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がんばっていきまっしょい

  • posted at:2007-08-02
  • written by:砂月(すなつき)
がんばっていきまっしょい
フジテレビジョン=ポニーキャニオン=アルタミラピクチャーズ
配給:東映
製作年:1998年
公開日:1998年10月10日
監督:磯村一路
製作:周防正行 桝井省志 宅間秋史
エクゼクティブプロデューサー:久板順一朗 田中迪 松下千秋 武政克彦 小形雄二
ラインプロデューサー:佐々木芳野
アソシエイトプロデューサー:関口大輔
原作:敷村良子
脚本:磯村一路
撮影監督:長田勇市
美術:磯田典宏
音楽:Lee-tzsche with penguins
テーマ曲:「Ogiyodiora」Lee-tzsche
エンディング曲:「Desert」Lee-tzsche
音楽監督:竹田元
音楽プロデューサー:和田維純 岩崎淳
照明:豊見山明長
録音:郡弘道
編集:菊池純一
助監督:七字幸久
製作担当:濱岡貴史
製作管理:小室巴都衣
企画制作:アルタミラピクチャーズ
出演:田中麗奈 真野きりな 清水真実 葵若菜 久積絵夢
アメリカンビスタ カラー 120分

1998年、かつて伊予東高校ボート部の艇庫として使われていた建物は廃墟と化し、取り壊しを待つばかりとなっていた。部室として使われていた部屋の壁には、五人の少女たちの写真が飾られていた。

1976年、春。篠村悦子=悦ネエは東校に入学したものの、目標を見出せずにいた。ただ、彼女には一つだけ興味を持っていることあった。悦ネエは落ち込むと海岸へ行き、ボート部の練習を見て勇気をもらった。それ以来、ボート部に入りたいと思っていたのだ。部活の代表者は、給食の時間を使って新入部員の勧誘を行っていた。ある日、教室にボート部のキャプテン・安田俊二がやってきた。悦ネエは入部を志願したが、東校には女子ボート部がなかったのだ。落胆して帰宅した悦ネエは、風呂の中で考えていた。どうしてもボート部への思いを捨てきれない彼女は、なければ作ったらいいという結論に至った。翌日、悦ネエはボート部顧問の先生に直訴した。ところが県の高校女子はナックル・フォアという競技が主流で、五人のメンバーが必要だった。メンバーが揃ったら創部を考えるという先生に対し、悦ネエは女子ボート部がなければ人が集まらないと主張して無理矢理、創部を許可させた。女子ボート部は出来たものの、部員はいつまで経っても集まらなかった。そこで安田は、悦ネエを男子と一緒に練習させることにした。

夏休みに入り、ボート部は合宿を行うことになった。悦ネエは、新人戦のある10月までという条件で中崎敦子=ヒメ、矢野利絵=リー、菊池多恵子=ダッコ、中浦真由美=イモッチの四人を集め、顧問は6月で引退した3年生の安田が務めた。1年生の新入部員たちは誰ひとりとしてボート経験がなく、漕ぎ方どころかボートを海へ運び出すことさえ一苦労だった。

五人は夏合宿を経て新人戦当日を迎えた。予選は伊予東、前浜、新治の三校で行われた。彼女たちは一校くらいには勝てるのではないかと甘い考えを抱いていたが、ひと月以上に及ぶ合宿の成果は表れず、予選で惨敗した。そして続く敗者復活戦にも惨敗し、実力の差を思い知らされた。
新人戦終了後、悦ネエは自分のわがままに付き合ってくれた四人に感謝の言葉をかけた。ところがヒメたちは負けたことが悔しくて明日からまた練習を再開するというのだ。イモッチはやっとつらい特訓から開放されると考えていたが、しぶしぶついて行くことになった。悦ネエはみんなの気持ちがうれしかった。シーズンはオフを迎え、ボートは艇庫に格納された。

