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  • posted at:2010-10-23
  • written by:砂月(すなつき)
ごー
日活=NHKエンタープライズ21=ソニーPCL
配給:日活
製作年:1999年
公開日:2001年10月6日
監督:矢崎充彦
製作総指揮:中村雅哉
製作:酒井治盛 高野昌幸 猿川直人
プロデューサー:横手実 飯野恵子
協力プロデューサー:平井健一郎
ラインプロデューサー:田口聖
原案:矢崎充彦 まつざわなおと
脚本:矢崎充彦
撮影:栗山修司
企画:高橋康夫 尾又富雄 明石知幸
音楽プロデューサー:佐渡岳利
音楽:中尾淳
主題歌:「Sleeping Butterfly」山崎まさよし
照明:鳥越正夫
美術:山田好男
録音:横野一氏工
編集:普嶋信一
スクリプター:荘原はる
キャスティング:中澤サカキ
助監督:池上純哉
製作担当:白石治
出演:高田宏太郎 椋木美羽 美保純 伊集院光 松重豊
アメリカンビスタ カラー 108分

高校2年生の西野康助は、授業が終わるといつものようにアルバイト先である新宿のピザ・チェーン店「ピザーラ」へ向かい、いつものように細村店長と衝突した。遅刻が27回、無断欠勤が3回、客のピザを落としたのが2回あったことを理由に時給を下げるというのだ。要求を呑むか、それとも辞めるかの二択を迫られた康助は辞めることをしたのだが、ピザが焼き上がったため最後のピザの配達に出掛けた。街はクリスマスのイルミネーションで華やいでいたが、怒りが収まらない彼の心は一向に晴れなかった。そんなこともあって彼はバイクを飛ばして確認をせずに交差点の角を曲がろうとしたため、通行人に気付くのが遅れてた。康助は舗道に倒れ込む若い女性に対して思わず「ボーッとしてんなよ!」と毒づいたが、女性は自分の体よりも転倒したときに落としたバッグを心配した。彼女はプロのカメラマンで、バッグには商売道具のレンズが入っていたのだ。レンズは壊れていた。女性は康助に謝るように言ったが、俺は金がないからとバイクから降りようともしなかった。

康助は雑誌編集者の母・尚美との二人暮らしで父親とは昨年離婚した。母に事故のことを言い出せずお金の相談も出来なかったことから、彼は頼みの綱である細村に給料の前借りを申し出た。だが当然のことながら断られ、辞めるんじゃなかったのかと問い詰められた。さらに私用の電話をするなと言われ、その相手があの女性からだったとわかると自宅までバイクを飛ばした。絶対弁償するからと言うために。数日後、康助はレンズ代には遠く及ばなかったが、身の回りの私物を売り払って作ったお金を持って女性=飯塚令子の部屋を訪れ、そこで初めて「ゴメン」と謝った。その言葉を聞いた令子がお金のことかレンズのことかと問うと、康助は両方と答えた。それを聞いた令子は気持ちに区切りをつけるために散歩へ誘い、身近な話をすることにした。そして彼のことがわかるとお金を受け取ろうとせず、その代わりに康助が作ったピザを届けて欲しいと言った。そして思わず口から出た「すみません」という彼の言葉に、令子は謝るのって簡単でしょと言った。

今まで一度もピザを焼いたことがない康助は、スタッフの特訓を受けることになった。そして翌日ようやく一枚の特製ピザが完成したのだが、令子を訪ねていくら呼び鈴を鳴らしても彼女は出てこなかった。その様子に気付いた隣人は、彼女が田舎へ帰ったことを伝えた。康助が落胆して帰宅すると尚美は急ぎの雑誌の仕事に掛かり切りだった。彼は持ち帰ったピザを食べるように言ったが、後でと言って取り合わなかった。「好きな人が作ったものならうまいだろ!」。母には再婚するかもしれない雑誌カメラマンの真木という相談相手がいるが、自分にはいない。孤独感を感じた彼はひとり思い悩み、やることがあるからと言って再び出掛けた。そして閉店後の誰もいない厨房で令子のことを思い徹夜で納得が行くまでピザを焼き続けたのだった。明け方、バイト仲間の明を呼び出すと、令子がいる長崎へピザを届けると告げた。

