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完全な遊戯

  • posted at:2009-06-20
  • written by:砂月(すなつき)
かんぜんなゆうぎ
日活
配給:日活
製作年:1958年
公開日:1958年11月11日 併映「東京午前三時」
監督:舛田利雄
企画:高木雅行
原作:石原慎太郎
脚本:白坂依志夫
撮影:横山実
音楽:河辺公一 真鍋理一郎
照明:高島正博
録音:神谷正和
美術:坂口武玄
編集:辻井正則
助監督:河辺和夫
製作主任:中井景
出演:小林旭 芦川いづみ 葉山良二 白木マリ 岡田眞澄
シネマスコープ モノクロ 93分

裕福な家庭に育った東京学院大学経済学部4年の大木壮二は、学生たちが就職難であえぐ中でも親のコネを使って就職先を決めていた。卒業までの退屈な時間を持て余す彼の周りには、遊び仲間の戸田、秋谷、沖津の三人がいつもいた。四人の話題はいつも「何かうまい金儲けの話は無いか」だった。以前、谷の父親が経営する会社が仕入れたジャガーが売れず音を上げていることを知った壮二は同じクラスの光田を脅して父親に買わせたのだ。壮二、谷、秋谷、沖津の四人は利益分の200万円を四等分し箱根と熱海で豪遊したのだった。戸田は、うまく行けばちょっとした小遣いになるぜと切り出した。彼の儲け話とは「競輪」だった。戸田は川崎競輪場の車券の締切時間と吉祥寺にあるノミ屋(私設の投票所)の締切時間に早くて5分程の時差が発生することを知っていた。選手がゴールするとノミ屋の仲間が競輪場から電話で吉祥寺に結果を知らせるのだが、川崎からは直通の電話が掛からないことでズレが生じた。出来るだけ客を引き付けて上がりを多くしたいノミ屋はそれを利用して締切後も車券を売っていたのだ。つまりレース結果をノミ屋よりも早く手に入れた人物が券を買うことが出来れば、儲かることは間違いなかった。

ノミ屋で車券を買い占める役には戸田が、見知らぬ素振りで情報を仕入れる役は壮二と秋谷が担当することになった。連絡役は沖津だったが、混んでいる場合を想定すると電話で連絡する係とスタンドから知らせる係が必要なことがわかった。富田を引き入れれば数だけは揃うが、問題は難しいレース結果を掲示が出る前に正確に判定することが出来るかだった。そこで戸田は、競輪で身代を潰したような玄人を使うことを提案した。実行は最後日の最終レースと決め、翌日にロケハンを行うことにした。通話時間をあらかじめ電話局に指定する定時通話サービスを使えば優先的に繋いでくれるが、場内の電話はノミ屋と鉢合わせする可能性があるため使えなかった。そこで近所のテニスコートにある売店を利用することにした。競輪場と売店までの連絡手段は手旗信号で補うことになった。そして場内にいた競輪の虫・源造に声を掛け、前金2千円、当日4千円で着順を読む仕事を任せることにした。富田が加わり、ノミ屋の正面にあるデパートの定時通話も利用を可能にしたことで、後は当日を待つだけになった。

本番当日、源造は第5レースで沖津が持つ疑いを晴らした。そしてついに最終レースが始まり、結果は写真判定に持ち込まれた。沖津は源造が言った「1-6」を信じて富田に信号を送り、富田はそれを秋谷に電話で伝えた。秋谷はノミ屋に駆け込み、壮二に彼女の名前を使った暗号で伝えると、それを聞いた戸田が「1-6」で勝負に出た。結果は「1-6」、戸田は34万円の配当金を手にするはずだった。だがノミ屋を仕切る松居鉄太郎は金を用意していなかったのだ。虎吉親分の取り計らいで戸田はひとまず20万円を受け取り、鉄太郎は証文を書いて残額を支払うと約束した。だが鉄太郎はいつまで経っても払おうとしなかったため、業を煮やした壮二たちは彼の妹・京子を誘拐することにした。

