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スカイハイ 劇場版

  • posted at:2008-11-22
  • written by:砂月(すなつき)
すかいはいげきじょうばん
アミューズ=東映=テレビ朝日=朝日放送
配給:東映
製作年:2003年
公開日:2003年11月8日
監督:北村龍平
製作指揮:大里洋吉 早河洋
企画:宮下昌幸 遠藤茂行 岩永恵 和田省一
エクゼクティブプロデューサー:河井信哉 木村純一
プロデューサー:遠藤日登思 出目宏 横地郁英
アソシエイトプロデューサー:橘田寿宏 福吉健 株柳真司
プロダクション統括:佐藤和之
アシスタントプロデューサー:進啓士郎
原作:高橋ツトム
脚本:桐山勲
音楽:森野宣彦 矢野大介
主題歌:「HORISON」HYDE
撮影:古谷巧
照明:高坂俊秀
美術:花谷秀文
装飾:花谷秀文
録音:高野泰雄
VE:高瀬尚一
編集:掛須秀一
サウンドエフェクト:柴崎憲治
整音:室薗剛
記録:山下千鶴
助監督:斎藤博士
製作主任:平増邦秀
製作担当:松田康史
宣伝プロデューサー:里登志幸
出演:釈由美子 大沢たかお 谷原章介 戸田菜穂 岡本綾
アメリカンビスタ カラー 122分

都内で女性の死体が発見された。その死体は心臓を抉り取られ、ロープで宙吊りにされていたのだ。ここ最近、同様の猟奇殺人事件が各地で発生し、彼女は3人目の犠牲者だった。だが、目撃証言や物的証拠が乏しく捜査は難航していた。事件を担当することになった刑事・神崎耕平は、自分の結婚式の当日であるにも係わらず捜査に没頭し式のギリギリまで仕事をしていたが、その彼を待っていたのは想像を絶する悲劇だった。式が始まり扉が開くと、婚約者の斉木美奈はヴァージンロードゆっくりと歩いてきた。だが彼女の胸からは鮮血が滴り落ちていたのだ。ウェディングドレスは真っ赤に染まっていた。耕平は、崩れ落ちる美奈の体を受け止めることしかできなかった。人生最高の日は血に染まった。

美奈は殺人鬼の四番目の被害者となって死んだことを知らずに「恨みの門」の前に立っていた。「恨みの門」、それは不慮の事故や殺された人たちが魂となって来る場所だった。門番のイズコから三つの行き先のうち一つを選ぶことが出来ると言われた。一、死を受け入れて天国へ行き、再生を準備する。二、魂のまま永遠に現世をさまよい続ける。三、現世の人間を一人、呪い殺す。但し、呪い殺せばその魂は地獄へ落ち、終わりのない苦痛が永遠に続く。その話を聞いても自分の死を受け入れられない美奈は、魂の選択の猶予期間である12日間だけ現世へ降りることを許された。だが、その姿を生きている者たちが見ることはできなかった。検死室には、耕平の他に彼の先輩の城嶋刑事、検死医・青山響子、そして死んで横たわる自分がいた。美奈は3件と同じ手口で心臓を持ち去られた。たった数分間で・・・。城嶋は耕平を気遣って捜査から外したが、冷静さを失った耕平は犯人に復讐することばかり考えていた。美奈は何故自分が殺されたのかという理由が知りたかった。そこでイズコは、彼女の願いを叶えるために恨みの記憶を辿らせることにした。

3丁の銃を手に入れた耕平は、美奈が命を落とした教会へ行き、当時の記憶を甦らせようと努めた。その結果、教会に駆け込む寸前に女を見掛けたことを思い出したのだった。彼は城嶋にこのことを報告し、女の顔の画像をパソコンで作成した。城嶋は、捜査のことは任せるように言ったが耕平は聞く耳を持たなかった。耕平は響子から呼び出され、奇妙な写真を撮ったというカメラマン・岸一雄と会った。その写真は雑誌の取材時に撮られたもので、雑誌編集者の遠山小百合が写っていた。彼女の胸の部分には、心臓を鷲づかみにする手の影が写っていたのだ。一雄は以前、手の影が旅客機を鷲づかみする写真を撮影し、空港関係者に話したが誰も取り合おうとはしなかった。その後、旅客機は墜落し炎上したのだった。だが耕平は、こんなものは事件に何の関係もないと吐き捨てた。一雄は二枚の写真を取り出して、いや、あるんだと言った。耕平の前に差し出されたその写真は、遺伝子工学の権威で工藤ジェネティックのオーナー・工藤達也、そしてもう一枚は彼が見た女・工藤の秘書=レイだった。部屋の片隅にいた美奈は近寄って工藤の写真を見た。すると事件当時の記憶が次々と甦ってきたのだった。

