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銀座旋風児 嵐が俺を呼んでいる

  • posted at:2005-09-08
  • written by:砂月(すなつき)
ぎんざせんぷうじあらしがおれをよんでいる
日活
配給:日活
製作年:1961年
公開日:1961年2月25日 併映「一石二鳥」
監督:野口博志
原作:川内康範
脚本:織田清司
企画:茂木了次
撮影:峰重義
音楽:山本直純
主題歌:「銀座旋風児」小林旭
美術:小池一美
編集:辻井正則
録音:宮永晋 
照明:三尾三郎
助監督:柳瀬観
色彩計測:森勝
現像:東洋現像所
合成技術:金田啓治
製作主任:園山蕃里
技斗:高瀬将敏
出演:小林旭 浅丘ルリ子 青山恭二 松尾嘉代 南風夕子
シネマスコープ カラー 79分

東都タイムズの記者・荒木浩司は、待ち合わせ場所である夜の公園に現れた。親友の木田明は浩司の顔を見るなり用件を切り出した。明の恋人・柴田京子の妹・正子が五日前に誘拐されたというのだ。その話に浩司は驚き、何故今まで放置していたのかと彼を問い詰めた。明は自分なりに犯人の手掛かりを探ったが、結局わからなかったというのだ。彼はこの事件を明日まで記事にしないで欲しいと懇願し、小型のカメラを手渡すと詳しいことは明日話すと言って走り去った。会社に戻った浩司に、京浜国道を疾走するトラックから男の死体が投げ捨てられたという事件の連絡が入った。その死体の主は、ついさっきまで会っていた明だというのだ。デスクと相談した浩司は、警察が知らないはずの誘拐事件を朝刊ですっぱ抜くことにした。明け方の浜離宮公園では、数台のパトカーが木蔭で待機していた。柴田家の女中は風呂敷包みを持って立っていたが、やがて受取人が桟橋の下に現れるとその方へ歩いていった。女中が男に包みを手渡した瞬間、一斉に警察官が包囲したが、男は何者かによって射殺された。それと同時に待機していた水上バスが動き出し、警官たちはそれを追って行った。一方、狙撃犯を取り押さえていたのは私立探偵・二階堂卓也だった。卓也は狙撃犯と格闘したが、すんでの所で逃げられてしまった。

マスコミは警察の失態をこぞって問題視した。明の上司でもある被害者の父・柴田仙太郎東京税関関税課長は犯人から300万円の身代金を要求され、警察に知らせたら正子の命はないと脅されていたのだ。中村捜査課長は、警察が動いたことが混乱を大きくしたのではないかと追求された。卓也が浩司から預かったカメラはスパイが盗み撮りに使う特殊なものだった。中のフィルムは抜き取られており、現像に出されている可能性があることから銀座中のDPE店を全て訪ね歩いたが成果はなかった。その夜、卓也は浩司の紹介で京子と会うことになった。明と仙太郎は以前から言い合うことがあったが、京子がその原因を聞いても二人は説明してくれなかった。事件後、京子は仙太郎からこの件を決して誰にも話してはならないと言われていたが、我慢ができなくなって明に相談したのだ。話の一部始終を聞いた卓也は、正子が誘拐された理由や人物を明が知っていたのではないかと推理した。

屋台的映画館
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初笑い びっくり武士道

  • posted at:2005-08-29
  • written by:砂月(すなつき)
はつわらいびっくりぶしどう
松竹(大船撮影所)
配給:松竹
製作年:1971年
公開日:1971年1月21日 併映「生まれかわった為五郎」
監督:野村芳太郎
製作:杉崎重美 浅井良二
原作:山本周五郎
脚本:加藤泰 三村晴彦 野村芳太郎
撮影:川又昂
音楽:冨田勲
美術:重田重盛
録音:栗田周十郎
調音:松本隆司
照明:三浦礼
編集:浜村義康
タイトルデザイン:荻原賢次
監督助手:山根成之
装置:中村良三
装飾:印南昇
進行:長嶋勇治
衣裳:東京衣裳
現像:東洋現像所
製作主任:吉岡博史
出演:萩本欽一 坂上二郎 光本幸子 岡崎友紀 榊原るみ 
シネマスコープ カラー 86分

越前・福井の藩士である双子六兵衛は、家禄は永代御堀支配の役で百八十石三十五人扶持を頂戴している。御堀支配とは、城の内濠外濠における水量の監視や泥浚い、石垣の崩れを修理するなど堀に関する一切を管理する役目だが、六兵衛の父の代からこれらは普請奉行の管轄となった。今では名目だけで実務なしという状態が続いていた。その六兵衛が臆病者だということは藩内の誰もが知っていた。ある晩、南田利兵衛は彼に怖いの話をし、その後すぐに屋敷の見回りに行かせた。風に舞う枯葉の音におっかなびっくりしながら歩く六兵衛は、厠へ行った殿様・松平宗矩と傍に仕える美少年・加納平兵衛を幽霊と見間違え、慌てふためいた末に布団の中に頭を突っ込んだ。彼が飛び込んだその部屋は殿様の寝所だった。体を震わす六兵衛を見た宗矩はあきれ返った。翌日、その話は城中に知れ渡っていた。六兵衛は宗矩の寛大な計らいにより切腹を免れたが、皆彼の姿を見て蔑み嘲笑した。