屋台的映画館
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新幹線大爆破

  • posted at:2009-06-15
  • written by:砂月(すなつき)
しんかんせんだいばくは
東映
配給:東映
製作年:1975年
公開日:1975年7月5日 併映「ずうとるび 前進!前進!大前進!!」
監督:佐藤純弥
企画:天尾完次 坂上順
原案:加藤阿礼
脚本:小野竜之介 佐藤純弥
音楽:青山八郎
撮影:飯村雅彦
美術:中村修一郎
録音:井上賢三
照明:川崎保之丞
編集:田中修
記録:勝原繁子
擬斗協力:日尾孝司
スチール:加藤光男
進行主任:東一盛
撮影助手:山沢義一 清水政郎
美術助手:桑名忠之
照明助手:梅谷茂
監督補佐:岡本明久
装置:畠山耕一
装飾:米沢一弘
美粧:住吉久良蔵
美容:宮島孝子
衣裳:河合啓一
演技事務:山田光男
現像:東映化学
特殊撮影:小西昌三 成田亨 郡司製作所
協力:日本無線株式会社 旭光学工業株式会社 谷村新興製作所 イスのコトブキ
出演:高倉健 千葉真一 山本圭 郷鍈治 織田あきら
シネマスコープ カラー 152分 

午前9時48分、1500人の乗客を乗せた博多行ひかり109号が定刻通り東京駅19番ホームを出発した。それからしばらく経った頃、109号に爆弾を仕掛けたという電話が国鉄本社に入った。その爆弾は列車の速度が80キロになると自動的にスイッチが入るように設定されており、それ以上のスピードを維持していれば問題ないが再び80キロに減速すると爆発する仕掛けになっているというのだ。電話を受けた宮下義典鉄道公安本部長は、倉持運転指令長、三宅新幹線技師長、高沢新幹線運転車両部長の三人を呼び出して緊急会議を開き、今後の対策を話し合った。犯人は爆弾の仕組みを立証するために、北海道・夕張に停めてあった追分行貨物5790号列車にも同様の爆弾を仕掛けていた。真偽を確かめるべく上り坂を利用して実験を行ったところ、列車は爆発、炎上した。倉持は結果を青木109号運転士に伝えるとともに車内検査の徹底と速度120キロの維持を指示した。同じ頃、警察も対策本部を設立し、須永警察庁刑事部長は夕張駅付近の捜査と北海道の全空港並びに青函連絡口での張り込みを至急行うよう手配した。そして爆弾に詳しい専門家の警視庁からの派遣と過激派グループの動向調査、爆弾が仕掛けられた発車15分前までの目撃者の捜索を指示した。

新幹線が時速120キロで走行した場合、博多駅まで約10時間掛かる。だがそのためには先行する下り列車を最寄の駅に待避させ、後続の全列車を運休させなければならなかった。その頃、問題は列車内で起きていた。次の駅への到着時間が15分遅れていることと、不審物の捜索を二度行ったことで乗客が不信感を持ち騒ぎ出したのだ。鉄道公安官の菊池は事実の公表した方がいいのではないかと言ったが、倉持は解決の見通しや方法と同時に行わなければ混乱が増すだけだと否定した。そのとき、前方のひかり157号がBr系統の故障を起こして立ち往生しているという連絡が入った。倉持は109号を上り線に移すことにしたが、ひかり20号が接近中だった。ひとまず100キロにまで速度を落とさせた109号が浜松駅をあと5分30秒、20号は6分弱で通過する。そこで倉持は時間を稼ぐために時速を90キロまで落とすよう青木に伝えた。それを聞いた青木は取り乱したが、倉持を信じるしか生きる道はなかった。上り線に進入する際、ATC(自動列車制御装置)が危険を察知して非常ブレーキを掛ける。倉持の計画は、分岐点ギリギリ手前で装置を切って惰性で走行しそのまま分岐点を通過するというものだった。そして進入後にブレーキを解除すれば問題なく走行出来るはずだった。この無謀な計画を可能にするために列車種別を回送に変更させ、分岐点には通過を報告させるための係員を置いた。列車が分岐点に接近したところで倉持は加速を指示、そして係員の報告とともに切断を命じた。ブレーキが掛かった列車は減速して行き、20号とすれ違いで上り線に進入した。