屋台的映画館
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風速七十五米

  • posted at:2008-11-16
  • written by:砂月(すなつき)
ふうそくななじゅうごめーとる
大映(東京撮影所)
配給:大映
製作年:1963年
公開日:1963年7月13日 併映「雑兵物語」
監督:田中重雄
企画:原田光夫
脚本:高岩肇 田口耕三
撮影:高橋通夫
音楽:木下忠司
録音:西井憲一
照明:田熊源太郎
美術:柴田篤二
編集:中静達治
助監督:瀬川正雄
製作主任:大岡弘光
特殊撮影
撮影:築地米三郎
照明:木村辰五郎
美術:三上陸男
助監督:中村大十郎
進行:川村清
出演:田宮二郎 叶順子 宇津井健 高松英郎 北原義郎
シネマスコープ モノクロ 88分

東海地方の取材先で風速50メートル級の台風に遭った新聞記者の田村信一郎はその恐ろしさを身を持って体験した。もしそれを上回る規模の台風が東京を直撃することになれば、高層ビルの屋上に無秩序に張り出すネオンや広告塔は忽ち狂気と化して人々に降りかかって来ることだろう。熱弁を振るったことで、田村はデスクから取材の許可を得た。

栄養剤バイタリンを主力商品とする東西製薬は、創業30周年を記念して銀座にネオン塔を建設した。その工事に携わったのは、田村の同級生・丸山照子の父・高造が経営する丸高組だった。田村は照子と高造に挨拶するために落成式へ顔を出したが、何かと言えば広告物を非難する「台風記者」を歓迎する者は二人以外には見当たらなかった。式典後、設計士の山口と現場監督の浅沼は小料理屋に出掛けた。酒が入って上機嫌になった山口は、帰り際にもう一度見たくなったと言って浅沼をネオンの眺めがいいところへ連れて行った。ところがネオンは爆破され、暗闇から出て来た男と揉み合いになった山口は拳銃で左腕を撃たれたのだった。ネオン塔の構築入札は東京の丸高組と名古屋の遠道興行が最後まで争った。遠道興行の社長は満州帰りのヤクザで、あくどい利便工作を行ったが実らなかった。丸高組が今回の仕事で名を上げたことは事実であり、それを妬んだ遠道が破壊工作を行ったのではないかというのが記者たちの専らの噂だった。翌日、犯人が乗り捨てた車が甲府駅付近で発見され、浅間温泉で逮捕された。だが田村は、それは「トカゲの尻尾切り」だと考えていた。

丸高組は一年間の保証をしており、期日までに壊れたネオン塔の修繕をしなければならなかった。その費用は5千万とも言われ、高造は会社を倒産させる覚悟で再建を始めたのだった。それを快く思っていないのは遠道だった。東京へ進出する足掛かりを丸高組にことごとく邪魔され、時には合併話を持ち掛けたがそれも反故にされた。手段を選ばない遠道は部下に命じてネオン塔を破壊させたがそれでも丸高組の息の根を止めることは出来なかったのだ。そこで遠道は次なる手段に出た。照子は大学時代の親友である木谷と7年ぶりの再会を果たした。昔話に花を咲かせるうちに二人の間は急速に近付いて行ったが、木谷が常務を務める暁産業は、遠道が強引に乗っ取った会社だった。

屋台的映画館

暁の追跡

  • posted at:2008-11-13
  • written by:砂月(すなつき)
あかつきのついせき
田中プロダクション
配給:新東宝
製作年:1950年
公開日:1950年10月3日
監督:市川崑
製作:田中友幸
企案:中川淳
脚本:新藤兼人
撮影:横山実
音楽:飯田信夫
照明:石井長四郎
録音:根岸寿夫
美術:中古智
警察補導:高根沢勝雄
特殊技術:新東宝特殊技術
編集:長田信
助監督:勝俣真喜治
製作主任:平木政之助
後援:国家地方警察本部
援助:東京警視庁 日本電報通信社
出演:池部良 田崎潤 水島道太郎 野上千鶴子 杉葉子
スタンダード モノクロ 90分

ある夏の日、新橋駅前交番に勤務する石川巡査は夕方の定期巡回を終え、帰り支度をしていた。そこへ田部巡査の子供がやってきて、弟が体調を崩したと父親に訴えた。困っている田部のところに歩み寄った石川は帰っておあげなさいと言った。彼は夜勤を交代することにしたのだ。せいぜい3、4時間辛抱するだけのことじゃないか。二人のやりとりを見ていた山口巡査は、警察は組織で動いているのだから君のように感情で物事を処理するのは問題だと言った。石川は人間として同僚を助けるのは当然だと反論したが、なまじっかな人間性は我々警察には無用だと山口は言った。