六兵衛の妹・かねは中野大八郎と結婚の約束をしていたが、彼は父親にその話を打ち明けることが出来なかった。それは六兵衛が起こした幽霊騒動を聞き、ひどく立腹していたからだ。家に帰ったかねは、兄妹揃って縁談の話がないのは兄上が臆病者だと言われているからだと言った。そして侍でいて臆病者と言われるような者のところへ嫁が来ないのは当然だとまくし立てた。そうは思わないかと問われた六兵衛がうすうす感づいていたと答えると、かねは臆病者の汚名をすすぐためになにかをしてもいい頃ではないかと拳を震わせながら言った。すると六兵衛は、自分でもそう思うんだが道に落ちている財布を拾うというわけにはいかないと答えた。その言葉を聞いたかねは兄を一喝した。「お拾いなさい!」。

延享三年秋、領内兎ヶ岳において福井藩家例の牧狩が催された。その夜、開かれた宴席で平兵衛はかねてから想いを寄せていたお抱え武芸者で剣道指南役の仁藤五郎太夫昂軒に胸の内を訴えた。昂軒もその道は嫌いではなかったが、平兵衛の告白が衆道の義理に外れた振る舞いだと烈火のように怒った。武士として義理に外れた者を許すわけにはいかないと判断した昂軒は平兵衛を斬り、城下を逐電した。昂軒は、城の門に貼り紙をして出て行った。そこには、これから北国街道をとって江戸へ行く、逃げも隠れもしないから追っ手を向けるなら尋常に勝負致すと書かれてあった。平兵衛を寵愛していた宗矩は、昂軒はおれに刃を向けたも同じだ、上意討だと激怒し、すぐに討手を出せと命じた。ところが相手が相手なだけに私がと名乗り出る者は一人もいなかった。だからといって人数を組んで立ち向かえば越前家の面目に関わる。どうしたものかと評議しているところに名乗り出たのは六兵衛だった。六兵衛は震えながら私が参りますと言ったが、何の冗談かと誰も相手にしなかった。そこへやってきた宗矩は、誰が討手に決まったのかと中老・中野を急かした。中野はこの男でございますと六兵衛を指差した。

六兵衛は旅支度のために帰宅した。事情を知らないかねは、兄が何かをやらかして夜逃げをするのだと思っていたが、長い間の汚名をすすぐときがきたと奉書の包みを差し出されると息を呑んだ。その表には「上意討之趣意」とあり、中には仁藤昂軒の罪状と、討手役・双子六兵衛に便宜を与えてくれるようにという内容が藩公の名でしたためてあった。かねはやめて下さい、そんなばかなことと哀願したが、六兵衛は、だめだと言った。そしてこれは私のことだ、私も一生に一度ぐらいは役に立つ人間だということを証明したいんだと言った。かねは泣きながら自分を責めた。その姿を見た六兵衛は、早く旅の支度をしてくれ、泣くのはあとだと言った。昂軒を追って早籠を飛ばした六兵衛は、大聖寺川の渡し場でついに追いついた。そこで十数人の荒くれ人足と立ち回る昂軒の姿を見た六兵衛の足は震えた。どうしようもないくらい震えた。

屋台的映画館

さすらい

  • posted at:2005-08-24
  • written by:砂月(すなつき)
さすらい
日活
配給:日活
製作年:1962年
公開日:1962年2月3日 併映「君恋し」
監督:野口博志
原作:西田一夫
脚本:小川英
企画:浅田健三
撮影:松橋梅夫
音楽:山本直純
主題歌:「さすらい」小林旭
挿入歌:「サーカスの唄」小林旭
美術:大鶴泰弘
照明:森年男
録音:福島信雅
編集:辻井正則
助監督:神代辰巳
色彩計測:佐藤重明
特殊技術:金田啓治
現像:東洋現像所
製作主任:山下昭
技斗:高瀬将敏
出演:小林旭 松原智恵子 平田大三郎 沢本忠雄 二本柳寛
シネマスコープ カラー 90分