屋台的映画館
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  • posted at:2007-07-25
  • written by:砂月(すなつき)
わな
フォーライフレコード=映像探偵社
配給:エース・ピクチャーズ
製作年:1996年
公開日:1996年5月25日
監督:林海象
製作:後藤豊
プロデュース:嵯峨芳春
プロデューサー:古賀俊輔 林海象 桜井勉
企画:福寿祁久雄
脚本:林海象 天願大介
撮影監督:長田勇市
音楽:めいなCo.
美術監督:木村威夫
照明:豊見山明長
録音:浦田和治
編集:冨田伸子
衣裳デザイナー:宮本まさ江
メイクアップ:小沼みどり
スクリプター:内田絢子
美術:増本知尋
装飾:嵩村裕司
助監督:杉野剛
製作担当:梶川雅也
視覚効果:中野稔
特殊撮影:伊藤高志
デジタル合成:徳永徹三
特殊メイク:原口智生
探偵指導:児玉道尚
出演:永瀬正敏 夏川結衣 山口智子 南原清隆 杉本哲太
シネマスコープ カラー 106分

赤ん坊の救出で警察に表彰されてから、濱マイクの探偵事務所には仕事の依頼が途切れることなく舞い込んで来た。世間の不景気なんて何処吹く風。しかも恋人の吉田百合子まで手に入れ、彼の人生は順調そのものだった。ある日、黒い仮面を被った男がやってきて、写真を差し出すと「私を捜して欲しい」と言った。その頃、神奈川県では毒物による連続殺人事件が発生していた。県警は捜査本部を設置し、被害者は拉致された後にラボナールという薬物を50ミリ以上投与され、死亡後に現場へ運ばれたことを説明した。被害者には、県内の都市部に在住している20代の髪の長い美しい女性という共通点があった。放置された遺体の特徴は、いずれもワンピースで着飾った上に化粧まで施されていることだった。三人が着ていたワンピースからはメーカーの断定できない香水が検出された。さらに微かな毒物反応もあったことから、神津刑事はベテランの中山刑事とともに聞き込みを始めた。

幼い頃に両親を亡くしたことで声を失った百合子は、郵便局での勤務を終えると夜は教会でボランティア活動をしていた。敬虔なクリスチャンである彼女はマイクのギャンブル癖をとても嫌っていた。いつものように教会に向かうと、そばにある公園で子供たちからいじめられている青年を見つけ助けた。青年は子猫をかばっていたのだ。百合子がハンカチで顔についた血を拭いてあげると青年は立ち上がりフラフラと歩いて行った。ハンカチからはスズランの香りがした。

探偵仲間の宍戸錠が酒を抱えて事務所にやってきたが、その日は百合子とデートをする約束をしていた。朝まで飲むという錠に捉まり小言に付き合っていたマイクだったが、いつの間にか約束の時間を過ぎていること気付いて愛車のナッシュ・メトロポリタンを飛ばした。マイクが待ち合わせ場所に到着したとき、百合子は何者かに襲われていた。マイクは彼女に迫る注射器を払い除けたが、犯人を取り逃がしてしまった。犯人の腕には火傷があったことから、マイクはあの黒い仮面の男ではないかと考えていた。翌日、事件の一部始終を中山に話したが、俺は忙しいんだと言って無視された。二人の関係は、中山が少年課に勤務していたときからの腐れ縁だった。険悪なムードに割って入った神津はマイクから注射器の破片を受け取ると、何かあったら連絡をくださいと言って名刺を渡した。

「こうふくのさいらい」というFAXが事務所に送られて来たことで百合子の身を案じたマイクは、その夜から彼女のボディーガードを務めることにした。百合子の家の前に車を停めて張り込んでいると神津が現れ、犯人は素手だったにも関わらず注射器にはマイクの指紋しか検出されなかったと事件の経過を報告した。翌早朝、四人目の犠牲者が発見され、ペンダントからマイクの指紋が検出された。警察は容疑者を特定し逮捕に向かったが、犯行推定時刻に神津はマイクと会っていた。神津から相談を持ち掛けられた中山は、真実を知っている者がいないことがわかると誰にも言うなと命じた。

