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地平線がぎらぎらっ

  • posted at:2011-04-02
  • written by:砂月(すなつき)
ちへいせんがぎらぎらっ
新東宝
配給:新東宝
製作年:1961年
公開日:1961年3月1日
監督:土居通芳
原作:藤原審爾
脚本:内田弘三 土居通芳
企画:小野沢寛
撮影:森田守
音楽:松村禎三
美術:小汲明
照明:石森浩
録音:片岡透
編集:神島婦美子
助監督:深町幸男
製作主任:藤岡治郎
出演:ジェリー藤尾 多々良純 天知茂 沖竜次 大辻三郎
シネマスコープ モノクロ 89分

ヤクザとの抗争で相手を刺殺した太田政吉(通称カポネ)、婦女暴行の大平義男(通称色キチ)、麻薬の密輸で現行犯逮捕された佐野鉄治(通称海坊主)、情報を逆手に顧客を強請った興信所所長の松田茂(通称教授)。この四人が収監されている第27房に、新入りがやってきた。
バーテンダーだった土屋啓一郎はキャバレーのホステスとして働く妻にちょっかいを出した男のどてっぱらに風穴を開けたという話を披露した。そして以前服役した経験を生かして要領よく振る舞うと、彼のことを気に入った古株のカポネはバーテンというあだ名をつけて可愛がった。房内で保たれていた秩序が乱れたのは、次の新入りがきてからだった。新波(通称マイト)は型破りな青年で、横柄な態度を取る彼をカポネたちは袋叩きにした。それでも歯向かおうとしたことから、教授は刑務所でのしきたりとして、新人は挨拶、土産物、居場所は便所脇と決まっており、デカい面をするには前科がものを言うことを教えた。だが謝る気など更々ないマイトは歯向かい続け再び袋叩きに遭うのだった。夜が深まり皆が寝静まった頃、マイトは突然起き上がり、バケツをドラム代わりにして大声で歌い出した。そして取り囲まれると、4年経ってシャバに出たらこの敵を取ってやるから忘れんなよと怒鳴った。

連日騒ぐマイトのおかげで睡眠不足に陥った5人は作業に身が入らなかった。ちょっとしたことでイラつくカポネに、若い者は自分たちと考え方が違って仁義も作法もないのだから気を大きく持って住み良いようにやらせてみないかと教授は提案した。だがカポネは若者に舐められないためにしきたりを守るんだと言った。そしていざとなれば傷一つつけずに殺れる手を知ってるんだと掌の中のものを見せた。作業場で騒ぎを起こしたマイトが手錠をはめられていたことから、カポネは運ばれてきた夕食に毒薬を混ぜて彼を殺そうと企んだ。だがそれを阻んだのは意外にも海坊主だった。彼は他の仲間から聞いた話を4人に静かに話し始めた。マイトは金融業者殺しの共犯で、何処かに大量のダイヤモンドを隠しているというのだ。それを聞いたカポネたちは掌を返したように猫なで声でマイトに近づき、捕まった経緯を聞くことにした。

逗子に別荘を持つマイトの彼女の父親は金貸しで、戦時中の供出ダイヤモンドを係だった彼がどさくさ紛れに持ち出したことをマイトのアニキが調べ上げたのだ。その洋館には隠し金庫があり、父親を脅すと震えあがって半分出すと言ったのだが、ブローニング銃を突きつけてきたことで殺したのだ。カポネはそのダイヤモンドの在り処を聞き出そうとしたが、マイトはそんなことをおめえたちに教えられるかと吐き捨てた。だが地平線のぎらぎらしたところにちゃんと埋めてあるんだと自慢げに言った。

屋台的映画館
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超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか

  • posted at:2010-05-13
  • written by:砂月(すなつき)
ちょうじくうようさいまくろすあいおぼえていますか
ビックウエスト=毎日放送=小学館=竜の子プロダクション
配給:東宝
製作年:1984年
公開日:1984年7月21日 先行公開(大阪・名古屋)7月7日
監督:石黒昇 河森正治
製作:大西良昌 吉田健二
プロデューサー:井上明 岩田弘 榎本恒幸
原作:スタジオぬえ
原作協力:アートランド
脚本:富田祐弘
脚色:河森正治
ストーリー構成:河森正治
キャラクターデザイン:美樹本晴彦
プロダクションデザイン:宮武一貴
作画監督:美樹本晴彦 板野一郎 平野俊弘
撮影監督:橋本和典
音楽:羽田健太郎
主題歌:「愛・おぼえていますか」飯島真理
挿入歌:「天使の絵の具」飯島真理
・・・:「私の彼はパイロット」飯島真理
・・・:「小白竜(シャオ・パイ・ロン)」飯島真理
・・・:「0-G Love(ゼロ・ジー・ラブ)」飯島真理
・・・:「サンセットビーチ」飯島真理
・・・:「シルバームーン・レッドムーン」飯島真理
・・・:「シンデレラ」飯島真理
美術監督:宮前光春
演出:秋山勝仁 笠原達也 五月女有作
声の出演:飯島真理 長谷有洋 土井美加 羽佐間道夫 小原乃梨子
アメリカンビスタ カラー 115分

西暦1999年、突如地球に飛来した飛行物体は全長1200メートルにも及ぶ巨大な宇宙戦艦だった。人類のテクノロジーを遥かに超えるその戦艦からは、異星人の姿こそ発見出来なかったものの地球外生命体の存在と大宇宙を戦場とする闘争があることは明らかだった。のちに起こると予想される戦火に対応するために先進諸国は国家間の利害を越えた地球統合政府樹立と墜落した巨大戦艦の修復を開始した。だが統合政府の樹立は容易なものではなく、激烈な局地戦が世界各地で繰り広げられた。その間も戦艦の修復作業は着々と進められ、やがて長く苦しい統合戦争も終わりを告げると地球は再び平和を取り戻したのだった。そして10年後の2009年、異星の墜落船は「SDF-1 MACROSS(マクロス)」として甦った。2月、太平洋上の南アタリア島ではマクロスの進水式が盛大に行われていたが、地球近辺に異星人ゼントラディー軍の艦隊が出現したことでマクロスのシステムがそれを感知し勝手に砲門を開いたのだ。その結果、月軌道内28万キロ地点にいた戦艦を撃破したことで、後続に配する多数の戦艦が地球への侵攻を開始したのだった。ブルーノ・J・グローバル艦長は敵の攻撃から逃れるために未施行のフォールド航法を試みたが、出現地点は予定ポイントである月の裏側ではなく、それとはかけ離れた冥王星軌道のやや内側だった。さらにフォールドシステムが消滅したことでマクロスは通常エンジンで地球へ帰還しなければならなくなった。

避難民5万8千人を収容したマクロスの広大な艦内には市街地が建設され、人々はそこで地球と同じような生活を送っていた。地球への航海を始めて5カ月、マクロスが土星の衛星タイタン宙域に差し掛かった頃、ゼントラディー軍の戦闘ポッドのリガードやパワードスーツのヌージャデル・ガーが大量に現れたため、スカル、エイセス、アポロの3小隊は迎撃に向かった。そこに大型戦艦が現れたことでオペレーターの早瀬未沙はそれの迎撃を命じたが、この襲撃が囮だとわかったスカル11のパイロット・一条輝は命令を無視してマクロスの援護に目標を変更した。そして被弾箇所から敵部隊が艦内に侵入するとそれを追い掛けた。

ゼントラディーの将兵にとって市街地の様子は恐ろしい光景だった。何故ならマイクローンの男女が一緒に生活しているからだ。そんな文化に興味を持った将兵は一人の少女を捕まえることにしたのだが、マクロスは主砲発射体勢を取るための「トランスフォーメーション」を開始した。ヌージャデル・ガーが少女に手を伸ばした時、輝が乗る可変戦闘機バルキリーが現れて破戒した。ところがその影響で重力制御システムが損傷を受けて作動不能となり少女は艦外へ放り出されそうになったが、輝の活躍によって命を救われた。これが輝と人気アイドル歌手リン・ミンメイとの最初の出会いだった。

屋台的映画館

痴人の愛(1967年)

