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クロスファイア

  • posted at:2005-05-25
  • written by:砂月(すなつき)
くろすふぁいあ
東宝映画=TBS
配給:東宝
製作年:2000年
公開日:2000年6月10日
監督:金子修介
製作:柴田徹 原田俊明
プロデューサー:瀬田一彦 本間英行 濱名一哉 田上節朗
原作:宮部みゆき
脚本:山田耕大 横谷昌宏 金子修介
音楽:大谷幸
音楽プロデューサー:北原京子
主題歌:「The One Thing」Every Little Thing
美術:三池敏夫
撮影:高間賢治
録音:宮内一男
照明:斉藤薫
編集:冨田功
キャスティング:田中忠雄
助監督:村上秀晃
製作担当者:前田光治
出演:矢田亜希子 伊藤英明 桃井かおり 原田龍二 長澤まさみ
アメリカンビスタ カラー 115分

青木淳子は母の美幸からあなたは他の子と違って大変なことになるのだから、怒ってはダメ、憎んではダメ、泣くのも我慢するようにと教えられてきた。そんな経緯があり、東邦製紙の総務課でOLとして働く現在も感情をなるべく表に出さないようにしていた。その結果、社内では暗いなどと彼女の陰口をたたく者が少なくなかった。

雨が降る日、淳子はポストの前で郵便物を落としてしまったが、それを拾ってくれたのは営業二課の多田一樹だった。濡れた郵便物を体温で乾かそうとする淳子を見た一樹は、熱があるのではないかと心配した。 淳子は念動発火能力=パイロキネシスの能力を持つ家系に生まれた。彼女が操る力はあまりにも強大で、時には制御不能になることもあるため、美幸からの教えを忠実に守って生活してきたのだ。その母も今は亡くなり、困ったときは首から下げたロケットの写真に相談するのだった。 淳子は一樹から社員寮・西山寮で行われる寮祭に招待された。彼は本社勤務となって早々寮祭の実行委員を押し付けられたのだ。初めて人の優しさに触れた淳子は一樹にほのかな想いを寄せた。

寮祭は盛況のうちに終わり、淳子は親しくなった一樹の妹・雪江を自宅まで送ろうとした。巷では連続女子高生殺人事件が横行していたからだ。だが雪江はそこまでしなくていいと断わった。駅で淳子と別れた雪江はタクシーを待っていたが、乗り場で行列が出来ていたため夜道を歩いて帰ることにした。 翌日、雪江は遺体で発見された。その日のうちに警察に密告があり、少年グループが身柄を拘束された。重要参考人として取り調べを受けることになったリーダー格の木暮昌樹だったが、社会評論家で元検事の父・泰三が緊急会見を行ったことで騒ぎは大きくなった。未成年者の昌樹を同席させ、暴力を振るって自白を強要したと警察側の落ち度を強く主張したのだ。一方、警察側は証拠品が押収出来ないことと相手が辣腕弁護士を立てたこと、そして少年法の壁が立ちはだかるという不利な状況が続いていた。 番組の生放送を終えて建物から出てきた昌樹を柱の陰から機会を窺っていた一樹の手には出刃包丁が握られていた。だがそれを思いとどまらせたのは淳子だった。一樹の強い思いを感じ取った淳子は自分の特殊な能力を明らかにし、役に立てるのなら力になりたいと言った。

屋台的映画館
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銀座旋風児

  • posted at:2005-05-22
  • written by:砂月(すなつき)
ぎんざまいとがい
日活
配給:日活
製作年:1959年
公開日:1959年9月20日 併映「事件記者 仮面の脅迫」
監督:野口博志
原作:川内康範
脚本:川内康範
企画:茂木了次
撮影:永塚一栄
音楽:小川寛興
主題歌:「銀座旋風児」小林旭
美術:小池一美
編集:辻井正則
録音:高橋三郎
照明:河野愛三
助監督:柳瀬観
色彩計測:上田利男
現像:日本色彩映画株式会社
特殊撮影:日活特殊技術部
製作主任:園山蕃里
マイトガイスタイルデザイン:長沢節
出演:小林旭 浅丘ルリ子 宍戸錠 渡辺美佐子 青山恭二
シネマスコープ カラー 83分

