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スウィングガールズ

  • posted at:2009-01-17
  • written by:砂月(すなつき)
すうぃんぐがーるず
フジテレビ=アルタミラピクチャーズ=東宝 =電通
配給:東宝
製作年:2004年
公開日:2004年9月11日
監督:矢口史靖
製作:亀山千広 島谷能成 森隆一
エグゼクティブプロデューサー:桝井省志
企画:関一由 藤原正道 千野毅彦
プロデューサー:関口大輔 堀川慎太郎
宣伝プロデューサー:原田理恵子
脚本:矢口史靖
脚本協力:矢口純子
音楽:ミッキー吉野 岸本ひろし
撮影:柴主高秀
照明:長田達也
美術:磯田典宏
録音:郡弘道
編集:宮島竜治
助監督:片島章三
ラインプロデューサー:毛利達也
製作担当:前村祐子
製作プロダクション:アルタミラピクチャーズ
出演:上野樹里 平岡祐太 貫地谷しほり 本仮屋ユイカ 豊島由佳梨
アメリカンビスタ カラー 105分

東北の片田舎にある山川高校の教室では、夏休み返上で補習授業が行われていた。その中の一人、授業に身が入らない1年生の鈴木友子は羨ましげにグランドの方を眺めていた。その視線の先には、地区予選に出場する野球部の応援に行く吹奏楽部の姿があった。部員たちを乗せたバスは球場に向けて出発したが、その後からやってきた弁当屋の車が同じ場所に停まったのだ。外に出てきた運転手は教室の友子に声を掛け、バスが出たことがわかるとうろたえた。男は時間内に弁当を届けることになっていたが間に合わなかったのだ。次の予定も立て込んでいることで追い掛けることが出来ず困り果てる弁当屋の姿を見た友子は、数学の教師・小澤忠彦にある提案をした。「あたしら、届けた方が良くないですか?」。小澤を説き伏せた友子たち13人は電車に揺られながら弁当を届けることになった。さながら遠足気分の彼女たちは、弁当の一つを味見と称してつまみ食いをするなど車内で大騒ぎし、疲れて思わず眠り込んでしまった。そのおかげで目的の駅を乗り過ごしてしまったのだ。次の駅で降りたが、下りの列車が来るまであと1時間以上待たなければならなかった。そこで彼女たちは球場まで歩くことにした。試合が終盤に差し掛かった頃になって友子たちはようやく到着し、部員たちは待ち望んでいた弁当に喜んだ。中村拓雄は弁当を部員に配ったが、自分の分がないことがわかり友子に文句を言った。だが彼女の口元についていた米粒に気付くと、気の弱い拓雄はその先を続けることが出来なかった。拓雄は仕方なく売店の列に並んだが、部員たちが次々とトイレに駆け込んで行く姿を不思議そうに眺めていた。弁当は長時間、炎天下で直射日光に晒された。それを食べた顧問の伊丹弥生や部員たちは食中毒に罹ってしまったのだ。

野球部は勝ち進んだが、次の試合までに吹奏楽部の部員が回復することは望み薄だった。そこでつまみ食いのおかげで難を逃れた拓雄は、即席吹奏楽部を編成することを呼び掛けたが、音楽室にやってきたのはリコーダーが吹ける関口香織と、バンドが解散してとにかく音が出したいというギターの渡辺弘美、ベースの山本由香の3人だけだった。当然のことながら吹奏楽ではギターやベース、ましてやリコーダーのパートはなかった。能天気にはしゃぐ友子たちの姿を見た拓雄は、弁当を食べたことを内緒にするから吹奏楽部に協力して欲しいと頼んだ。すると友子たちは補習がサボれることがわかり、あっさりと承諾したのだった。だが音楽室にいるのは17人、編成には25人が必要だった。しかもほとんどが楽器初心者だった。さらに頭の上がらない野球部の井上先輩からはレギュラー入り出来そうだから頑張ってくれとプレッシャーを掛けられた。井上から吹奏楽部に何故ギターがいるのかと聞かれた拓雄は、迷った挙句「このような感じにしようと思っていた」とレコードのジャケットを指差した。それはロバート・ディーンのビッグ・バンド・オーケストラというレコードだった。ビッグバンドジャズなら17人でも演奏が出来ることに気付いた拓雄は、早速パートを割り当てて練習を開始した。時間が限られている中での猛特訓に弱音を吐く者もいたが、出なかった楽器の音が出始めると苦しみは楽しみへと変化して行った。そして試合前日には「A列車で行こう」をたどたどしくも最後まで演奏出来るまでに成長していた。だがその頃には本来の吹奏楽部が復帰できるまでに回復していた。即席吹奏楽部の一人・斉藤良江は、ちょうど補習も終わったしうまく行ったとサボる口実だったことを拓雄に明かして強がったが、学校を出ると悔しさのあまり全員で号泣した。