屋台的映画館

亡霊怪猫屋敷

  • posted at:2007-07-08
  • written by:砂月(すなつき)
ぼうれいかいびょうやしき
新東宝
配給:新東宝
製作年:1958年
公開日:1958年7月13日 併映「怪談乳房榎」
監督:中川信夫
製作:大蔵貢
企画:島村達芳
原作:橘外男
脚本:石川義寛 藤島二郎
撮影:西本正
音楽:渡辺宙明
美術:黒沢治安
照明:関川次郎
録音:片岡造
助監督:石川義寛
編集:後藤敏男
製作主任:奥原徳太郎
出演:細川俊夫 江島由里子 五月藤江 千曲みどり 倉橋宏明
シネマスコープ パートカラー 67分

大学病院の久住哲一郎教授は六年前に不思議な体験をした。妻・頼子が結核を患い転地療養をしなければならなくなり、彼は東京を離れて北九州にある妻の郷里で暮らすことになった。哲一郎は頼子の兄・健一から紹介してもらった築百年を越す屋敷を改装して病院を開業することにしていたが、その古びた建物は近所の人たちから幽霊屋敷と呼ばれていた。

雨が降るある日、頼子は夫に何だか心細いとこぼした。越して来てから老婆が出る変な夢ばかり見ると言うのだ。哲一郎は環境が変わったせいだから気にしないようにとなだめたが、番犬の吼える声がおかしいと言って聞かなかった。その頃、一人の老婆が病院の玄関に無言で立っていた。全身びしょ濡れの彼女を見て風邪を引いては大変と看護師の平松とよ子は哲一郎を呼びに行ったが、老婆はその隙を見て部屋に上がりこむと頼子の首を絞めた。ところが哲一郎の足音のおかげで老婆は逃げ出し、頼子は一命を取り留めた。意識を取り戻した頼子は老婆から殺されかけたことを哲一郎に説明したが、彼は部屋には誰もいないしきっと気のせいだと言って老婆の存在を否定した。

その夜、頼子は寝室で怖い怖いと震えていた。あの老婆の足音が聞こえるというのだ。同じ頃、子供が熱を出したから往診して欲しいという老婆が病院を訪ねていた。哲一郎はすぐさま用意をして往診に出かけたが、先方にそんな患者はいなかった。嘘で哲一郎を連れ出した老婆は、番犬を殺すと再び屋敷に侵入し頼子の首に手を掛けた。自宅に戻った哲一郎は番犬の太郎が殺されていることに気付き、ただならぬ事態が起きていることを理解した。そして急いで頼子の下に駆け寄り、何度も彼女の名前を呼び続けた。

翌日、猫に食い殺される夢を見たという頼子を心配した哲一郎は、今度ショックを受ければ命が危ないことを健一に話した。すると健一は、檀那寺・了福寺の和尚からこの屋敷を取り壊した方がいいと忠告されたことを打ち明けた。そこで二人は和尚から詳しい話を聞くことにした。和尚は、それはまさしく化け猫の怨霊だと言った。

屋台的映画館

遥かな時代の階段を

  • posted at:2007-07-06
  • written by:砂月(すなつき)
はるかなじだいのかいだんを
フォーライフレコード=映像探偵社
配給:フォーライフレコード
製作年:1995年
公開日:1995年3月18日
監督:林海象
製作:後藤豊
プロデュース:嵯峨芳春
プロデューサー:古賀俊輔 林海象 和田倉和利
脚本:天願大介 林海象
企画:福寿祁久雄
撮影監督:長田勇市
音楽:めいなCo.
エンディングテーマ:「水の音」山本京子
美術監修:木村威夫
美術:増本知尋
照明:長田達也
装飾:嵩村裕司
衣装:宮本まさ江
メイク:小沼みどり
特殊メイク:原口智生
スクリプター:内田絢子
演出補:塙幸成
音響デザイン:浦田和治
録音:荒畑洋
編集:冨田伸子
音響効果:帆苅幸雄
助監督:行定勲 荻生田宏治 小林大策
出演:永瀬正敏 鰐淵晴子 岡田英次 大嶺美香 南原清隆
シネマスコープ カラー 101分