東京港に到着した貨物船から下りたマドロスの佐竹正二。客引きをする男は彼の姿を見つけると、素敵なところへ案内すると言った。男が連れてきたところはパロマというキャバレーだったが、今の正二には女よりも寒がるチーコの方が心配だった。チーコとは彼が可愛がるポケットモンキーで、相棒であり親友でもあった。この店にケチをつける気かと男がチーコを無理矢理引き剥がそうとすると、正二は反射的に殴ったのだった。その様子を見ていたオーナーの笠松豪は、血だらけで行かれては店の名に拘るから手当てして行きなさいと引き留めた。だがそれは口実で、本当の目的は彼を用心棒として雇うことだった。正二の左腕に惚れ込んだ笠松は金を惜しみなく出すという好条件を提示するが、正二は荻の近くへ行く用事があると言って断った。すると笠松は、ちょうど荻まで貸金を取り立てに行く用があるから同行して欲しいと言った。その相手がサーカス団だと聞いた正二はすぐに断り出て行った。

三年前まで正二はエザキサーカスの空中ブランコ乗りとして活躍していたが、コンビを組んでいた塚田信吾が公演中に墜落死し、責任を感じてサーカス団を辞めた。その後、船乗りとなり貨物船でしばらく日本を離れたのだった。久しぶりに帰国した正二が最優先したことが信吾の墓参りだった。墓前には信吾の恋人だった若原美也子の姿があり、墓に来れなかった理由を話した。すると既にエザキサーカスがないことを知った。信吾の死後、悲しみに暮れる美也子も辞めた。その影響で花形スターを一度に失ったエザキサーカスは不入りが続き、資金繰りに行き詰って解散したのだった。江崎団長が郷里へ戻り静かな暮らしを送る一方、しばらくサーカスから離れたていた美也子はスポットライトが忘れられずに元の世界に舞い戻りシバタサーカスの花形スターとして活躍していたのだ。よくここにこられるなと正二が皮肉を言うと、美也子は荻で興業をしているから三日に一度はきていると言い返した。彼女は今でも二人の間を引き裂いた正二のことが憎くてたまらなかった。

正二は荻の温泉旅館に泊まる笠松に呼び出された。一室には幹部のケンや榎本の他に南条運送の南条社長がいた。笠松は彼らにシバタサーカスの集金を任せていたが、一向に捗らないため直々に出向き、正二を加えて一気にカタをつけようとしたのだ。楽屋に入り込んだ笠松は、柴田団長に返済期限が明日となった一千万円の借金の他に、二つある五百万円の期限がひと月後に迫っていることを確認させた。柴田は形式的な期限の契約だったと主張するが、笠松が当初の貸主から借用書を引き受けたことで口約束は無効だと言った。そして裁判沙汰は御免だから総額二千万円を翌年の二月まで延ばし、その代わりに返せない場合は現状のまま経営権をいただくと言った。柴田は苦渋の決断をしたが、正二はそれを黙って見ていた。

屋台的映画館

波涛を越える渡り鳥

  • posted at:2005-08-19
  • written by:砂月(すなつき)
はとうをこえるわたりどり
日活
配給:日活
製作年:1961年
公開日:1961年1月3日 併映「大出世物語」 1月9日~「俺の血が騒ぐ」
監督:斎藤武市
原作:原健三郎
脚本:山崎巌
企画:児井英生
撮影:高村倉太郎
音楽:小杉太一郎
主題歌:「アキラのブンガワンソロ」小林旭
・・・:「ギターを持った渡り鳥」小林旭
美術:坂口武玄
編集:近藤光雄
録音:米津次男
照明:大西美津男
助監督:神代辰巳
色彩計測:幸田守雄
現像:東洋現像所
製作主任:林本博佳
技斗:高瀬将敏
出演:小林旭 浅丘ルリ子 宍戸錠 白木マリ 小高雄二
シネマスコープ カラー 80分

昭和三十五年十一月、横浜。滝伸次は港でギャング団に襲われている男を助け出した。その男=松本丈二は、友人から頼まれた地図を香港へ届けるように言われ、自宅から持ち出した帰りに襲われたのだ。彼の友人=東都大学の研究員・南篠は、カンボジアにあるアンコールワット遺跡の発掘に携わっていた。ギャング団について見に覚えが無いことから、丈二は彼らが地図を何か別の書類と勘違いしたのだろうと考えていた。しかし伸次には気に掛かることがあった。主犯格の男の首に掛かっていたペンダントだった。争ったときに思わず引きちぎったそのサンゴのペンダントは伸次と兄しか持っていないはずだった。

昭和十九年十一月、ビルマ・タイ国境付近では、仕事で来ていた滝一家が敗色濃厚の日本軍とともに退却していた。上空に爆音が轟き、突然の空襲に驚いた人々は逃げ惑った。伸次の父と母は機銃掃射に見舞われ、兄は弟を救うために自分の身を犠牲にして谷底に落ちた。一人残された伸次は父親の取引先である資産家のロチャ・ナ・ブリを訪ね、終戦まで大切に育てられたのだ。