屋台的映画館
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戦国自衛隊1549

  • posted at:2010-10-11
  • written by:砂月(すなつき)
せんごくじえいたいいちごうよんきゅう
「戦国自衛隊1549」製作委員会(角川映画=日本映画ファンド=日本テレビ放送網)
配給:東宝
製作年:2005年
公開日:2005年6月11日
監督:手塚昌明
製作:黒井和男
製作補:佐藤直樹 秋葉千晴
プロデューサー:鍋島壽夫 土川勉 貝原正行
原案:半村良
原作:福井晴敏
脚本:竹内清人 松浦靖
撮影:藤石修
音楽:shezoo
主題歌:「涙の数だけ」Full Of Harmony
美術:清水剛
照明:渡辺三雄
整音:中村淳
録音:湯脇房雄
編集:普嶋信一
特撮監督:尾上克郎
VFX:道木伸隆 大屋哲男
音響効果:柴崎憲治
殺陣:深作覚
馬術指導:田中光法
助監督:兼重淳
キャスティング:杉野剛
製作担当:芳川透
出演:江口洋介 鈴木京香 鹿賀丈史 北村一輝 綾瀬はるか
アメリカンビスタ カラー 119分

2003年10月13日、東富士駐屯地で行われた陸上自衛隊による実験で事故が発生した。太陽の活動は十一年周期で活発化し、その際にフレアと呼ばれる爆発が起こる。爆発によって発生したプラズマは、地球上の電子機器に障害を与える可能性が高い。それが有事に起これば自衛隊は無力になってしまうのだ。そこで人工磁場を使ってプラズマの方向性を変え、障害を排除するシステムの開発に着手した。実験は秘密裏に行われ、的場毅一佐率いる第三特別実験中隊が参加した。その日はプラズマが地球に到達するという好条件だったが、その大きさは磁場シールドの耐久測値を上回っていた。しかし指揮官は作戦を強行した。すると実験場は嵐に包まれ、静まったときには第三特別実験中隊を囲んだ一帯が消滅していた。代わりにそこに出現したのは、叢だった。

事故から2年後のある日、居酒屋の雇われ店長・鹿島勇祐の前に二人の自衛官が現れた。一人は森彰彦3等陸佐、そしてもう一人は、あの実験の指揮官、神崎怜2等陸尉だった。二人は勇祐にこれまで起こった経緯を話し始めた。調査をした結果、実験場に出現した叢は約500年前のものであることが判明した。その3日後、叢は消え再び元の地面が現れた。それと同時に騎馬武者も運ばれてきたのだ。このことから一時的に過去と現代の空間が転移し、再生したのではないかと考えられた。そこで防衛庁はこの転移を利用して的場一佐たちを救うべく二度目のタイムスリップを行う計画を進めていたのだ。オペレーション・ロメオという名の救出作戦は、観測衛星で再びフレアが観測されたことで現実味を帯びてきていた。勇祐は的場が創設した特殊部隊・Fユニットの一員であり、彼が作製した攻略不能といわれる演習シナリオ・D-3を制圧した唯一の人間だった。勇祐なら的場の行動パターンが読めるかもしれないということで指名されたのだ。

彼らを救出する目的はもう一つあった。日本各地では「ホール」と名付けられた虚数空間が発生し、成長をし続けていた。この「ホール」の存在は、過去へ飛ばされた第三特別実験中隊がその時代で何らかの過剰な干渉をしたのではないかと考えられていた。本来なら彼らが過去へ飛ばされた時点で消滅したかもしれない現在が存在するということは、小さな傷であれば歴史には修復する能力があり、もしそれが本当であれば早めに手を打つ必要があった。過去での彼らの行動が現代社会を消滅させかねないからだ。話を聞き終えた勇祐は二人にこう言い放った。「消えちまえばいいんだ、こんな世界」。政治的な事情でFユニットが解散に追い込まれてから、彼は生きる熱意を失っていた。

