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ワールド・アパートメント・ホラー

  • posted at:2011-02-06
  • written by:砂月(すなつき)
わーるどあぱーとめんとほらー
ソニー・ミュージックエンタテインメント=エンボディメント・フィルムズ
配給:エンボディメント・フィルムズ
製作年:1991年
公開日:1991年4月5日
監督:大友克洋
プロデューサー:大崎裕伸 加藤悦弘 風間康久
原案:今敏
脚本:大友克洋 信本敬子
企画:肥田光久
撮影:篠田昇
音楽プロデューサー:石川光
音楽:埜邑紀見男
音楽録音:町田尚己
・・・:「東京ブギウギ」中島文明
・・・:「CELEBRATION」エックス
美術:細石照美
照明:渡邊孝一
録音:弦巻裕
助監督:緒方明
編集:鈴木歓
製作担当:久保淳
製作協力:クォーター・フラッシュ
企画:ソニー・ミュージックエンタテインメント
出演:田中博樹 中村ゆうじ 中川喜美子 清水宏 南雲勇助
アメリカンビスタ カラー 97分

様々な人種が暮らす東京。その中心にポツンと建つアパート・南海荘は今にも崩れそうな様態だった。一見誰も住んでいなさそうなアパートだが、生活ごみはきちんと所定の場所に置かれ電気メーターは休むことなく動いていた。ある日、ここに住むアジア人を追い出すために派遣された暴力団・黒竜会のヒデと突然連絡が取れなくなった。そこで下っ端の一太が一室に居を構えた彼を訪ねたのだが、ドアをノックをしても返事はなく共同トイレかとそっちに顔を出したがやはり姿はなかった。そこで再びドアをノックをすると突然室内から発砲してきたのだった。腰を抜かした一太が大声を出すとヒデは銃弾が開けた穴から外を覗き、本人だとわかるといくつもある鍵を解除した。部屋の中に入った一太はその様子に息を飲んだ。ヒデは魔除けの陣の中に座り込み何かに怯えるような息遣いで日本刀を構えていたのだ。一太が組へ連絡するように言うとヒデは明日顔を出すとだけ答えた。そんな彼の様子に、シャブで頭にきたのかなと一太は考えた。

翌日、事務所から呼び出しを受けた一太が急いで向かうと室内が滅茶苦茶に荒らされていた。常軌を逸したヒデが大暴れしたのだ。幹部の国分に呼ばれた一太は、お前のようなインターナショナルな感覚の持ち主でなければ片付けられないとおだてられアパートの担当を任されたのだった。日本人なら立退料を請求されるが、言葉が通じないヤツラなら不法就労や期限切れの観光ビザなどを盾にすれば訳はない。何をしたって警察に駆け込む奴はいないから1週間の期限でやれと国分から命じられた一太は嫌と言えなかった。ラジカセを手に再びアパートを訪れた一太はまず大音量で音楽を流した。だが部屋からは誰も出てこようとしなかったため、ヒデがいなくなった201号室の室内を片付けることにした。ドアを開けっぱなしにして散らばった本の整理をしているとその中に世界妖怪図鑑という小学生向けの本があり、千円札を栞代わりに挟んでいたことから気になってページを開いた。そこには東南アジアの妖怪としてラクシャーが紹介されていた。ヒデが引いたと思われる線をたどりながら本を読んでいるとラジカセの音楽が止まった。カセットテープを交換しようと振り向いた彼の視線の先には、自分の部屋に入ろうとしている男が洗面器を持って立っていた。一太はそのパキスタン人に1週間以内に出て行けと怒鳴りつけたが、日本語がわからないと言ったため更にヒートアップした。そのとき数人の男たちの話し声が聞こえ、そっちに一太が気を取られているうちにマハムッドは部屋に籠った。そうなるといくら頑張ってもドアが開くことはないため、彼はターゲットを4人の方に替えた。「俺はヤクザだ」と脅しを掛けたもののヤクさんと勘違いされる始末。呆然としている間にそれぞれの部屋に逃げ込まれ、結局一人も追い出すことが出来なかった。長期戦を覚悟した一太だったが嫌がらせに動じない住人に逆にやり込められてしまい、肩を落として201号室に戻るとラジカセがおかしな動き方をしていた。