指令室が成功の興奮で沸きあがっていた頃、宮下は犯人からの電話を受けていた。犯人は100ドル紙幣で揃えた500万アメリカドルを17号のジュラルミンケースに詰めて用意しろと要求してきたのだ。宮下は話を引き伸ばして逆探知を成功させようとしたが、それを察知され切られた。打つ手を失った警察は、70分後に掛かってくることになっている犯人からの電話を待つしかなかった。

屋台的映画館

海猿

  • posted at:2009-06-05
  • written by:砂月(すなつき)
フジテレビジョン=ROBOT=ポニーキャニオン=東宝
配給:東宝
製作年:2004年
公開日:2004年6月12日
監督:羽住英一郎
製作:亀山千広 阿部秀司 武政克彦 島谷能成
企画:関一由 堀部徹
プロデューサー:臼井裕詞 安藤親広
ラインプロデューサー:竹内勝一
原作:佐藤秀峰
原案・取材:小森陽一
脚本:福田靖
音楽:佐藤直紀
主題歌:「Open Arms」Journey
撮影:佐光朗
照明:水野研一
録音:田中靖志
美術:相馬直樹
装飾:龍田哲児
編集:松尾浩
音響効果:柴崎憲治
水中撮影:佐野哲郎
VFXスーパーバイザー:石井教雄
ダイビングコーディネーター:金城正則
スクリプター:甲斐哲子
監督補:近藤一彦
出演:伊藤英明 加藤あい 海東健 香里奈 伊藤淳史
アメリカンビスタ カラー 119分

広島県呉市にある海上保安大学校に、全国の海上保安部から選ばれた若者14名が集まった。彼らの目標は、主任教官・源太郎の指導の下で50日間に及ぶ潜水技術課程研修を修了し、潜水士として活躍することだった。その中の一人、第七管区海上保安本部所属・仙崎大輔は、東京のダイエット食品の会社で営業マンとして働いていたが、自分に限界を感じ退職した。そして海が好きだからという理由で海上保安庁に再就職した。海上保安官として海難事故の現場に数回出動したが、潜水士ではないため救助に手を貸せず、いつも船上から眺めている自分に苛立っていた。海難救助の最前線で働きたい、そんな熱い思いで彼はやってきた。厳しい訓練が始まり、仙崎は第七管区海上保安本部所属・工藤始と「バディ(相棒)」を組むことになった。ダイブマスターのライセンスを持つ仙崎とは違い、工藤はいつも彼の足を引っ張ってばかりだった。プールでの転覆船潜入訓練では、彼のミスにより仙崎を溺れさせてしまった。幸い大事には至らず一時的な入院で済んだが、工藤へ注がれる周囲の目は冷たくなっていった。しかし人を助けたいという気持ちが誰よりも強い工藤の本心を知り、仙崎は「バディ」として絆を深めていった。そして心を動かされた他の仲間たちは時間外の練習に協力した。その甲斐あって、海洋実習前の最終テストに全員無事に合格した。

休暇の日、工藤は仙崎を無理やり誘ってスキューバダイビングに行った。そこに現れたのは、工藤が一目惚れした看護師・松原エリカと、その友人の伊沢環菜だった。そこに偶然(?)現れたのは事の成り行きを見届けるつもりでやってきた12人だった。仲間たちは気を利かし、二つのカップルをそれぞれ引き離した。仙崎と環菜の出会いはこの日が最初ではなかった。彼女は東京でファッション雑誌の仕事をしていたが、母親が実家で骨折し入院していたため心配で帰郷していたのだ。訓練生に最初の外泊許可が下りた日、仙崎が一人で酒を飲んでいると、酔っぱらって周囲に迷惑を掛けている女性を見つけた。仙崎は環菜を説得するが、逆に言われるままにホテルへついて行ってしまう。しかし彼女が先に眠り込んでしまったので、仙崎は何事も無く朝を迎えた。一方、慌てたのは記憶の無い環菜だった。「海猿と・・・」。それ以来、二人の関係はギクシャクしていたが、環菜が家庭内の事情や仕事に対する不安を本音で語ってくれたため、先崎はあの日の真実を話そうとした。その矢先、携帯電話が鳴った。それはエリカからの悲しい知らせだった。