翌日、勇祐の店に一人の男が現れた。奇妙な言葉を使うその男は、「美濃の国、斎藤山城守道三が家臣、飯沼七兵衛」と名乗った。2年前の事故のときに戦国時代から飛ばされてきたあの侍だったのだ。平和で自由な世の中が消えてしまうかもしれないという火急時に身勝手な態度をとる勇祐を腹立たしく感じていた。彼は最後にこう言い残して歩き去った。「そのような腰抜けならば、おぬしこそこの世から消えてしまえば良いのだ」。勇祐は、退官するときの的場からかけられた「己の信念をに従い、未来に対する責任を持って生きろ」という言葉を思い出した。その責任を全うするため、彼はロメオ隊への入隊を志願した。

屋台的映画館

アジャパー天国

  • posted at:2010-10-03
  • written by:砂月(すなつき)
あじゃぱーてんごく
新東宝
配給:新東宝
製作年:1953年
公開日:1953年4月15日
監督:斎藤寅次郎
製作:杉原貞雄
原作:サトウ・ハチロー
脚本:八住利雄
撮影:友成達雄
音楽:服部正
・・・:「アヂャパー天国」伴淳三郎 泉友子
・・・:「アジャパーサンバ」伴淳三郎 泉友子
美術:加藤雅俊
照明:秋山清幸
録音:矢野口文雄
助監督:曲谷守平
編集:神島婦美子
特殊技術:新東宝特殊技術
製作主任:河崎新太郎
出演:花菱アチャコ 古川緑波 高島忠夫 伴淳三郎 清川虹子
スタンダード モノクロ 78分

貧乏アパート「白百合荘」に住む小学校教師の土井浩一は、高台に屋敷を構える富豪朝比奈家の令嬢・千春と相思相愛の仲だった。だが身分の差に不安を感じた浩一は父・一八に相談することにしたのだ。たとえ相手が金持ちだからと言って萎縮することはないと力づける一八だったが、浩一は先方がどう思っているか心配でならなかった。話せばわかると父は言うものの本当に大丈夫なのか。そう考えているときに流れてきたのは、千春が弾くピアノの音色だった。

先代が莫大な財産を遺したおかげで朝比奈家は裕福な生活をしていたが、婿養子の篤雄は妻・茂子に頭が上がらなかった。そんな父を見て育った長男の壮太郎はお金にちゃっかりしていて、妹の千春だろうと貸した小遣いに利息をつけて返してもらうという徹底ぶりだった。お金にだらしない篤雄と正反対な茂子は投資話に積極的に乗った。そんな彼女に目をつけた金原は、支配人を務めるキャバレー・バンへの投資を持ち掛け、後日経営状態はすこぶる順調と言って多額の配当金を手渡した。気を良くした茂子は金原が持ち掛けた弟・文吉と千春の縁談に乗り気だったが、当の千春は不満だった。

文才に恵まれたバンのボーイ・ズンさんは、趣味と実益を兼ねたラブレターの代筆を副業としていた。どんな人が読むかわからないが、自分が書いた甘い言葉が少しでも彼女の心を揺り動かしてくれたらと思うだけで満足だった。だが人に売るラブレターならいくらでも書くことが出来るものの、自分のこととなると話は別。花売りのアルバイトをしている女学生の小池厚子のことを考えると心が乱れてしまうのだ。壮太郎から代筆を頼まれたズンさんは宛名を空欄にして渡した。一八から浩一のことを相談され何としてでも引っ付けたいと思ったズンさんは朝比奈家を訪れたが、茂子は身分が違うと笑い飛ばした。それを聞いたズンさんは愛し合っている二人を幸せにさせてやることは親たるものの義務で責任だと言ったが、茂子は千春には母親の私が朝比奈家に相応しい婿を見つけると言って聞く耳を持たなかった。

みつ子という幼い娘を抱えバンで皿洗いをしている田所ゆきは、夫・稔の引き揚げを8年間待っている。そんな彼女を心配するズンさんは、兄で靴屋の金さんとの再婚を薦めていた。一方、建物の裏では既に引き揚げていた稔が金原の組織から抜け出そうとしていた。その頃、茂子の横暴に嫌気が差し一八と結託した篤雄は、彼女が留守にしている間に浩一と千春を会せることにした。そして決心した二人を白百合荘で匿うことにしたのだった。

屋台的映画館

地獄(1999年)