屋台的映画館
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アタックNo.1 涙の回転レシーブ

  • posted at:2011-01-23
  • written by:砂月(すなつき)
あたっくなんばーわんなみだのかいてんれしーぶ
東京ムービー
配給:東宝
製作年:1970年
公開日:1970年8月1日 併映「決戦!南海の大怪獣」「巨人の星 宿命の対決」「みにくいあひるの子」
演出:岡部英二
原作:浦野千賀子
脚本:田村多津夫 辻真先 小沢洋 出崎哲
作画監督:竹内留吉 中村英一 小林治
原画:村田耕一 塩山紀生 小泉謙三 越智湖千 米川巧真 束田きよし 朝倉隆 星野赫子 箕輪紀行
動画:田中健一 高橋晴男 宮川洸治 窪田正史 吉原彰夫 高橋道子 野村まりこ 井形久美子 大島聡 西戸澄江 増沢せい子 川西義人
仕上げ:若井喜治 青井和子 工藤秀子 田中明子 高橋昌子 高橋和子 山名公枝 小林純子 足立原好美 矢部敦子 渡辺千津子 佐藤通子
美術監督:池田準
背景:小関俊之 山本敏明 福田尚朗 石黒一枝 中島洋子 平沢茂太郎 田原優子 現代制作集団
撮影監督:清水達正
撮影:若菜章夫 大和田亨 八巻磐 石川欽一
音楽:渡辺岳夫
録音監督:山崎あきら
録音技術:三浦千治
効果:片岡陽三
編集:井上和男 越野寛子 竹の内由美子
制作進行:高橋美光
主題歌:「アタックNo.1」大杉久美子
協力:フジテレビ
連載:週刊マーガレット
制作協力:Aプロダクション
音響:映音
現像所:東京現像所
声の出演:小鳩くるみ 麻生みつ子 仲村秀生 増山江威子 武藤礼子
アメリカンビスタ カラー 59分

強豪の松島中学との練習試合で勝利し、チームワークと本郷俊介コーチの教えの大切さを学んだ富士見学園バレーボール部。キャプテンとしてチームをまとめる鮎川こずえは新学期に向けて厳しい練習を行っていたが、新聞部の一ノ瀬努から学校が統合されることを聞き不安を感じていた。学園の設備に比べて生徒の数が少ないことが原因で経営に問題が生じていたのだ。もしその学校にバレー部があった場合、今の部はどうなるのだろう。こずえたちは不安を抱えていた。数日後、対象校が富士見学園に吸収されることが発表され、それが静岡県大会で準優勝した浜紀中学だとわかると部員たちに驚きが走った。その学校には無名だった部を優勝決定戦まで進めた四天王(泉ゆり、工藤圭子、小沢幸江、香取良子)と呼ばれるずば抜けた才能の選手がいるのだ。こずえたちが体育館でいつものように練習の準備をしていると、ゆりたちが下見にやってきた。

たとえ富士見学園のバレー部に入ったとしても自分たちのバレーしかしないとゆりに言われてショックを受けたこずえとチームメイトの早川みどりは、先輩の桂城由美を卒業式で送り出した翌日に二人で気晴らしに海岸を散歩した。するとその先で富士見女子大のバレー部が猛特訓を行っていた。見学に来たこずえたちにスパイクし、二人のコンビネーションに非凡なものを感じたキャプテンの大原まりはそのまま練習に参加させた。

春休みが近づいたある日、市のスポーツセンターが工事に入ったことで練習場所を失った四天王が体育館を占拠して練習を行っていた。一緒に練習しましょうとこずえが提案すると、ゆりは邪魔だと言った。その言葉に怒ったみどりが平手打ちしたことで険悪な空気になったが、こずえがバレーで決めましょうと言ったことで何とか収まった。そこへやってきた浜紀中の梶岡コーチが審判を申し出て、過去の実績を見れば自分が新チームのコーチを引き受けるのは当然だと言った。おフクに呼ばれて駆け付けた本郷がいつ決まったのかと尋ねると、梶岡は動揺し全員の力を見てみたいと言い訳した。そして本郷の指導歴が短いことがわかると梶岡は勝ち誇った笑みを浮かべた。四人制で行われた試合は、変化するサーブに対処出来ないこずえたちが完敗した。