屋台的映画館

進め!ジャガーズ 敵前上陸

  • posted at:2009-05-29
  • written by:砂月(すなつき)
すすめじゃがーずてきぜんじょうりく
松竹(大船撮影所)
配給:松竹
製作年:1968年
公開日:1968年3月30日 併映「帰って来たヨッパライ」
監督:前田陽一
製作:島田昭彦
脚本:中原弓彦 前田陽一
撮影:竹村博
美術:佐藤公信
音楽:いずみたく
照明:飯島博
編集:太田和夫
録音:田中俊夫
調音:佐藤広文
監督助手:熊谷勲
装置:中村良三
進行:王生久宗
現像:東洋現像所
製作主任:川辺一外
出演:中村晃子 尾崎奈々 岡本信 宮ユキオ 沖津ひさゆき
シネマスコープ カラー 83分

グループ・サウンズのザ・ジャガーズは、新曲「マドモアゼル・ブルース」の発売を記念した演奏会を横浜ドリームランドで開催していた。イベントを終えたリードボーカルの岡本信は、ファンにもみくちゃにされながら滞在するホテルにたどり着くと、持っていた花束から白いバラを一本引き抜き残りをファンに向かって投げた。彼がそれを胸に差すと、それを注意深く見つめている男たちがいた。僧侶の姿をした彼らはパコダ使節団の名を借りた金の運び屋だった。彼らは時価4億円とも言われる純金を鐘の形に加工して税関を潜り抜けたのだ。「長髪で胸にバラを差した男」としか情報を持ち合わせていない運び屋たちは、信を部屋の招き入れると受け取りのサインをしろとせかした。信はそんなこととは知らず、僧侶のファンが何かの鐘をプレゼントする代わりにサインが欲しいんだと理解した。だが領収書が欲しいと言われるとおかしいなとクビをひねった。するとそこに二人の男が入ってきて、わしらが受取人の西郷と東郷だと名乗った。この金塊を見られたからにはタダでは済まさないと東郷が銃を抜くと、信は忙しいから拳銃ごっこなどしてられないと部屋を出て行こうとした。そのとき部屋を間違えてボーイの伊東がバースデーケーキを抱えて入ってきた。調子に乗ってロウソクの火を吹き消した西郷が何をやらすんだと伊東を突き飛ばすと、ケーキは一緒に倒れた東郷の顔へ。顔からはがしたケーキを投げつけると今度は西郷の顔へ。西郷はそれを見て笑う運び屋の顔に投げつけると部屋の中は大混乱になった。隙を見て逃げ出した信と伊東だったが、事の発端が伊東にあったことを思い出し二人で侘びを言いに行くことにした。結局、西郷たちに捕まり銃を突きつけられた信たちは言われたとおりに外へ出た。すると信を見つけたジャガーズファンがあっという間に取り囲み彼を連れて行ってしまった。馬鹿らしくなった西郷たちは部屋に戻ることにした。

南海に浮かぶ洋上の島・硫黄が島。そこは太平洋戦争最大の激戦地として人々の脳裏に焼きついていた。だが23年も経つとその記憶も薄れつつあった。そこに目をつけた鬼頭はその島を金塊取引の拠点とし、世界の経済を牛耳るまでにのし上がっていた。金で世界を支配しナポレオンやヒトラーが出来なかったことをやりとげることが鬼頭の野望だった。そんな彼が恐れているのが密告者だ。鬼頭は作戦に失敗した三人の運び屋を処刑すると、西郷と東郷に信と伊東の暗殺を命じた。一方、その二人はというと、何故自分たちが命を狙われているのか検討もつかなかった。