  • posted at:2009-02-15
  • written by:砂月(すなつき)
ちじんのあい
大映(東京撮影所)
配給:大映
製作年:1967年
公開日:1967年7月29日 併映「悪魔からの勲章」
監督:増村保造
企画:久保寺生郎
原作:谷崎潤一郎
脚本:池田一朗
撮影:小林節雄
音楽:山本直純
録音:渡辺利一
照明:柴田恒吉
美術:間野重雄
編集:中静達治
助監督:岡崎明
衣裳考証:真木小太郎
製作主任:林秀樹
現像:東京現像所
出演:安田道代 小沢昭一 田村正和 倉石功 内田朝雄
シネマスコープ カラー 95分

精油所の技師・河合譲治は酒やギャンブルに縁がなくスポーツにも興味がないことから、上司から稀に見る真面目人間だと思われていた。だが彼は密かにペットを飼育していた。

譲治がナオミを初めて見たのは行きつけの喫茶店だった。陰気で無口で顔色の悪い18歳のウェイトレスだったが、利口そうな彼女をあんな店に置いておくのはもったいない。引き取って教育し、立派な女になれば結婚してもいいと考えていた。彼女の実家は飲み屋で、夜はそこで働いている。ナオミの家族が譲治の考えに賛同したため、海から近く日当たりも空気もいい貸別荘を一軒借りて下宿から移り住んだ。だがナオミとは結婚したわけではなかった。親切なおじさんとして務めるため、寝室は別だった。譲治は趣味の写真とともにナオミの成長記録を克明につけた。
ナオミは日毎に元気になり、子猫のようにピチピチとして快活だ。肩、胸、腰、足、どの部分を眺めてもかぶり付きたいような魅力を持っていた。譲治はいつも風呂場でナオミの体を隅々まで磨いていたが、彼女はある晩、お嫁さんにして欲しいと言った。譲治は理想的な女になるまで我慢しようと決心していたが、欲望に負けてしまった。翌日、譲治はナオミの母・阿部正子に会い、正式に籍を入れたいと申し出た。一年間他人だったことに驚いた正子は、煮て食おうと焼いて食おうとご勝手にと言った。ナオミはこの家が大嫌いだった。だから譲治に拾われたことに感謝していた。一方、譲治もナオミと出会えたことを幸運に思っていた。

田舎の母親に許しを貰い、ナオミは譲治の正式な妻となった。だが大っぴらな結婚式は先に延ばした。二人だけの楽しい世界を人に知られたくなかったからだ。ナオミの体は日に日に美しくなり、胸もお尻も大きくなって見事に成熟してきたが、天は二物を与えなかった。賢い立派な女になる気配が全くなかったからだ。例えばナオミが選ぶ服は、ただけばけばしいだけで品がなく、贅沢で何着も買いたがった。20万円のピアノを買い与えたのに、先生が気に入らないから辞めると言った。料理も洗濯もせず、食事は外から取り寄せ汚れ物は放りっ放しだ。譲治は、だらしがないナオミを一度「締める」必要があると考えた。退屈だというナオミに譲治は英語の勉強をさせようとした。だがナオミはわからないと言ってテキストを破り捨ててしまった。頭にきた譲治は、結婚を止めにしてあの家に戻るか、それとも謝って言いなりになるかを選択させた。ナオミは手を付いて謝ったが、もし習うのなら英語ではなくイタリア語をやりたいと言った。近所の貸別荘に住むアメリカ将校の奥さんがイタリア人で、自宅で教えているからだ。譲治はダメだと言ったが、熱意に負けて了解してしまった。英語が嫌いな上に譲治からバカだと言われたナオミは、わざと出来ないふりをしてからかっていたのだ。ナオミは譲治に向かって「馬になりなさい」と言った。主導権を握っていた譲治はいつの間にか馬乗りの馬に成り下がっていた。

屋台的映画館

超能力者 未知への旅人

  • posted at:2007-04-08
  • written by:砂月(すなつき)
ちょうのうりゃくしゃみちへのたびびと
東映
配給:東映
製作年:1994年
公開日:1994年6月11日
監督:佐藤純彌
プロデューサー:河瀬光
脚本:早坂暁
企画:岡田裕介
撮影:浜田毅
音楽プロデューサー:石川光
音楽:長谷部徹
テーマ曲:「光は闇の中に」タカツカヒカル&TRY&…U
美術:小澤秀高
編集:西東清明
照明:渡邊孝一
録音:佐原聡
サウンドアドバイザー:本田孜
監督補:阿井正樹
助監督:山本伊知郎
進行主任:菊池淳夫
出演:三浦友和 原田美枝子 長谷川初範 フランキー堺 丹波哲郎
アメリカンビスタ カラー 111分