春休みを利用して富士見女子大の合宿に参加することになったこずえとみどりは、目的地の山川村にある寺院に向かった。二人は翌日から練習に参加したが、大原はメンバーと同様にこずえたちを容赦なく鍛えた。ゆりが放つ変化球サーブに二人が対処できない知ったまりは、目の前でストンと落ちる木の葉落としをやってみせた。変化球を受けるにはまずそのサーブを会得しなければならないことを彼女は教え、ボールの回転に秘密があるというヒントを与えて繰り返し練習をさせた。翌早朝の練習で川に落ちたボールを拾いに行ったこずえはあることに気付いた。回転しないボールが水面から沈んだのだ。こずえは回転を与えずに打つ方が有効なのではないかと考え、ついに木の葉落としを修得した。

屋台的映画館

アタックNo.1

  • posted at:2011-01-16
  • written by:砂月(すなつき)
あたっくなんばーわん
東宝=東京ムービー
配給:東宝
製作年:1970年
公開日:1970年3月21日 併映「キングコング対ゴジラ」「巨人の星 大リーグボール」「やさしいライオン」
演出:岡部英二
原作:浦野千賀子
脚本:田村多津夫 辻真先 小沢洋 出崎哲
作画監督:竹内留吉 若林哲弘 吉田茂承
原画:中村英一 伊勢田幸彦 箕輪紀行 朝倉隆 村田耕一 塩山紀生 米川巧真 束田きよし 飯野皓 津野二朗 後藤静夫 清山滋崇 小泉謙之 白土武 星野赫子
動画:窪田正史 吉原彰雄 田中柚美 西戸スミエ 板本澄江 平野聖子 原完治 田中憲一 宮川洸二 鶴岡洋治 米川純子 今井博正 鈴木昇 山下征二
仕上げ:若井喜治 青井和子 小島肇子 布川静子 白石美智子 木曽千代 井津井浩子 田中明子 工藤秀子 西谷正子 新山建司 菊地真理 福本久夫 金沢聖子 矢部敦子 渡辺千津子 足立原好美 大野雅世 小山明子 植松淑子 遠藤久美子 山名公枝 高橋昌子 佐藤通子 小林純子 橋本弘美 武田直子 柳川佳子
美術監督:池田準
背景:小関俊之 山本敏明 石黒一枝 中島洋子 伊藤攻洋 現代制作集団
撮影監督:清水達正
撮影:若菜章夫 大和田亨 山崎茂 八巻磐 三沢勝治
音楽:渡辺岳夫
録音監督:山崎あきら
録音技術:三浦千治
効果:片桐陽三
編集:井上和男 太田一江
制作進行:高橋善光
主題歌:「アタックNo.1」大杉久美子
協力:フジテレビ
連載:週刊マーガレット
制作協力:Aプロダクション
音響:映音
現像所:東京現像所
声の出演:小鳩くるみ 森功至 沢田和子 山口奈々 坂井すみえ
アメリカンビスタ カラー 62分

静岡の富士見学園中学部であることが問題になっていた。それはこの秋に転校してきたばかりの2年生・鮎原こずえが授業中にいねむりばかりしていることだった。学園長はスポーツにも力を入れるという新たな方針を掲げ、東京の名門校・明法学園の文武で優秀な彼女を転入させて刺激を与えるという手段を選んだが、それは逆効果となっていた。口うるささで有名な数学教師の「インゴウ」から注意を受けたにも拘らずそしらぬ態度を取ったことで、こずえは落ちこぼれグループから一目置かれた。のびのびと学園生活を送るこずえには退屈な授業よりもカッコたちとゴーゴーダンスを踊っていた方が新鮮だった。ある日の放課後、バレーボール部の練習を見学していたこずえをミスしたサーブのボールが襲った。すると彼女は動じることなくレシーブで返したのだ。こずえが毎日練習を見に来ていることを知っていたキャプテンの桂城由美は入部を薦めたが、そっけなく去って行った。