横浜黄金町にある映画館・日劇の二階に私立探偵・濱マイクの事務所があった。探偵業界は不景気続きで依頼される仕事はペット探しなどの冴えないものばかりだった。その日の依頼も犬のマリーちゃん探しだったが、文句を言える立場ではなかった。そんなときに限って村瀬金融のレッカー車に出くわし、自慢のナッシュ・メトロポリタンは借金の形に取られてしまった。村瀬たちが置いていった自転車で仕方なく犬探しをしていたマイクはついに公園でマリーちゃんを発見した。ところがその公園には妹の茜とマリーちゃんを抱きかかえた友人の京子がいたのだ。マイクは代わりに飼い主に返してあげると言って京子から犬を預かると、かっこよく二人を見送った。茜は川沿いでスナックを経営する京子の母・幸子から食事に招待されていた。

横浜市では市会議員選挙が公示され、街中では選挙カーが走り回っていた。横浜新自由党公認候補・神野勝の選挙事務所では男たちが言い争っていた。松田は神野に川の利権に手が出せない理由を聞いた。山口も勢いづく台湾マフィアとの形勢を逆転するには川の利権を利用するしかないと言った。しかし神野は、川は白い男のものだと言った。戦後から川沿いは、警察や役所、そしてヤクザも手を出さず、男も彼らに手を出さないという暗黙の掟があったのだ。誰もその人物を見たことがなかったが、神野はルールを破る気は微塵もなかった。彼は二人に変なことを起こすな、選挙のことだけ考えろと言った。

黄金劇場に幻の舞姫=ダイナマイト・セクシー・リリーが帰ってきた。劇場でステージを観た岩崎、北村、近藤の三人が銭湯の湯船に浸かるマイクにそのことを報告すると、彼は憤慨した。リリーはマイクの母親だった。早速、マイクはリリーに会いに行ったが、あまりの懐かしさに優しい声を掛ける彼女に気持ちとは裏腹な冷たい態度を取った。そしてリリーが茜に会いたいと言うと妹には死んだことにしてあると言った。自分たちが捨てられたと思い込んでいるマイクにリリーはその訳を説明しようとしたが、彼は耳を閉ざし茜には連絡するんじゃないと吐き捨てて歩き去った。

白い男という亡霊に怯える神野はだめだと判断した山口と松田は、川の利権に手を出すことにした。白い男を倒しさえすれば、川はおろか神野のシマをも抑えることができるからだ。二人は、これからは俺たちの時代だと豪語した。翌朝、川には複数の死体が浮かび、その中には松田も含まれていた。伊勢佐木署捜査四課・中山八平刑事は事件現場に向かったが、署長からの命令でそれ以上の捜査を続けることが出来なかった。理由は、川は警察の管轄ではないからだ。海上保安庁も水上警察も同じ理由で手を引いた。犯人がわかっていながら手が出せない中山は、車をだしにしてマイクに協力させた。中山は以前からスナックのママ・幸子を窃盗容疑でマークしていたが、店に何度乗り込んでも証拠が見つからなかった。そこで何処にも属していないマイクに見張らせることにした。