7時を過ぎても田部は戻ってこなかった。財布を掏られ困っている男に金を渡した山口に、石川は君だって感情で物事を処理するんだねと言った。すると山口は、感情ではなく警察としての義務だと言った。金を貸さなかったことで一つの犯罪が生まれたら困るからだと説明した。それを聞いた石川は君らしい理屈だねと笑った。そこに割り込んできた伊達巡査は、僕は嫌だなあと言った。経験上、貸した金が返ってきた例がないからだ。すると山口も同感だと頷いた。明け方の5時。石川が机でウトウトしていると、山口が男を連行して来た。ガード下で数人の男たちが何かの取引しているところを発見し、そのうちの一人を格闘の末に逮捕したのだ。傷を負った男に石川が職務質問を始めたが、彼は押し黙ったままだった。そして石川が一瞬目を逸らした隙を狙って逃げ出したのだ。男は石川を振り切るために線路を横切ろうとしたが、石に足を取られ転び迫ってきた特急に撥ねられてしまった。

新橋署の加藤刑事は、津川警部補に捜査状況を報告した。午前6時頃に築地で不審尋問を行ったところ、一人の男が引っ掛かった。男は死んだ舟木と取引をした仲間の一人と思われる銀次郎であることがわかった。彼は銀座で行われた的屋の一斉取締りの際に進駐軍のレッテルを貼った偽物の石鹸を売っていたことがわかり逮捕された。最近は的屋を辞めて酒場のボーイとして働いていたが、加藤は事件との関わりが強いと言った。その話を聞いた津川は、事件は根深いと感じていた。

石川は自分を責め、僕が追い掛けさえしなければあの男は死なずに済んだんだと言った。一体それが死に値する程の罪だったのか。それを聞いた山口は、あいつが死んだのは単なるアクシデントだ、あくまで偶然さとかばった。しかし石川の心は晴れなかった。

屋台的映画館

岸和田少年愚連隊

  • posted at:2008-11-09
  • written by:砂月(すなつき)
きしわだしょうねんぐれんたい
松竹=吉本興業
配給:松竹=松竹富士
製作年:2001年
公開日:2001年3月16日
監督:井筒和幸
エグゼクティブプロデューサー:中川滋弘 木村政雄
プロデューサー:中沢敏明 榎望 米山紳
原作:中場利一
脚本:鄭義信 我妻正義
撮影:浜田毅
音楽:藤野浩一
主題歌:「GET IT ON」T-REX
照明:渡邊孝一
美術:細石照美
録音:鈴木肇
編集:冨田功
助監督:小笠原直樹
ラインプロデューサー:吉村光男
スクリプト:井筒和幸
出演:矢部浩之 岡村隆史 大河内奈々子 宮迫博之 宮川大輔
アメリカンビスタ カラー 106分

1975年、大阪・岸和田。恋人のチュンバの付き添いで裁判所行きのバスに乗っているリョーコは、二人が出会った頃からの出来事を思い出していた。リョーコがこの街にやって来たのは昨年のまだ暑さが居座る夏の終わりで、彼女が先に声を掛けたことで交際が始まった。中学生のチュンバは数学や英語がからっきしダメだが課外授業は常に前向きだった。彼には小鉄、アキラ、そして双子のサンダとガイラという親友がいたが、その十倍以上の敵がいた。その相手といつも乱闘を繰り広げているため生傷が絶えることがなかった。ある日、ガイラの情報で岸和田西中の連中が市民プールにいることを知ったチュンバたちは、ボーリング場でやられたサンダの仕返しに向かった。内気な性格のサンダは、同じ顔を持ったガイラのおかげでいつもとばっちりを喰らっているのだ。ガイラが先陣を切って乗り込むと、ナンパしている安藤をバットで殴り付けた。すると小鉄たちも仲間に加わって親友の仇を取ったのだった。