生徒会副会長の一ノ瀬努は落ちこぼれグループと付き合うこずえに対して反感を持っていたが、こずえの叔父と努の叔母が夫婦であることがわかり親しみを感じるようになった。グループのことが職員会議で取り上げられたことをこずえたちに伝えると、それはあなたたちが色眼鏡で見ているからだと反発した。そこへやってきたのは、由美からこずえの勧誘を命じられたバレー部員だった。するとこずえは思わず「あんなバレー部じゃ」と本音を漏らしてしまった。部員からバレー部が侮辱されたことを聞いた由美は、こずえをコートに呼び出しテストを行った。由美たちが打つサーブをことごとく拾うこずえ。そんな彼女にも疲労が見えたが容赦なく攻撃は続いた。見兼ねたカッコたちが割って入ると、スポーツならいつでも受けて立つわと由美が見下して言った。それを聞いたこずえは、試合をしてあなたたちに勝って見せると宣言した。目的がないとやる気が起こらないという彼女にスイッチが入ったのだ。カッコたちはバレーボールのルールを全く知らなかったが、一ヶ月あれば強いチームに作り上げること出来ると信じていた。

試合はワンセットマッチで行われることになり、こずえは自信を持って臨んだ。だが由美が打つサーブに翻弄され、1点も取れないまま8点をリードされた。技術をカバーできるのはファイトだと考えて練習してきたこずえはここでタイムを取り、互角の実力が緊張で発揮出来ていないだけだとみんなを奮い立たせ作戦を耳打ちしたのだ。6人は一列に並ぶと空を見上げて集中し、それぞれのポジションにつくときに大声を出したのだった。その不気味さに由美のコントロールが甘くなるとおフクが拾い、カッコがトス。こずえのスパイクが決まりサーブ権を奪うと勢いづいた。一進一退の攻防の末に落ちこぼれグループが勝利し、カッコたちは初めて努力をして成果を挙げたことに涙した。負けを認めた由美は3年生が抜けて弱体化するバレー部の力になって欲しいと頭を下げた。するとバレーボールが思い切り出来るという喜びを再び感じたこずえは全員で入部することに決めたのだった。

屋台的映画館

日本以外全部沈没

  • posted at:2011-01-03
  • written by:砂月(すなつき)
にほんいがいぜんぶちんぼつ
「日本以外全部沈没」製作委員会(クロックワークス=トルネード・フィルム=ウェッジホールディングス=角川ヘラルド映画=ジャパン・デジタル・コンテンツ信託=リバートップ)
配給:クロックワークス=トルネード・フィルム
製作年:2006年
公開日:2006年9月2日
監督:河崎実
監修:実相寺昭雄
プロデューサー:二木大介 河崎実 鈴木政信
原作:筒井康隆
原典:小松左京
脚本:右田昌万 河崎実
撮影:須賀隆
企画:叶井俊太郎
音楽:石井雅子
美術:池谷仙克
録音:星一郎
メイク:小堺なな
衣装:川崎健二
スチール:金子博
助監督:落合崇
編集:前蔦健治
操演:保倉一郎
音響効果:伊藤克己
製作担当:福士茂
特撮:特撮研究所
出演:小橋賢児 柏原収史 寺田農 村野武範 藤岡弘、
アメリカンビスタ カラー 98分

2011年、突然の天変地異によりアメリカ大陸が一週間で海に沈んだ。奇しくも9.11事件から10年目のことだった。国民がパニックに陥っている中、ペピトーン大統領と政府首脳はエアフォースワンで一足先にワシントンを飛び立っていた。その行き先は、沖縄のアメリカ軍基地ではないかというのが専らの噂だった。世界はこの災害に対し迅速に対応した。オーストラリアは1500万人、イギリスは1200万人の難民の受け入れを発表した。日本政府も対応を迫られ、安泉純一郎・総理大臣は石山新三郎・防衛庁長官に相談を持ちかけた。石山は、難民を受け入れる条件として在日アメリカ軍基地の返還、基地内にある武器・弾薬の無償譲渡を盾に交渉することを提案した。その頃、日本の空港には自家用ジェット機を所有するハリウッドのトップスターが次々と降り立っていた。沈没の影響は一般家庭の食卓までに及んでいた。小麦など原材料のほとんどをアメリカからの輸入で賄ってきた日本では、食品の価格が暴騰していた。