屋台的映画館
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東京上空いらっしゃいませ

  • posted at:2009-01-11
  • written by:砂月(すなつき)
とうきょうじょうくういらっしゃいませ
ディレクターズ・カンパニー=バンダイ=松竹第一興行
配給:松竹
製作年:1990年
公開日:1990年6月9日
監督:相米慎二
企画:宮坂進
プロデューサー:海野義幸 安田匡裕
脚本:榎祐平
音楽:松本治 村田陽一 小笠原みゆき 高橋信之
音楽協力:佐々木麻美子
主題歌:「帰れない二人」井上陽水 加藤登紀子 木村秀勝 小笠原みゆき
撮影:稲垣涌三
照明:熊谷秀夫
美術:小川富美夫
録音:野中英敏
編集:北沢良雄
記録:河辺美津子
助監督:細野辰興
衣裳デザイン:小川久美子
製作主任:山田大作
視覚効果:中野稔
テクニカル・エディター:宮重道久 佐藤正治
企画協力:小西健太郎 栗田悌志
プロデューサー補:田辺順子
出演:中井貴一 牧瀬里穂 笑福亭鶴瓶 毬谷友子 出門英
アメリカンビスタ カラー 109分

化粧品のキャンペーンガールに抜擢された駆け出しのアイドル・神谷ユウは毎日忙しい生活を送っていた。そんな彼女に目を付けたのが、業界でも有名な好色男の白雪恭一専務だった。パーティー後にユウを呼び出した白雪は、車中でキャンペーンガールのままで終わりたくないだろうと体を要求して来たのだ。白雪の気持ち悪さに堪りかねたユウはドアを開けて外に飛び出した。そのとき後から走ってきた車に彼女は撥ねられたのだった。気付くとユウは天国にいた。そして目の前には白雪が立っていた。男の名前はコオロギ、死神だった。ユウの網膜に残った最後の映像で拵えたため、彼女が最も忌み嫌う姿になったのだ。彼の仕事は、ユウの様に自分の死が理解できない人を納得させることだった。別のところへ行って別の存在になることが運命だという話を聞いたユウは、死んだのはあなたがいやらしく迫って来たのだから同じ顔をしているあなたが責任を取るのは当然だと言った。前のところへ戻りたいという彼女の勢いに圧されたコオロギは、仮の姿であれば地上に降りてもいいと許可を出した。するとユウは化粧品の看板を指差し、あの女の子になりたいと大声をあげた。

雷鳴を合図に地上へ戻ったユウは、着飾った自分の姿を手に入れた。そして彼女が降り立った場所は、広告代理店で担当をしていた雨宮文夫のマンションだった。何故ここにいるのかと文夫が驚いていると、先輩の和田毅からユウが病院にいるという電話が掛かって来た。理解できない文夫は彼女を連れて行こうとしたが、考えさせて欲しいと言って部屋を出たがらなかった。仕方なく思った文夫は一人で出掛けた。ユウは鏡に映らない自分の姿を見てショックを受けたのだった。文夫が病院に駆けつけると白雪は憤っていた。ユウとのスキャンダルが表に出るようなことがあれば一大事だからだ。しかも巨額な出資で行ったキャンペーンが潰れることになると会社に多大な損害が発生し責任問題に発展し兼ねなかった。そこで白雪はキャンペーン終了までユウの死を隠し通すことにしたのだ。霊安室に通された文夫は目を疑った。確かにそこにはユウがいた。半信半疑のまま自宅に戻った文夫はまた頭を抱えた。死んだはずのユウの他に白雪までいたからだ。騙されたことを知ったコオロギはユウを説得しに現れたのだが、頑固な彼女が縦に首を振るはずがなかった。そこで文夫には口外しないことを、ユウには世間を混乱させないことを口が酸っぱくなるほど言って姿を消した。翌朝、ユウは文夫が眠っている間に出掛けた。忙しくて会えなかった家族を一目見たくて故郷に戻ったのだ。そこへ現れたコオロギは、これ以上ルール違反を犯したらそこでお仕舞いだと言った。

屋台的映画館

黒い賭博師 悪魔の左手

  • posted at:2009-01-09
  • written by:砂月(すなつき)
くろいとばくしあくまのひだりて
日活
配給:日活
製作年:1966年
公開日:1966年1月27日 併映「この虹の消える時にも」
監督:中平康
製作:亀井欽一
脚本:小川英 山崎忠昭
企画:児井英生
撮影:山崎善弘
音楽:伊部晴美
美術:松井敏行
照明:高島正博
録音:神保小四郎
編集:丹治睦夫
助監督:村田啓三
色彩計測:畠山照夫
特殊技術:金田啓治
現像:東洋現像所
製作担当者:亀井欽一
技斗:渡井嘉久雄
出演:小林旭 広瀬みさ 二谷英明 大泉滉 横山道代
シネマスコープ カラー 94分