宝石商の王徳宝は銀座や横浜等の宝石店を訪れ、大量の装飾品を売りさばいていた。その様子を尾行していたのは情報屋の政だった。政の雇い主は装飾デザイナーの二階堂卓也という粋な色男で、人は彼を「銀座旋風児」と呼んだ。神出鬼没の卓也が訪れるといわれるおでん屋には「遠慮無用 足ラズバ呑マレヨ 心ユクマデ」という張り紙があり、初めてきた丸山進之助はお言葉に甘えてご馳走になった。進之助と入れ替わりにやってきた今村善平は、女将のお春から今日こそ卓也の居所を聞き出そうとしたが、彼女は知らないの一点張りだった。その様子を近所の小料理屋・はこだて軒から見ていた卓也は政からの電話を待っていた。

政からの連絡を受けた卓也は装飾美術研究所という自分の事務所に移動すると詳細を聞いた。王は宝石の密輸を行っているに違いなかったが、白昼堂々とさばいていることが気になった。7件でざっと4千5百万円という金がモナコというキャバレーの改装費用に充てられているという噂があるが、その貴金属の出所が問題だった。王が日本人臭いと聞き直接会うことを卓也は提案したが、政は相手が警戒するから止めておいた方がいいと言った。次なる手段を考えた結果、卓也は特別な勘を持つ政にもうひとつ深く身元を調べるように頼んだ。

山野宝石店の前を通り掛かった卓也はショーウィンドウに展示してある5カラットのダイヤが気になって店に入った。ダイヤのカットに特徴があることから戦時中のものではないかと尋ねると、社長は卓也の眼力に感服した。そこへ飛び込んできた政は、王が香港へ向かうという情報を掴んだことを伝えた。 早速チケットを手配し王と同じ旅客機に乗り込んだ卓也は香港に到着してからも尾行を続けた。そして倉庫街で王が銃で狙われると、自分が身代わりになって狙撃犯の後を追った。犯人は村越明子という日本人だった。彼女が王に恨みを持つ者だとわかると一緒に逃げた。

男装した明子とともに日本へ戻った卓也だったが、強引にタクシーを停めた東都タイムス社の荒木浩司記者から奇妙な新聞広告について尋ねられた。「堀田剛造 中村利策 木原銀次郎 丸山進之助-に告ぐ 国民のものは国民に返えせ 村越雄二郎」。その広告を見た明子の顔色が変わった。明子の父・雄二郎はすでに亡くなっていたからだ。だが彼女以上に驚いたのは堀田、中村、木原の三人だった。14年前の起きた事件は関与した四人しか知らないはずだったが、もしそうであれば分け前の少なかった丸山が嫌がらせで広告を載せたに違いないと考えていた。

屋台的映画館

南海の狼火

  • posted at:2005-05-17
  • written by:砂月(すなつき)
なんかいののろし
日活
配給:日活
製作年:1960年
公開日:1960年9月3日 併映「狂熱の季節」
監督:山崎徳次郎
原作:原健三郎
脚本:山崎巌
企画:児井英生
撮影:高村倉太郎
音楽:大森盛太郎
主題歌:「さすらい」小林旭
挿入歌:「アキラのホイホイ節」小林旭
・・・:「アキラのツーレロ節」小林旭
・・・:「チェリーブランデー」水上早苗
・・・:「宇和島音頭」小林旭
美術:横尾嘉良
編集:鈴木晄
録音:米津次男
照明:大西美津男
現像:東洋現像所
色彩計測:幸田守雄
助監督:武田一成
製作主任:林本博佳
振付:竹部薫
技斗:高瀬将敏
出演:小林旭 宍戸錠 浅丘ルリ子 堀恭子 白木マリ
シネマスコープ カラー 81分

フェリーで海を渡る流れ者=野村浩次は祭の準備に追われる宇和島に降り立った。港で闘牛大会に出場する牛を難儀しながらトラックに乗せている人々を見兼ねた浩次はそれを手伝うことにした。それは須賀真珠の社長の須賀力蔵が九州の牧場へ預けておいた荒岩という牛で、七月下旬に行われる和霊神社大祭のために呼び戻したのだ。トラックに乗せることに成功すると、従業員の森山忠夫は浩次に礼を言い出稼ぎにきたのかと尋ねた。すると浩次はただなんとなくさとだけ答えて荷台から飛び降りた。トラックが海岸沿いの道路を走っているとゴロツキどもが現れて進路を妨害した。それを見た海女たちが石を投げて忠夫を援護しようとしたが、多勢に無勢。逆に捕まってしまった。そこに現れた坊主の政が手籠めにされかけた田代千津を助け出したが、彼の魂胆も彼女を自分のものにすることだった。するとそこに浩次が再び現れ、あんまりガツガツするんじゃねえよと声を掛けた。浩次と政は腐れ縁で繋がっているのだ。ゴロツキどもは二人に襲い掛かろうとしたが、政が放った銃声に驚いて蜘蛛の子を散らすように逃げて行き、その政も海女たちの迫力に押されて逃げ出したのだった。