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教師 女鹿

  • posted at:2009-05-24
  • written by:砂月(すなつき)
きょうしめじか
日活
配給:にっかつ
製作年:1978年
公開日:1978年3月18日 併映「危険な関係」
監督:曽根中生
プロデューサー:結城良煕
原作:川崎三枝子 沼礼一
脚本:桂千穂 曽根中生
撮影:水野尾信正
照明:川島晴雄
録音:橋本文雄
美術:柳生一夫
編集:山田真司
音楽:コスモス・ファクトリー
助監督:中川好久
色彩計測:田中正博
現像:東洋現像所
製作担当者:天野勝正
出演:栄ひとみ 志麻いずみ 伊佐山ひろ子 山下洵一郎 高木均
シネマスコープ カラー 87分

女鹿冴子は生物の非常勤講師として白汀高校に赴任してきた。彼女が公立の名門校を断わり、半年もこの学校の就職枠を待っていたことを教育委員会から聞いていた校長の柏木剛介は何故だねと尋ねた。すると冴子は先生の教育方針に憧れたからとお決まりのせりふを言った。それを聞いた剛介は気を良くし、頑張り給えとエールを送った。担当のクラスに案内された冴子は、早速出席をとり始めたが、その中の三人は返事はするものの彼女と目を合わせようとはしなかった。中村茂、山本徹、水谷敏夫は前日、女子高生をレイプしているところを冴子に見られ、なおかつ口封じのために彼女を襲おうとしたものの証拠となる生徒手帳を奪われたからだった。放課後、三人は冴子を待ち伏せ手帳を返して欲しいと願い出たが、甘いと一喝した。そして東大に合格する何人かのために入学金と月謝で彼らをサポートすることがあなたたちの役目でこの学校の方針だと言った。

冴子はヒトの筋肉のしくみを授業で教えていたが、興味のない生徒たちは真面目に話を聞こうとしなかった。そこで彼女は素早く教壇に腰掛けるとスカートを捲くり上げ、大腿四頭筋とその裏側の大臀筋を自らの体を使って説明した。この行為が英語担当で冴子を指導する山泉秀子の耳に入り、教育観についての説教を受けた。その夜、憂さ晴らしに数学担当の浅野姫子とバーに出掛けた冴子はそこで会ったカメラマンと意気投合し、姫子の部屋でお互いに体を交えた。数日後、授業のために教室に向かった冴子だったが、彼女の授業を拒否するという内容の紙がドアに張られていた。冴子は校長室へ行き、私も彼らを拒否しましたと剛介に報告すると、君が生徒に拒否されたということはこの学校の方針に合わないということだと言った。わかるかねと尋ねると、冴子はいいえと素っ気なく答えて出て行った。彼女と入れ替わりに入ってきた教頭の森岡理平は、姫子が二日間に渡って無断欠勤をしていることを伝えた。校長命令で姫子のアパートに向かった理平と秀子だったが、部屋に彼女の姿はなかった。秀子が手掛かりになるものはないかと調べていると、新聞の間から封筒が出て来た。その中には三人が愛欲に溺れる写真が入っており、それを見た秀子は慌てて仕舞った。その頃、学校に匿名の電話が掛かり、緊急の職員会議が招集された。その内容は川田学園の生徒の早川ルミが白汀高校の生徒にレイプされたときにそれを幇助した女教師がいたというものだった。電話の主はルミ本人で、助けを求めたにも拘らず傍観したその教師を学校側で処分すれば警察に訴えないというのだ。聖職の人間にそのようなことがあるはずがないという意見が多数を占める中で、冴子なら大いにありうると秀子は封筒の写真を公開した。釈明を求める剛介に冴子はあっさりと認め、三人の生徒手帳を提出した。学校の名誉が傷付くことを恐れた剛介は、処分は自分に任せて欲しいと言い会議を終えようとした。すると冴子は立ち上がり姫子がつけていた手帳を読み始めた。そこには彼女が売春をしていた証拠となる赤裸々な内容が書かれていた。

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