中東のパンドラ王国は国益のほとんどをギャンブルで賄っていた。若き国王・アブダラ三世は水爆を手に入れて世界を支配する野望を持っていたが、それを裏で操っていたのは国立賭博大学の技術部長・プロフェッサーだった。彼はその第一歩として日本のギャンブル市場を獲得し、そこから資金を吸い上げようと考えていた。しかしそこには天才ギャンブラー・氷室浩次という大きな弊害が立ちはだかっていた。そこでプロフェッサーは大学で育て上げた腕利きの生徒三人を、親衛隊とともに日本に送り込んだ。

蒲郡郷平が経営するG.G娯楽センターで騒動に巻き込まれた氷室は、謎の女が運転する車に乗って脱出した。氷室は女を部屋でもてなそうとしたが、いつの間にか彼女は姿を消していた。そこへ現れた盲目の男は、ダイスで三回勝負をし二勝したらお前の両目を潰すと言った。氷室は帰れと促したが、男は戦うことが使命だと言った。そこで氷室は、男に命じた人物が誰なのかを知るために勝負を受けることにした。勝負は男が考えている通りに進んで行ったが、女が部屋の入ってきたことで動揺した。男はプロフェッサーが送り込んだ第一号で、女はプロフェッサーの計画を潰すためにパンドラ王国やってきたアブダラ三世の第三王妃・チューリップだった。氷室は第一号の巧みなイカサマを見破り命令者の名前を吐かせようとしたが、男は走って建物の外へ逃げ出した。ところが待っていた親衛隊に捕まり大使館に連行された。回教のパンドラ王国では男は妻を四人まで持つことが出来た。アブダラ三世は皇太子時代、日本に留学しナイトクラブのホステスと恋に落ちた。それがチューリップ=春野うららだった。

大使館では親衛隊隊長・ジャバラが第一号から情報を聞き出し、王妃が氷室の隠れ家にいることを知って驚いた。うららはアブダラ三世を騙してデータ室の金庫からファイル・8を持ち出して逃げたのだ。彼らは王妃が日本に向かったことは知っていたが、その先がわからなかった。そこでジャバラは第一号を処刑し、第二の刺客を放った。プロフェッサーがうららから取り返そうとしているファイル・8、そこには氷室浩次に関するあらゆるデータが掲載されていた。

屋台的映画館

黒い賭博師

  • posted at:2009-01-03
  • written by:砂月(すなつき)
くろいとばくし
日活
配給:日活
製作年:1965年
公開日:1965年8月1日
監督:中平康
原作:野村敏雄
脚本:小川英 中西隆三
企画:児井英生
撮影:山崎善弘
音楽:伊部晴美
主題歌:「賭博唱歌」小林旭
挿入歌:「遠い旅」小林旭
美術:大鶴泰弘
照明:高島正博
録音:古川恒夫
編集:辻井正則
助監督:村田啓三
色彩設計:畠中照夫
特殊技術:金田啓治
現像:東洋現像所
製作担当者:栗橋政利
出演:小林旭 富士真奈美 小池朝雄 益田喜頓 横山道代
シネマスコープ カラー 86分

某国王国大使館で開かれたレセプション会場では、極秘裏に賭博大会が催されていた。招待客の氷室浩次、犬丸、玲子の三人はいずれも超一流のギャンブラーだった。テーブルでは、王国大使と浩次、犬丸と玲子がパートナーになり、カードゲームのブリッジが行われていたが、浩次のペアには不利な状況が続いた。実はこの余興をセッティングした高倉商事社長・高倉は、犬丸と玲子の雇い主だった。500通りのサインと二人の連携で王国から大枚を巻き上げるはずだったが、玲子のたった一回の読み違いと浩次の左手により、電子時計のような精確さを持った計画は脆くも崩れ去った。浩次がゲームの途中から左手でカードをシャッフルし、左手で配るとゲームの流れは一変した。犬丸は浩次の左手の秘密を探るために玲子を差し向けることにした。