浩次は忠夫と千津から須賀真珠の経営が転落した経緯を聞いた。地元企業の須賀真珠は質の良い真珠を生産することで高い評価を受けていたが、力蔵の長男・周一が三ヶ月前の嵐の晩に牡蠣筏を移動させようとして親船ごと行方不明になったのだ。真珠の養殖にかけてはベテランだった周一と船を失い、更に稚貝が全滅したことで会社は大損害を受けた。そこで力蔵は荒岩に全てを賭けることにしたのだった。荒岩が大会で優勝すれば1500万円という破格値がつき、既に五人が手を挙げているというのだ。だが負ければ笑い者になるだけだと知ると浩次は力になりたいと思うようになった。忠夫は養殖場にいる力蔵に会わせることにしたが、彼は浩次の姿を見るなり酒代だと言って金を差し出した。金が欲しくて助けたんじゃないと浩次が断ると、力蔵は流しをやっているんならこの町にパラダイスというキャバレーがあるからそこで稼ぐといいと素っ気なく言った。そして気心がわからないからよそ者は嫌いだと付け加えた。

周一の妹・清子は父親の無礼を詫びた。力蔵はパラダイスの従業員から度々嫌がらせを受けていたことで浩次を同類の人間だと思い込んでいたのだ。清子は力蔵が東京からきた人を毛嫌いする理由を説明した。周一はパラダイスの踊り子に夢中になり莫大な借金を作った。力蔵は300万円ほどの借金を立て替えたが、それが原因で会社の経営に支障をきたしたのだ。そのときパラダイスの支配人・辻井が救いの手を差し伸べたが、それが罠だった。その夜、浩次は踊り子のジェニイ・ハルミに会うことにした。ところがパラダイスはそれどころではなかった。政がハルミにちょっかいを出したことで騒動になり、銃をちらつかせて大暴れしていたのだ。静かに様子を窺っていた浩次は政の頭にビールを掛けて冷静にさせると、そんなにブッ放したかったら海へ行くんだと言って店外に引っ張りだした。翌日、千津は町中で周一の姿を見かけた。

屋台的映画館

女を忘れろ

  • posted at:2005-05-13
  • written by:砂月(すなつき)
おんなをわすれろ
日活
配給:日活
製作年:1959年
公開日:1959年1月28日 併映「雑踏に光る眼」
監督:舛田利雄
原作:藤原審爾
脚本:山崎巌 舛田利雄
企画:浅田健三
撮影:姫田真佐久
音楽:直鍋理一郎
主題歌:「女を忘れろ」小林旭
美術:坂口武玄
編集:辻井正則
録音:橋本文雄
照明 藤林甲
助監督:河辺和夫
製作主任:栗林正敏
出演:小林旭 浅丘ルリ子 南田洋子 金子信雄 安部徹
シネマスコープ モノクロ 97分

かつて学生ボクシング界で圧倒的な強さを誇っていた田所修。強烈な左ストレートを武器に、プロへ転向してからも連戦連勝を飾っていた彼は新人王が確実だと目されていた。だが対戦相手の関口を失明させたことに責任を感じボクシング界を去った。そして医師の診断で手術をすれば彼の視力が回復することがわかると、同時に大学を中退し入院費用と手術費用を賄うためにキャバレー・銀の城でドラマーとして働くことにしたのだ。だが頭脳明晰で腕っぷしの立つ彼を皆用心棒として欲しがり度々キャバレーを訪れては良い条件を出したが、修は頑として考えを曲げようとはしなかった。東京慈愛病院に入院する関口を見舞った修は、その帰りに建設中のアパート楓荘に立ち寄った。退院後の彼の生活を考えて一室を提供しようと考えたのだ。だがアパートは未完成のまま放置され、一人の女性がその前で立ち尽くしていたが声を掛けずにその場を去った。その後、不動産屋で詳しい話を聞くことにしたが条件が合わず、バスがきたと話をはぐらかして店を出た。バスに乗ると彼の前に居合わせたのはアパートの前に立っていた女性だった。顔を見て思い出した修は挨拶をした。彼女は以前キャバレーで騒動があったときに修が助けた三木尚子だった。尚子は母親と二人暮らしで、生活に困り土地を手放そうとしていた。そこに建設会社社長の大沢がアパート建設の話を持ち掛けてきたため信用して全てを任せたのだ。今住んでいる家を担保にして400万円を借金し建築資金に回したのだが、後日それだけでは不足だと追加の資金を要求されたのだ。大沢が建設資金全額のうち半分の400万円を出資していることで期日通りに完成するものだと思っていた尚子はこのまま放置されるのではないかと不安を感じていたのだった。修は常連客である大沢に話をしてみると尚子を安心させて別れた。