広告代理店に勤めるごく平凡なサラリーマン・タカツカヒカルは、母親が危篤状態に陥ったという連絡を受け急遽病院に駆けつけた。担当医の石田の話では、タカツカの母は心筋梗塞による心臓は破裂寸前となり、あとは死を待つばかりとなっていた。悲しみに暮れるタカツカは死なないで欲しいと願い、母の左頬に右手をかざした。そのとき、彼の体に異変が起きた。突然体内に電流のようなものを感じると、右手は無意識のうちに母の胸の上に動いていた。すると低下していた血圧は上昇し、彼女は意識を取り戻した。そして数日後には退院するまでに回復した。石田には信じられなかったが、レントゲン写真に危険な箇所は見受けられなかった。

タカツカが母親の病気を超能力で治癒させたことは社内の食堂で知れ渡ってしまった。その話を聞いておもしろがった同僚の田村がタカツカにスプーンを渡すと、彼はいとも簡単に曲げてしまった。その後も見当たらない書類の在処が見えたりと説明できないことばかりが起きた。ある休日、妻の明子とともに母の顔を見に行ったタカツカは、彼女から子供の頃に起きた話を聞かされた。タカツカは六歳のときに奥多摩の川に落ち、五分以上行方がわからなかった。大人でも助からない状況で息を吹き返したことから、この子には何か特別な力があるのではないかと母は考えていた。だから病気が治せても不思議ではない、と。しかし明子は、夫の持つ特殊な能力のおかげで穏やかな日常が変わるのではないかと不安がった。

タカツカの会社に出入りするカメラマンの森は、タカツカに再生不良性貧血の姪を同じ方法で治して欲しいと頼み込んだ。断わりきれないタカツカは渋々了承した。その治療の様子は森を通じて週刊誌に発表され、評判を聞いた難病患者が連日、会社に大挙して押し寄せた。さらに医師協議会からは医師法違反で訴えられ、警視庁で取調べを受けることになった。取調べの様子を見ていた医務監視係の島田は、医師法や医療類似行為に違反していないと結論付けた。タカツカは無報酬であり、さらに医療行為である診察、診断、治療の三段階の行為を患者の体に触れることなく行うことは不可能だというのが理由だった。彼の行為が医師法違反でないことは証明されたが、会社では大問題になっていた。ロビーにあふれかえるほど患者がいれば、通常の業務に影響が出るからだ。そこで土、日だけ自宅のマンションで患者を治したいと明子に相談したが、彼女は大反対だった。タカツカは、患者たちが見せるすがるような目を忘れることが出来なかった。

タカツカの生活は未知の力を使い始めてから一変した。あれだけ好きだったアルコールが飲めなくなり、タバコと水、そして三時間の睡眠時間があれば疲れ知らずだった。しかしその負担は全て明子が背負い込んでいた。途絶えることのない患者とひっきりなしに掛かる電話、見ず知らずの人からの誹謗中傷に耐えられなくなっていた。そしてついに急性アルコール中毒で倒れてしまった。タカツカは力を使って治そうとしたが、何故か能力は発揮されず、慌てて救急車を呼んだ。

社長室に呼ばれたタカツカは、塙社長から情報開発部で働くように言われた。彼の仕事は、特殊能力を使って顧客先を開拓し、幅広い関係を築くことだった。初仕事で京急電鉄・村沢社長の足に出来たガンの治療を施したことで、会社は百億を超える取引を手に入れた。気を良くした塙は特別ボーナスを出すと言ったが、タカツカはそれを断わって週四日の出社にし、その他の日を患者の治療に当てたいとお願いした。社長は了承したが、それを後藤専務が就業規則に関わるという理由から契約社員になるように勧めた。治療活動を優先したタカツカの収入は激減し、今のマンションから家賃の安いマンションに引っ越すことになった。その作業中にやってきたのは、日本宗教研究会の理事・室伏だった。彼はタカツカに神様になるように言った。

屋台的映画館

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