翌日、主犯格の男を何度か飛行機の中で見かけたことを思い出した丈二は伸次と空港へ行き過去の乗客名簿を洗い出し、男が香港忠安公司のヴァン・ジェラールであることを突き止めた。ところがジェラールはその日の定期便で香港へ旅立っていた。伸次は、仕事でマニラへ行くことになった丈二のかわりに香港へ書類を届けることになった。

香港の空港では丈二の妹で東洋芸大の学生の則子が南篠の代理として伸次を出迎えた。則子は調査でバンコクへ行った南篠の許嫁だった。伸次は則子の案内で忠安公司を訪ねるが、その場所はすでに別の会社が所有していた。兄のことがわかるかもしれないと思っていた伸次は手掛かりを失い落胆した。その夜、ホテルに泊まった伸次は、向かいの則子の部屋が騒がしいことに気付き、急いで駆け付けた。そこには先回りして忍び込んだジェラールが則子から地図を奪おうとしていた。伸次の一撃でジェラールは怯んだが、地図は掴んだまま離さなかった。彼は銃を構えて伸次を威嚇すると窓から逃げ出した。南篠の身が危ないと感じた伸次は、バンコクへ行くことになっていた則子に同行することにした。ジェラールから地図を取り返すために。そして兄の手掛かりを探すために。

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渡り鳥いつまた帰る

  • posted at:2005-08-14
  • written by:砂月(すなつき)
わたりどりいつまたかえる
日活
配給:日活
製作年:1960年
公開日:1960年4月23日
監督:斎藤武市
原作:原健三郎
脚本:山崎巌 大川久男
企画:児井英生
撮影:高村倉太郎
音楽:小杉太一郎
主題歌:「おけさ数え唄」小林旭 こまどり姉妹
挿入歌:「浅草姉妹」こまどり姉妹
美術:坂口武玄
編集:近藤光雄
録音:八木多木之助
照明:大西美津男
助監督:神代辰巳
色彩計測:幸田守雄
現像:東洋現像所
製作主任:亀井欽一
協賛:佐渡観光協会 新潟交通株式会社 佐渡汽船株式会社
出演:小林旭 浅丘ルリ子 宍戸錠 南田洋子 中原早苗
シネマスコープ カラー 84分

春になり、渡り鳥のように佐渡島へとやってきた滝伸次。伸次は道中で知り合った高見則子と甥の利夫に得意のギターを聞かせた。一方、連絡船に乗った男女は目的は違えど同じ男を追っていた。踊り子の片倉ユリは伸次を慕い、ハジキの哲は殺された弟の仇敵として命を狙っていた。

夜の繁華街でギターの音を聞いた二人は、慌ててキャバレー・おけさへ飛び込んだ。ところがギターの主は全くの別人だった。ばつが悪い哲はそのまま出て行こうとしたが、黙っていられないのがその場にいたキャバレーに巣食うチンピラだった。店内は大騒動になり、哲はチンピラが振り下ろした花瓶の一撃で伸びてしまった。すると今度はその様子を店の奥で静かに見ていた伸次が現れ、ユリが止めるのも聞かずに参戦した。「それくらいで勘弁してやったらどうです」。そう言って階段を下りてきたのは支配人の榊原だった。彼は伸次に酒を奢りその場を収めた。

翌日、伸次は乱暴な運転をするトラックに出くわした。通りかかった建物の前にそのトラックが停めてあったため、伸次は責任者に苦情を言いに中に入った。ところが事務所では採掘場の従業員たちが超過手当をよこせと責任者の奥山庄造に詰め寄りそれどころではなかった。伸次がその従業員たちの態度に憤りを感じヤキを入れようとしたそのとき、仲裁に入ったのは榊原だった。彼は高見鉱山の相談役も務めていたのだ。奥の部屋から出てきた女主人・高見静江は金で穏便に済ませようとしたが、伸次は受け取ろうとしなかった。そして、また同じようなことがあればあんたでも容赦しないと言い残して事務所のドアを開けた。そこで伸次は則子と再会した。事務所に戻った静江の妹・則子は、彼女に会わせたい人がいると言った。それは先ほどまでそこにいた伸次だった。事情を知った則子は伸次を信頼し高見鉱山が置かれている状況を話し始めた。高見鉱山は静江の夫が経営していたが、半年前に崖から転落し帰らぬ人となった。その後を引き継いで静江が社長に就任したが、実質は榊原が会社を仕切っていた。そして自分の息がかかったならず者を雇い、問題を起こさせて会社を潰そうと考えていたのだ。則子は伸次の力を借りようとしたが、静江は内輪のことは内輪で解決すると言って断わった。

廃坑を採掘し始めた榊原のもとに現れた伸次は自分を雇って欲しいと言った。銃の腕前を見たいと外に出た榊原を待っていたのは哲だった。哲もまた伸次と同じように榊原の用心棒になりたいと言った。

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