アメリカ大陸が沈没してから一週間後、今度は中国大陸が沈没を始め、その一週間後にはユーラシア大陸が沈没した。さらに二日後にはアフリカ大陸、その翌日にはオーストラリア大陸が沈没した。そしてついに日本以外の陸地が地球から消えた。

2014年、元首脳の溜まり場となっているクラブ・ミルトには、職を求めた世界中のスターがこぞって集まっていた。クラブ・ミルトは元々マスコミ関係者が利用していたが、いつの間にか情報を当てにした各国の元首脳が集うようになっていたのだ。テーブルで飲んでいた新聞記者の「おれ」とテレビ局プロデューサー・古賀は、地球物理学の権威・田所博士の記者会見場にいた科学雑誌記者・後藤から話を聞いた。「ここ三年の地球的地殻変動のあらましと、今後の予測」と題した会見の内容に二人は驚愕した。

屋台的映画館

クール・ディメンション

  • posted at:2010-12-22
  • written by:砂月(すなつき)
くーるでぃめんしょん
「クール・ディメンション」フィルム・パートナーズ(クレイ=テンダープロ)
配給:「クールディメンション」フィルム・パートナーズ
製作年:2006年
公開日:2006年7月1日
監督:石井良和
製作総指揮:斎藤正明 井内徳次
プロデューサー:磯部伸二郎 山本英夫 北村敏彦
ラインプロデューサー:増野琢磨
プロデューサー補:林大造
キャスティングプロデューサー:小林良二
脚本:佐東みどり
脚本協力:山本晃久
企画:いさみたかお
撮影:佐久間公一 ふじもと光明
音楽プロデューサー:瀬戸郁寛
音楽ディレクター:秋谷学
テーマ音楽:「LONELY BUTTERFLY」tree bird
アクション監督:谷垣健治
美術:津留啓亮
録音:稲見勝
照明:賢人
編集:平井将人
助監督:加藤智則
出演:三津谷葉子 大谷允保 重泉充香 二階堂智 川地民夫
アメリカンビスタ カラー 72分

六本木にあるクラブのVIPルームで、政治家秘書・篠田郷が死んだ。この事件は公には拳銃自殺ということになっていたが、真相はキャットスーツに身を包んだ美女三人組による暗殺だった。詩織、美加、純子の三人は、父親代わりの黒川の手で「殺人マシーン」として育てられた。彼女たちは、明晰な頭脳と鍛え抜かれた肉体を駆使して次々と獲物を狩った。

黒川のもとに新たな指令が舞い込んだ。それは津山広志議員の秘書・村岡晴樹の暗殺だった。黒川は三人を部屋へ集め、指令を伝えた。詩織は週刊ハンティング編集部に記者として潜入し社員の早川由美を見張ることにした。村岡は突然行方を晦ましたが、唯一の接点を持つ人物が由美だったからだ。詩織は先輩の木村に見習いとしてつき、俳優の松田のスキャンダルを追った。そして逃げ出した松田を先回りしてスクープ絡みのコメントを取ったことで編集長から信頼を得たのだった。そして深夜、社員がみな退社したことを確認してオフィスに戻った詩織は、由美のパソコンの中にあったメールの内容を見て村岡とのつながりを確信するが居場所を突き止めることは出来なかった。そこで翌日、帰宅する彼女の後を追ったのだが、由美は何者かによって拉致されてしまった。村岡の足取りを追っていたのは詩織たちだけではなかったのだ。由美が口を割らないことから一味は彼女を拷問した。だがそれでもしゃべろうとしないためついに彼女を殺してしまった。道端に捨てられた死体を見つけた詩織は、そばに落ちていた携帯電話のロックを解除し受信メールで村岡がオールパークビルに現れることを知った。

翌日、三人はオールパークビルで張り込みを続け、詩織が村岡の姿を確認した。彼女は同じエレベーターに乗り込むと、村岡の背後に回って二人きりになる時を待った。そしてその時がついにやってきたが、村岡は突然口を開いた。「殺し屋か?」。村岡は、詩織に仕事を依頼した人物は俺に弱みを握られている心の底から憎悪するほど醜く歪んだ政治家だと言った。そして計画が実行されれば俺は死んでも構わないと続けた。それを聞いた詩織は今回の依頼に疑問を持つようになった。

屋台的映画館

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