  • posted at:2010-09-30
  • written by:砂月(すなつき)
じごく
石井プロダクション
配給:オーピー映画=石井プロダクション
製作年:1999年
公開日:1999年11月20日
監督:石井輝男
製作総指揮:小林悟
プロデューサー:石井輝男
脚本:石井輝男
撮影:柳田友貴
特殊メイク:宗理起也
音楽:竹村次郎
美術監督:原口智生
美術:港博之
編集:井上和夫 河辺美津子
照明:野口素胖
録音:谷口シマ
助監督:村松健太郎
製作担当:徳山嘉拓
特殊メイク:宗理起也
特殊造形:栄福哲史 山田陽
キャラクター造形:伊藤成昭 山岡英則
縫製:のだゆみこ
人形製作:寒河江弘
記録:田口良子
出演:佐藤美樹 前田通子 斉藤のぞみ 丹波哲郎 薩摩剣八郎
アメリカンビスタ カラー 101分

冥界の主・閻魔大王は、娑婆の人間の行いが乱れに乱れ、年を経るごとに地獄の亡者は増え続けて止まることを知らぬ有り様を嘆かわしく思っていた。悪戯に罪を裁くことのみを欲しない大王は、地獄の究極の大恐怖を人間たちに深く知らしめて世の中の乱れを正すためのある秘策を練った。

都会の真ん中でたたずむ少女・リカの前に現れたのは、救世主と名乗る老婆だった。あなたの悩みが全てわかっているというその老婆はこのままでは人生が破滅してしまうと警告した。そして今のうちなら間に合うと言って彼女の額に手を乗せると、その方法は地獄を見聞きすることと言った。人は必ず死に、生前の行いによって天国か地獄のどちらかに行くことが定めであることを説くと、リカはある疑問を口にした。それは私に死ねということですか?。すると老婆は、冥界に行かなければ決して見聞きすることの出来ない地獄をあなたには見せてあげましょうと言った。大王は地獄の恐怖を穢れた人間たちに伝える特別な役割を彼女に与えることにしたのだ。

意識を失ったリカが目覚めるとそこは三途の川のほとりだった。大王の遣いとして現れた魔子が案内人を務めることになり、舟を用意をするためにその場を離れるとリカを見つけた翁鬼と嫗鬼が無理矢理服を剥ぎ取った。三途の川を渡るには衣服を脱いで行くのがしきたりだからだ。騒動に気付いた魔子が事情を説明すると翁鬼は謝って先に行かせた。熱い風が吹く中、舟が門を通り抜けるとそこが世にいう地獄だった。閻魔大王の下へやってきたリカは、まず少女殺しをした大悪人の罪を見せられた。業鏡という罪を犯した亡者の過去、現在、未来の全てを映し出す鏡にの中には宮島ツトムという男がいた。宮島は幼女をドライブしようと言って誘い出して連れまわし、強姦した上で殺害した。そして遺体をビデオカメラで撮影した。味を占めたツトムは犯行を重ね、それは複数回に亘った。そして警察に挑戦するために父親に手紙を出し、遺体のある場所も指定した。夏、カメラを手に公園にいた幼女に近づいたが、手の病気のことを指摘されたためにカッとなり衝動的に殺害した後、遺体を自宅に持ち帰って保管していたが、臭気がひどくなったことでノコギリで切断した。運搬が便利だし犯人の悪質さの強調になるからだ。その後、精神病を装って罪を免れようするツトムも大王の目をごまかすことは出来なかった。そこで目には目と歯を、歯には歯と目をという地獄の掟を逃れることが出来ないことを知らしめるために、大王はリカにその男が近い将来受けることになる罰を見せることにした。

衝撃を受けたリカを閻魔大王は黙って見過ごすことはなかった。お前についた悪縁を今なら断ち切ることが出来るが、まず業鏡に映った自身の姿を見て思案せよ。リカはその言葉を素直に受け止めて過去を振り返ることにした。彼女は日本中を震撼させたあの宗教団体の信者だった。