数日後、再び勝負したいという玲子とホテルのプールサイドにいた浩次は、殺されると言って逃げてきたニーナという女性を助けた。ニーナは香港からの飛行機で楊と知り合い、ホテルでポーカーをしたが、有り金を全て巻き上げられてしまった。さらに借金した金まで取られ、楊はその代償に彼女を乱暴しようとしたのだ。それでたまらずに逃げてきた、という訳だった。浩次は負けた800ドルをニーナに渡そうとしたが、彼女は理由がないのに受け取るわけには行かないと言って断わった。そこで浩次はニーナの敵討ちを買って出た。部屋に通された浩次は楊と差しで勝負することになった。玲子も浩次が負けるところを見たいと言って付いてきた。勝負は一方的になり、負け続ける楊は部下に八つ当たりして電気を点けるように言った。夕方になり陽が陰ったのだ。楊は目が弱ったことは本当に困ると言って眼鏡を掛けた。その途端、流れは楊の方に傾いて行った。浩次は悪い流れを断ち切るために左手でカードを切ったが、どうにもならなかった。無一文になった浩次に玲子は思わず30万円なら用立てられると言ったが、彼は自分のダイヤの指輪を抵当にして20万円を借りることにした。休憩を入れた浩次は玲子にきっとイカサマに違いないと漏らしたが、二人ともその方法を見出せなかった。そこで目には目をと浩次もイカサマで対抗することにしたがそれすら相手にはお見通しだった。浩次は負けを認めざるを得なかった。

屋台的映画館

リング2

  • posted at:2008-12-29
  • written by:砂月(すなつき)
りんぐつー
「リング2」製作委員会(角川書店=アスミック・エース 東宝=住友商事=IMAGICA=日本出版協会=オメガ・プロジェクト)
配給:東宝
製作年:1999年
公開日:1999年1月23日 併映「死国」
監督:中田秀夫
エグゼクティブプロデューサー:原正人
プロデューサー:一瀬隆重 石原真
原作:鈴木光司
脚本:高橋洋
音楽:川井憲次
主題歌:「氷のように微笑んで」今井美樹
撮影:山本英夫
美術:斎藤岩男
照明:小野晃
録音:柿澤潔
編集:高橋信之
サウンドエフェクト:柴崎憲治
助監督:李相國
プロダクションマネージャー:宮内眞吾
製作協力:アスミック・エース
製作プロダクション:オズ
出演:中谷美紀 佐藤仁美 深田恭子 小日向文世 沼田曜一
アメリカンビスタ カラー 95分

あの忌まわしい事件から一週間が経ち、古井戸の中から発見された山村貞子の死体が解剖された。井戸は貞子の母・志津子が持つ千里眼の研究者・伊熊平八郎の敷地にあり、30年前に売却されてからは一度も開けられたことがなかった。にも関わらず、検視の結果は死後1、2年しか経っていないことが判明した。もしそれが事実であれば、貞子は30年近く井戸の中で生きていたことになるのだ。遺体の身元確認にやってきた志津子の従弟・山村敬は、貞子の怨念の凄まじさに身も凍る思いをした。

貞子の遺体を発見した恋人・高山竜司の死に疑念を抱いていた高野舞は、もう一人の発見者で一人息子の陽一と一緒に行方がわからなくなっている浅川玲子を捜して、彼女が勤めるテレビ局を訪れた。テレビディレクターの岡崎は、先輩の玲子から託された呪いのビデオの取材を継続していたのだった。舞とともに謎を究明することになった岡崎は、玲子の部屋で異様な光景を目撃した。テレビが打ち壊され、空の浴槽の中ではビデオテープが燃やされていたのだ。だがそれが究明に直結するとは到底思えなかった。陽一のことを学校で調べようとした岡崎は住所録を探そうと引き出しの中を掻き回していたが、底の方からペンションで撮影された複数の写真が出てきたのだ。そのとき電話のベルが鳴った。

玲子の父・浩一が遺体で発見された。側には「ビデオは処分した。もう何も心配することはない」というメモが残され、二つのビデオデッキが繋がれていた。呪いのビデオの取材を行っていた岡崎は、ついに友人がビデオテープを持っているという女子高生・沢口香苗と出会った。岡崎がそれを手に入れて欲しいと頼むと香苗はためらいながらも了承した。そのとき取材している喫茶店の前を舞が通り掛かり、岡崎は後をカメラマンに任せるとこれまでにわかったことを彼女に説明した。玲子はペンションの写真に写っている彼女の姪・大石智子の死を不審に思い取材を続けていた。智子が死んだ夜、彼女と一緒にいた倉橋雅美はもがき苦しむその姿にショックを受け、口が利けなくなったのだ。精神病院を訪ねた舞は、彼女の担当医師で高山の大学時代の同期である川尻医師と会った。この病院では患者が抜け出したときのことを考えてカルテに写真を貼ることにしていたが、雅美をインスタントカメラで撮影すると何故か写真に妙なものが写り込むのだ。超常現象にも詳しい川尻は、それが念写による感光現象であることを突き止めたのだった。雅美と会った舞は、彼女の心に入り込み貞子の怨念がとり憑いていることを知った。雅美は舞に向かって大声で「助けて」と叫んだが、それは彼女が入院して初めて発した言葉だった。

屋台的映画館

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