガメラは体当たりで隕石を粉砕した。二人を心配したガメラは宇宙船を止めようとしたが、あまりの速さについて行けなかった。その頃、自宅に帰った知子は明夫たちが宇宙船で飛んで行ったことを母親にいくら説明しても馬鹿馬鹿しいと言って信じて貰えなかった。

宇宙船は地表に着陸した。その星には空気があったため、地球に戻ったのではないかと思った明夫とトムは喜んで外に出た。だが、その光景は地球とは全く別の世界だった。荒涼とした大地には人工的なドームがいくつも並び、空から舞い降りた銀色のギャオスが建造物を攻撃したのだ。すると今度は逆流した川の底から獰猛な生物が現れ、ギャオスに戦いを挑んだ。

屋台的映画館

けっこう仮面

  • posted at:2006-09-26
  • written by:砂月(すなつき)
けっこうかめん
アートポート
配給:アートポート
製作年:2003年
公開日:2004年2月6日
監督:長嶺高文
制作:松下順一
企画:加藤東司
プロデューサー:米山紳
アソシエイトプロデューサー:福島重幸
原作:永井豪
協力:ダイナミック企画
脚本:岡野勇気
音楽:清水真理
音楽プロデューサー:谷口幸生
演奏:奥田康博 瀬戸雅弥 野坂ひろし 斉藤ゆず
主題歌:「けっこう仮面の歌」清水真理
撮影:大沢栄一 大西俊哉
照明:津田道典
美術:石毛朗
録音:井家眞紀夫 川田保
制作担当:松田憲一良
監督補:小貫英樹
スタンドコーディネーター:辻井啓伺 玉寄兼一郎
キャスティングプロデューサー:松本治朗 吉田隆則
ポストプロプロデューサー:小島透
編集:渡辺孝浩
撮影部協力:谷内重樹
効果:梶野俊夫 伊東晃
整音:柞山京一
VTR編集:荒井和紀
出演:斎藤志乃 稲原樹莉 石丸謙二郎 鈴木ヒロミツ 迫英雄
アメリカンビスタ カラー 70分

「女子アナは清く、正しく、美しく」がポリシーであるマングリフォンアナウンス学院は校則がとても厳しく、学院長が生徒たちの授業や生活の様子をカメラで常にチェックしていた。そして態度の悪い生徒は講師が地下室に呼び出し厳しいお仕置きをするのだ。3年間外出の自由が許されない代わりに授業に集中出来ることがアナウンサー養成の超一流校と呼ばれる所以かもしれなかった。

美人教師の夏綿けい子が受け持つクラスには高橋真弓という落ちこぼれの生徒がいた。彼女はニュージーランドからの帰国子女ということで漢字の読み書きが苦手。おまけに発声練習の授業にもついていけなかった。そんな真弓を心配するけい子がこのままだとニュース原稿が読めないことを指摘しても、そんなことなど何処吹く風。売れっ子になってお金を稼ぎADを買ってひらがなで作ってもらうと言ってのけた。それを聞いたけい子はあきれるばかりだった。

真弓が苦手な授業は、発声練習の基礎となる外郎売りを朗読することだった。何故なら教本には漢字ばかりが並んでいるからだ。たどたどしいながらも読み進んでいたが、「よってその名を帝より、とうちんこうと賜る」の「とうちんこう」の部分の発音が悪いと副教師の須藤嘉次郎に注意され、さらに正教師の仲田詩乃子からは漢字に苦労していることを指摘された。その夜、彼女は補習を受けることになったが、その場所は地下にあるおしおき部屋だった。授業は下着姿でお馬さんにまたがるという奇妙なスタイルで、参加するのは彼女の他に詩乃子と嘉次郎、カメラマン役の押尾写太、そして教頭の乙灰成仁だった。女子アナが口にすると何故か視聴者が喜ぶ地名やワード、那覇市にある干潟で有名な湖「漫湖」、スイスにある美しい三日月湖「レマン湖」、阿蘇国際カントリークラブ、青梅交通、バリ島キンタマーニ。これらを強要して発声させると、教育とは素晴らしいものだと学院長は絶賛した。詩乃子のおしおきに続いて成仁が強引な歯の掃除を始めると真弓は泣き叫んだ。すると何処からともなくテーマソングが鳴り響き、正義の味方が現れた。「けっこう仮面」という赤いマフラーを巻いたそのヒーローは、全裸に赤いマスク、赤いグローブ、赤いブーツというけっこうな姿だった。

屋台的映画館

踊る大捜査線 THE MOVIE

  • posted at:2006-09-19
  • written by:砂月(すなつき)
おどるだいそうさせんざむーびー
フジテレビジョン
配給:東宝
製作年:1998年
公開日:1998年10月31日
監督:本広克行
製作:村上光一 中村敏夫
企画:北林由孝 山田良明 河村雄太郎
プロデューサー:亀山千広 臼井裕詞 堀部徹 安藤親広
キャスティング:東海林秀文
協力プロデューサー:石原隆 高井一郎
ラインプロデューサー:羽田文彦
脚本:君塚良一
音楽:松本晃彦
音楽プロデュース:森田和幸
主題歌: 「Love Somebody[CINEMA Version]」 織田裕二
撮影監督:藤石修
照明:石丸隆一
録音:芦原邦雄
美術監督:梅田正則
美術デザイン:青木陽次
編集:松尾浩
助監督:羽住英一郎
製作担当:曵地克之
出演:織田裕二 柳葉敏郎 深津絵里 いかりや長介 水野美紀
アメリカンビスタ カラー 119分