屋台的映画館

ガキ帝国

  • posted at:2010-09-16
  • written by:砂月(すなつき)
がきていこく
プレイガイドジャーナル社=日本アート・シアター・ギルド
配給:日本アート・シアター・ギルド
製作年:1981年
公開日:1981年7月4日
監督:井筒和幸
プロデューサー:林信夫 佐々木史朗
企画:多賀祥介
原案:井筒和幸
脚本:西岡琢也
撮影:牧逸郎
音楽:山本公成
照明:佐々木政弘
衣裳:堤千晶
録音:木村均
編集:菊池純一
外国語指導:金往成子
助監督:西岡琢也
制作進行:堰守
出演:島田紳助 松本竜介 趙方豪 升毅 上岡龍太郎
アメリカンビスタ カラー 115分

1967年、大阪。チャボとケンは少年院から出てきたリュウを温かく迎えた。ケンカなら誰にも負けないリュウ、彼のうしろにいつもくっついているチャボ、そして在日朝鮮人のケンの三人は何処の組織にも属していなかった。久しぶりの再開で談笑するリュウたちだったが、見知らぬ同年代の少年が近くに立っているのに気付いたチャボはケンカを売ろうとした。少年は岡山の少年院でリュウと知り合ったコウだった。難波界隈=ミナミの喫茶店で親睦を深め、腹を満たしたリュウたちは高と別れた。リュウは、マサルにあげた自動巻きの時計が北神同盟にカツアゲされたことをチャボから聞くと、きっちりお返しすると言って梅田地下街に向かった。人通りの途絶えた夜の地下街で「北神」のバッジを付けたグループが目の前を通過すると彼らはあとをつけた。そしてトイレに入ったのを確認すると中で大暴れした。

リュウが喫茶店でアルバイトをしているのには訳があった。それは二階のビリヤード場を占拠する北神の連中を痛めつける機会を狙っていたからだ。ある日、彼女を連れてやってきたコウにリュウは二階へ行かない方がいいと忠告したが、彼は北神同盟に入るために来たと言った。北神同盟は暴力団・竜神会の下部組織で梅田界隈のキタを牛耳っていた。凄惨なリンチを受けても弱音を吐かないコウのことを気に入った竜神会の小野は、彼に「明日のジョー」という呼び名を与えた。

コウが北神同盟に入会したことを知ってとても残念に思っていたリュウは不眠症に陥っていた。シャバに戻ってからは様々なことが起こるため、緊張した状態がずっと続いていたのだ。ミナミの富士ホールで踊っていた京子は、リュウとケンにホープ会がいることを知らせたが、リュウは今日こそは眠れそうな気がしたので帰ることにした。だが結局、一睡も出来ないまま夜を明かしてしまった。一向に落ち着く様子を見せないリュウに堪り兼ねた父親は彼を叱った。リュウは自分を責め、涙を流した。

チャボはレコードを万引きした女子高生のあとをつけ、ダンスに誘った。ところがそこを通り掛ったアパッチに因縁をつけられリンチに遭ってしまった。そのことを知ったリュウたちは急いで家を飛び出したが彼らは意外なところにいた。アパッチは鉄くずを盗む朝鮮人集団で、父親が営む工場から資材を持ち出そうとしていたのだ。二人はチャボに仕返しをさせるために次々と伸して行き、チャボは抵抗出来なくなった相手に復讐した。リュウは父親にアパッチを追い払ったと報告したが、実はケンカが縁で鉄くずを運ぶ手伝いをしていたのだ。物音に気付いた父親はその様子を目撃し、呆れ果てた。

喫茶店・イギリスでは北神同盟・曽根崎支部の代表を決めるの集会が開かれていた。コウはまだ18歳だったが、小野の推薦ということもあり全会一致で決定した。この様子を不服気に見ていたのは会長の黒木だった。黒木は、北神同盟と竜神会は対等だと考えていた。小野をバックに従えたコウはメキメキと頭角を現し、ついに会長に上り詰めた。

ミナミでホープ会の下っ端が殴られた。その相手は「明日のジョー」を騙ったケンの友人・ゼニだった。ゼニはホープ会のトップ・服部にナイフで左足の太腿を刺されたが、その様子を黙って見ていたのはコウだった。退院したゼニは服部を見つけると銃を突きつけたが、仲間が「こんなおもちゃで脅かしてもアカンわ」と取り上げて撃った。改造拳銃から発射された銃弾は腹部に命中し、ゼニは死んだ。そのことを知った三人はホープ会へ殴り込みをかけた。

屋台的映画館

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