だんじり祭が終わり街は穏やかな顔に戻った。だがチュンバたちの祭はまだ続いていた。仕返しの機会を狙っていた安藤は、チュンバのライバル・高丘中のサダに加勢を頼んだのだった。仲間を引き連れてチュンバと小鉄の前に現れたサダは挑発した。腕っ節に自信があるチュンバだったが、多勢に無勢。逃げるが勝ちだ。自動販売機の鍵束を手に入れた小鉄はそれを高校生に売り付けた。予め販売機の近くに待ち伏せ、鍵を使ったと同時に「警察だ!」と叫ぶのだ。驚いた高校生は逃げ出し、置き去りになった鍵を回収するという算段だ。小鉄はチュンバとガイラを映画館に集めて計画を説明したが、高校生が何時何処の自動販売機を狙うかが問題だった。その夜、二人と別れた小鉄は酷い目に遭った高校生に叩きのめされた。一方、女の子に告白され舞い上がっていたチュンバはサダに殴られ、ガイラはとことんまで追い掛けられた。サダは高校生の後輩だった。翌朝、サダを待ち伏せたチュンバは鉄板を仕込んだカバンで一撃したが、それが彼らの怒りに油を注いだのだった。寄り道していたお好み焼き屋を取り囲まれ、ついに逃げ場を失った。二人とガイラに間違えられたサンダ、そして鑑別所から戻ったばかりのサイは柵に括り付けられ、投石の的にされたのだった。復活した四人はお礼参りをするためにサダの学校へ乗り込んだ。授業中の校内が騒然となる中、チュンバはサダを完膚なきまでに叩きのめしたが、その代償として家庭裁判所の世話になることになった。そんな懲りないチュンバにリョーコは心底あきれていた。

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千里眼

  • posted at:2008-11-04
  • written by:砂月(すなつき)
せんりがん
東映=小学館=小学館プロダクション
配給:東映
製作年:2000年
公開日:2000年6月10日
監督:麻生学
製作:佐藤雅夫 山下暉人 八木正男
企画:遠藤茂行 伊藤満
プロデューサー:渡邊範雄
原作:松岡圭祐
脚本:時中進 松岡圭祐
音楽:千住明
主題歌:「千里眼 ~No One Knows Me」Chino
撮影監督:加藤雄大
美術:稲垣尚夫
照明:和栗一彦
録音:今井善孝
編集:川島章正
監督補:鬼頭理三
助監督:桑原昌英
製作担当:榊田茂樹
スクリプター:山内薫
宣伝プロデューサー:稲本千春
音楽プロデューサー:川原伸司 津島玄一
アシスタントプロデューサー:出目宏 澤渡匠
製作協力:株式会社タイムズイン 東映京都撮影所
出演:水野美紀 黒木瞳 柳葉敏郎 矢島健一 田口トモロヲ
アメリカンビスタ カラー 100分

栃木や茨城など関東の6ヶ所で原因不明の大規模な爆発が発生した。爆発の数時間前には報道各社に対して謎のテロリスト集団「ミドリの猿」から犯行予告が送りつけられていた。警察では緊急合同捜査本部を設置し捜査に当たったが、「ミドリの猿」の手掛かりは一向に掴めなかった。
6ヶ所の爆発、その原因は横須賀にあるアメリカ軍基地から発射されたのミサイルだった。日本国政府を代表して訪れた中空司令官・仙堂芳則は米軍側に説明を求めたが、責任者は調査中の一点張りで情報を開示しようとはしなかった。彼らが到着を待っていた人物は、東京晴海医療センターの脳外科医長で千里眼の異名を持つ友里佐知子だった。日本政府の代表である仙堂とアメリカ軍代表の責任者はお互いの立場を主張し譲ろうとはしなかった。そこで今後の判断は一枚のコインで決めることになった。仙堂が当てることが出来れば事件に関する情報を全て開示するというのだ。投げられたコインが掌に納まったとき、「裏」という声が聞こえた。その声の持ち主は、仙堂とともにやってきた二等空尉・岬美由紀だった。彼女は防衛大出身の幹部候補生で、折り紙つきの動体視力を持つF15のパイロットだった。そして軍事システムの知識も兼ね備えていた。

基地のコマンドシステムは日本人の侵入者・西嶺徹哉によって操作され、第一波が発射された。第二波も既に発射準備が完了し、西嶺は拳銃を自分の頭に突きつけてそのときを待っていたのだ。カウンセリングを行って男を説得することが友里の使命だったが、「ミドリの猿」に洗脳された西島を救うことは出来なかった。西島が頭を撃ち抜いて即死したことで、コマンドシステムの変更された暗証番号を聞き出すことが不可能になった。最新式ミサイル・ファストホークの標的は、札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡の6大都市、残り時間は10分を切っていた。
機械に設置された防犯カメラには、西嶺が暗証番号を変更したときの表情が映っていた。そこで友里はこの映像を元にして10桁の暗証番号を解読することにした。美由紀からシステムの説明を受けた友里は、まず前半のカラーコード5桁を視線と筋肉の動きで当てた。ランダムである後半の5桁のうち4つをカラーコードと同じ数字を選んだ。そして残りの1つを、最も可能性が低いとされる「0」と入力した。システムは解除され、日本の危機は回避された。

危機的状況で行った友里の適切な判断に魅せられた美由紀は、人を救うこと真剣に考えることになった。彼女は仙堂に休暇願を申し出て、「ミドリの猿」事件で発生した被害者の救難活動を行うことにした。

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