屋台的映画館

我が人生最悪の時

  • posted at:2007-07-01
  • written by:砂月(すなつき)
わがじんせいさいあくのとき
フォーライフレコード=映像探偵社
配給:ヘラルド・エース=日本ヘラルド映画
製作年:1994年
公開日:1994年3月5日
監督:林海象
製作:後藤由多加
エグゼクティブプロデューサー:嵯峨芳春
プロデューサー:古賀俊輔 林海象 余為彦
脚本:林海象 天願大介
企画:福寿祁久雄
撮影監督:長田勇市
音楽:めいなCo.
エンディングテーマ:「キネマの屋根裏」永瀬正敏
美術監修:木村威夫
美術:増本知尋
照明:長田達也
装飾:嵩村裕司
衣装:宮本まさ江
特殊メイク:原口智生
記録:内田絢子
視覚効果:中野稔
メイク:小沼みどり
録音:浦田和治
編集:冨田伸子
効果:帆苅幸雄 岡瀬晶彦
探偵指導:児玉道尚
スタント:TAKA
スチール:加藤正憲
ネガ編:三陽編集室
タイミング:安斉公一
製作担当:谷藤まさ子
擬斗:中本龍夫
助監督:行定勲 荻生田宏治
合成:マリンポスト
出演:永瀬正敏 南原清隆 佐野史郎 楊海平 侯徳健
シネマスコープ モノクロ 92分

生まれ育った横浜黄金町で私立探偵をやっている濱マイク(本名)は、日劇の二階に事務所を構え、劇場の前にはいつもナッシュ・メトロポリタンが停めてあった。彼の夢は仕事で稼いだ金で妹の茜を大学に通わせることだった。主な仕事は人探しだが、たまに面倒なことに巻き込まれて危ない思いをすることもあった。だが探偵業をやっている以上それも仕方のないことだった。

中学時代の同級生たち三人と真昼間からマージャン屋に入り浸っていたマイクは、台湾人のボーイがヤクザに絡まれているのを黙って見ていられなくなり、岩崎たちの静止を振り切って飛び出していったが、もう一人のヤクザが抜いた短刀で左手の小指を失ってしまった。突然の出来事に店の客は皆逃げ出し、痛がるマイクの姿を見た雅子は絶叫した。離れた指をすぐにつなげればくっつくらしいという話を知っていた岩崎は、北村や雅子とともに指を捜したが店内には何処にもなかった。そんなもん咥えちゃダメでしょ、ばっちいでしょという子供の声に反応した北村が窓から乗り出すと、黒い犬が指を咥えていた。指を取り戻したマイクは児島医院で接合手術を受け、何とか本来の形を取り戻すことに成功した。この騒動で責任を感じたボーイは病院に来ていた。マイクは、あんたのせいじゃないから気にするなと言った。そして探偵をやっているから困ったことがあったら何時でも来なよと言った。それがマイクと楊海平との出会いだった。

数日後、事務所に現れた海平はマイクに封筒を渡した。中の大金に驚いたマイクは気持ちだけもらっておくからと言って封筒を返した。海平は、私のせいでケガをしたのだから受け取ってもらわないと困ると一歩も譲らず、もしそのお金が仕事の代金だったら受け取ってくれますかと逆に聞いた。マイクは、二年前に日本に来てから行方がわからなくなった海平の兄・徳健を捜すことになった。彼はまず横浜の入国管理局へ出向き楊兄弟のことを調べた。徳健は二年前に確かに入国していたが出国した記録はなかった。ビザは15日間の期限しかないので、不法滞在しながら日本のどこかにいるはずだった。考え事をしながら車を運転したマイクは、駐車場で前の車にぶつけてしまった。その相手は彼の天敵・伊勢佐木署捜査四課の中山八平刑事だった。外国人犯罪に頭を痛めていた中山は、マイクから書類を取り上げて目を通すと八つ当たりした。

事務所に戻ったマイクは情報屋の星野光を呼びつけ、徳健の調査を頼んだ。星野は白タクの運転手をして日銭を稼いでいたが、マイクからお呼びがかかると乗客を降ろしてでも駆けつけた。マイクは中山がカリカリしている理由は何だと尋ねると、星野は近々台湾と香港のマフィアが横浜で抗争を起こすらしいという噂が流れたことが原因だと答えた。中山が追う黒狗会は売り出し中の新興暴力団で、団員のほとんどが日本に帰化した在日外国人で構成されていた。彼らは自らをニュージャップと呼び、仁義もなしに見境なく暴れた。星野は、黒狗会と徳健の間に何らかの関わりがあるのではないかと言った。

屋台的映画館

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