午前7時前、青島俊作巡査部長は神田湾岸署署長、袴田健吾刑事課課長とともに一人の男を張り込んでいた。周囲の住民には自分たちの存在を知られてはならないのだ。そしてその時は来た。男が自宅の玄関からその出てくると、三人は一斉に車から飛び出した。男の前に立った神田は二人よりも前に出るとこう言った。「お待ちしてました」。男の正体は、吉田敏明警視庁副総監。青島たちは署長会ゴルフコンペに出席する吉田の送迎を任せられたのだ。

その頃、川の中央に水死体が浮かんでいた。その川は湾岸署と勝どき署の管轄を隔てていたが、運悪く水死体は湾岸署側に流れ着いてしまった。一方、刑事課では魚住二郎警部補の小銭入れや真下正義警部の腕時計、そして青島の領収書の束がなくなる事件が発生していた。変死体には外傷がなく、水も飲んでいなかったことから死後に川へ捨てられたことがわかった。腹部には素人が行ったとした思えない手術痕があり、胃の中には熊のぬいぐるみが押し込まれていたのだ。

猟奇事件に窃盗事件、様々な問題を抱えてごった返す湾岸署に更なる問題が発生した。刑事局参事官・室井慎次他本庁の面々が現れ、会議室に特別捜査本部を勝手に設置したのだ。新城賢太郎管理官は、この事件は本庁のみで行うから所轄の刑事は入ってくるなと青島たちに言った。その日の夕方、ゴルフコンペから帰宅した副総監が何者かによって誘拐された。自分たちの管轄内で起きた事件であるにも関わらず手出しできないことに青島は苛立っていた。

被害者の男の家に行った真下は、様々な手掛かりを手にして帰ってきた。パソコンに残された記録から、男は猟奇殺人のデータや人の殺し方を載せたホームページに頻繁にアクセスしていることがわかった。その中には彼が熱心にチャットをしているサイトがあり、死にたいという被害者をバーチャルの世界で殺して遊んでいたのだ。青島は柏木雪乃巡査部長にこのサイトの製作者を捜すように言ったが、真下はチャットで直接話しかけてみることにした。ハンドルネーム・Teddyは真下よりも雪乃の書き込みに反応した。それは雪乃が女であり、この手のサイトには女性の書き込みがほとんどないからだった。彼女がTeddyと会話し続けた結果、ついに会う約束を取り付けた。

屋台的映画館

俺は待ってるぜ

  • posted at:2006-09-13
  • written by:砂月(すなつき)
おれはまってるぜ
日活
配給:日活
製作年:1957年
公開日:1957年10月20日
監督:蔵原惟繕
製作:水の江滝子
脚本:石原慎太郎
撮影:高村倉太郎
音楽:佐藤勝
主題歌:「俺は待ってるぜ」石原裕次郎
美術:松山崇
照明:大西美津男
録音:橋本文雄
助監督:松尾昭典
編集:鈴木晄
製作主任:中井景
出演:石原裕次郎 北原三枝 二谷英明 波多野憲 小杉勇
スタンダード モノクロ 91分

レストラン「リーフ」のマスター・島木譲次は閉店の作業を終えてから外国行きの手紙をポストに投函した。並木道を抜けた彼は波止場を彷徨うレインコートの女の様子が気になり声を掛けた。女はかまわないでと言ったが、雨に濡れて震えている彼女を放っておくことは出来ず店で温まってから何をするか何処へ行くかを決めればいいと言った。女の名前は早枝子、キャバレーの歌手だった。彼女は譲次が作ったスープをおいしそうに飲んだが、一日中いろいろなことがありすぎて疲れ果て、物音がするとひどく怯えた。譲次は自分の心情を隠さずにしゃべり、早枝子に心配事を他人に打ち明けてみると案外薄らぐかも知れないと言った。すると彼女は思い悩んだ末に重い口を開いた。「私、人を殺してしまったかもしれない」。キャバレー「地中海」のオーナー・柴田に強引に言い寄られた早枝子は、身を守ろうとして近くにあった花瓶を引っ掴むと投げつけた。すると花瓶は柴田の頭に当たり、ソファーに横たわったまま動かなくなったのだ。それを見た早枝子は怖くなって逃げ出したのだった。早枝子は、これ以上譲次に迷惑を掛けてはいけないとリーフから出て行こうとしたが、落ち着くまで居たっていいという彼の言葉に甘え、しばらくそこで働くことにした。

映画館から帰った譲次は、店の郵便受けに三通の手紙が入っていることに気付いた。それは全て彼が兄に宛てて書いた手紙だった。譲次の兄は一年前にブラジルへ渡り、目鼻が付いたら連絡をくれることになっていたが、待ち切れなくなった譲次はこれまでに三度手紙を書いた。しかしいずれも返事はなく、宛先不明で返却されて来たのだった。譲次は同じ番地に住む戸崎明に問い合わせることにした。それからしばらく経ち、戸崎から返事が届いた。その手紙を読んだ譲次は愕然とした。兄はブラジルに渡っていなかったのだ。譲次は無敵のボクサーとして活躍していたが、売られた喧嘩で相手を殴り殺し、ライセンスを剥奪されてしまった。ブラジルへ行くことは彼の夢であり、過去と決別することでもあった。信頼していた兄にまで裏切られたという思いは譲次の心を熱くたぎらせた。

屋台的映画館

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