その夜、店に大沢がこなかったことから修は大沢建設を訪ねて直接尚子の話をした。すると建築資材が高騰したことで見積もりと比較して100万円程不足しているのだという。そのことを尚子に知らせておいた方がいいのではないかと修は提案したが、恩人の遺族の生活設計を立てさせてあげようとして進めたことなので、今更金のことを口に出すことが出来ずに困っていると大沢は嘆いた。三木家が全財産をアパートにつぎ込み資産が今住んでいる家だけだと知った修は、東邦女子大学の校門で尚子を待ち、最後までとことんやるべきだと勇気づけた。帰宅した彼女は母・明子に家を売ってアパートの管理人になる提案をした。二人で生きて行くにはそれしかないと考えた彼女は明子を説得すると、翌日大沢に会った。売値が500万円と言われ納得した三木母娘だったが、全て大沢の計略通りに進んでいた。
 
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野球狂の詩

  • posted at:2005-05-07
  • written by:砂月(すなつき)
やきゅうきょうのうた
日活
配給:日活
製作年:1977年
公開日:1977年3月19日 併映「嗚呼!!花の応援団 男涙の親衛隊」
監督:加藤彰
プロデューサー:樋口弘美
原作:水島新司
脚本:大工原正泰 熊谷禄朗
企画:佐々木志郎
撮影:前田米造
音楽:高田信
主題歌:「恋のブロックサイン」アパッチ
美術:川船夏夫
編集:井上治
照明:新川真
録音:福島信雅
助監督:八巻晶彦
色彩計測:田中正博
現像:東洋現像所
製作担当者:山本勉
カップ・トロフィー提供:大和商会
協力:ナイル野球用品 南海ホークス
出演:木之内みどり 小池朝雄 桑山正一  藤岡重慶 谷啓
シネマスコープ カラー 93分

ペナントレース最終戦・東京メッツ-大阪アパッチ戦が国分寺球場で行われていた。この試合はメッツ唯一の左腕投手・岩田鉄五郎がメッタ打ちを食らっていた。にも関わらず投手を交代することが出来なかった。何故なら鉄五郎しか投手登録をしていなかったからだ。それには理由があった。53歳の鉄五郎がこの試合に賭けていることは周囲の人たちも気付いていたからだ。彼の野球人生最後の試合になることを。鉄五郎は688球で9回を投げ抜いたが、メッツは10-53で大敗した。試合後のセレモニーでスポットライトを浴びた鉄五郎はファンに挨拶した。「これがとうとう最後の登板になってしもうた・・・。泣いても笑うても、もうわしには試合がないんやさけぇ・・・。今年は」。この言葉に場内は呆気にとられた。通算200勝を目前にしてふがいない試合をした鉄五郎はくやしさのあまり引退を撤回したのだった。突然の出来事に球場内は騒然となった。

ストーブリーグに入りメッツのスカウト・尻間専太郎は全国各地を飛び回っていた。ドラフト会議が間近に控えていたものの、有望な選手は他球団に目をつけられていることから弱小球団のメッツには不利な状況が続いていた。松川オーナーからは誰にも知られていない選手を見つけて来いと言われ、出来なければクビという非情な宣告を受けた。途方に暮れる尻間がベンチで寝転んでいると目の前に大きなお尻の女子キャッチャーがいた。そこは野球部がないはずの武蔵野高校のグラウンドだったが。尻間が目を凝らして練習を見学していると有望な左腕投手を見つけた。翌日、尻間は鉄五郎を連れて再びグラウンドに足を運んだ。すると女子の野球部と男子のサッカー部がグラウンドの使用方法で小競り合いを始め、勝負で決着をつけることになった。それは野球部のエースが投げるボールをサッカー部のキャプテンが受けるというルールで、キャプテンが受けることが出来なければおとなしく引き下がるという。その勝負を買って出たのは左腕の水原勇気だった。鉄五郎は勝負の行方を馬鹿にしていたが、思わぬ光景を目の当たりにした。

ドラフト会議当日、指名順位の抽選で五利は甚久寿が言うとおりに右から三番目のくじを引いたが、指名最後の十四番目になってしまった。各球団が次々と目玉選手を指名して行く中、鉄五郎と尻間は動じなかった。そして遂に順位が回ってくると水原勇気を一位指名した。メッツが無名の選手を指名したことで場内は騒然とした。

屋台的映画館

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