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刺青(1966年)

  • posted at:2008-06-16
  • written by:砂月(すなつき)
いれずみ
大映(京都撮影所)
配給:大映
製作年:1966年
公開日:1966年1月15日 併映「破れ証文」
監督:増村保造
企画:加賀四郎 藤井浩明
原作:谷崎潤一郎
脚本:新藤兼人
撮影:宮川一夫
音楽:鏑木創
録音:大角正夫
照明:中岡源権
美術:西岡善信
編集:菅沼完二
助監督:宮嶋八蔵
製作主任:小沢宏
現像:東京現像所
出演:若尾文子 長谷川明男 山本学 佐藤慶 須賀不二男
シネマスコープ カラー 86分

雪が舞う夜、質屋駿河屋の娘・お艶は手代の新助と駆け落ちした。お艶の用意は周到で、番頭たちに早く寝るようにと促していた。その日は親類の不幸があり、両親は明け方まで帰って来ないことから、お艶は実行に移したのだった。ただ新助は幼い頃から育ててもらった恩義を感じ、気持ちの整理がつかないでいた。いつまでも踏ん切りのつかない新助の態度に業を煮やしたお艶は大川から身を投げようとした。すると新助は覚悟を決めた。この二人を引きとったのは船宿を営む権次夫婦だった。権次はお艶の店に出入りする船頭で、逃げて来ることがあったら必ず引き受けると以前から約束していたのだ。権次は、若い二人が苦労している姿を見ていると一肌脱いでまとめてやりたくなるんだと言った。そして長年店に出入りして旦那の気心がわかっているから、晴れて夫婦になれるよう頼んでみましょうと言うと、お艶はこの人と添い遂げられなければいっそ死んでしまいたいと新助に寄り添った。翌日、権次から話を聞いたお艶の父・嘉兵衛は怒りに打ち震えていた。まとまり掛けていた縁談を足蹴にするとは。母・お芳は、あんたは顔も広いし何とか捜し出してくださいと権次に頭を下げた。そしてお礼はあとで十分にすると約束すると、彼はニヤリと笑った。

船宿暮らしも十日目になったが権次からの良い返事はなかった。そして懐の方も心細くなり、新助はかんざしを質屋に入れた。権次の女房・お滝から奥で楽しい遊びが始まっていると聞いたお艶は、退屈しのぎに覗いてみることにした。そこは博打場で、客として来ていた清吉はお艶の美しく白い肌に目を奪われた。新助はいつまでも権次の世話になっていては心苦しいから出ようとお艶に言った。だがお艶にはそんな気が全くなかった。そこへやってきた三太は、権次が新助の父親と柳橋の料理屋で会っていることを伝えた。二人の片付きそうなので新助に来て欲しいというのだ。お艶は心配でたまらなかったが、船を見送った。筋金入りの悪党である権次は、駿河屋に現れては小金を巻き上げ、お艶を芸者として売り飛ばした。そして三太に新助を殺害させようとしたが、新助は奪った小刀で三太を刺し殺した。新助は、お艶と会うまでは捕まりたくないと呟いた。

お艶は深川で人入れ稼業と芸者屋をやっている徳兵衛に売られた。徳兵衛はお艶に一枚の絵を見せ、このような女になれと言った。そこには骸になった男たちを踏みつける若い女が描かれていた。お艶が男いう男を食い物にするようになることを願って体に印を入れることにした徳兵衛は、江戸では一、二を争う彫物師の清吉を雇ったが、それは彼にとって願ってもない機会だった。清吉は一晩掛けて白い肌一面に巨大な女郎蜘蛛を彫った。艶かしく動くその姿は、まるで生きているかのようだった。

屋台的映画館
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でかんしょ風来坊

  • posted at:2008-06-13
  • written by:砂月(すなつき)
でかんしょふうらいぼう
日活
配給:日活
製作年:1961年
公開日:1961年3月19日
監督:斎藤武市
企画:岩井金男
原作:松浦健郎
脚本:松浦健郎 今村文人
撮影:高村倉太郎
音楽:小杉太一郎
主題歌:「東京の暴れん坊」小林旭
・・・:「でかんしょ風来坊」小林旭
・・・:「チョンコ節」小林旭
照明:大西美津男
録音:米津次男
美術:坂口武玄
編集:近藤光雄
助監督:神代辰巳
色彩計測:幸田守雄
現像:東洋現像所
製作主任:林本博佳
技斗:高瀬将敏
出演:小林旭 浅丘ルリ子 近藤宏 殿山泰司 小園蓉子
シネマスコープ カラー 82分

元総理大臣・一本槍鬼左衛門の乗った車が渋滞にはまっていた頃、東京・銀座のど真ん中では4人の女性からなるピンク・アパッチ団が男に向かって噛み付いていた。地方から出てきた女性に銀座を案内しますと優しい声を掛けて誘惑し、金を巻き上げようとしたというのだ。怖くて震えている女性は、やさしそうなお婆さんだった。こいつを警察に突き出そうぜと啖呵を切ったとき、横を通過しようとした鬼左衛門の車が歩道に突っ込んだ。ピンク・アパッチ団の威勢に驚いた運転手がハンドル操作を誤ったのだ。スカートを破られ頭にきた春子は、この爺様に頭を下げさせることが第一段階だと秘書に言った。すると隣で聞いていた鬼左衛門は、わしは戦争中でも憲兵に頭を下げなかった男だと怒鳴りつけた。騒動の中にいた松田秀子は洋食屋「キッチンジロウ」に飛び込み、幼なじみの清水次郎に助けを求めた。鬼左衛門と顔見知りの次郎は、事態を収拾するために春子、夏子、秋子、冬子の四人を店に招待した。

次郎は春子たちをズベ公から足を洗わせようと考えていたが、彼女たちは反対した。もしこの話がピンク・アパッチ団を仕切る金剛会のヤクザに知られると次郎の身に危険が及んでしまうからだ。その話を聞いたは冬子は「わかった!」と言った。「春子は次郎さんが好きなんだな」。
出版社でカメラマンのアルバイトをしている女子大生の秀子は、騒動の中で撮った写真を金井編集長に提出した。だが金井は、ただ単に事件を取り上げるだけではダメだ、週刊誌の使命は事件をもっと深く鋭く掘り下げて組み立てることだと言った。例えば鬼左衛門に頭を下げさせる、例えばお婆さんは鬼左衛門の40年前の初恋の人だと。私はそんなうそをつけないと秀子が断わると、金井は今日の大衆は騙されることを望んでいるんだと言った。恋愛のことで大喧嘩した次郎と秀子は、翌日同じ湘南の電車に偶然乗り合わせた。次郎はズベ公たちの更生問題を相談するため、秀子は週刊誌に使う鬼左衛門の写真を撮るためだった。一本槍邸についた二人を見た鬼左衛門は、いつ仲人をさせてくれるのかと言った。するとすかさず秀子が、お若いとき恋人はいらしたのですかと切り出したのだ。思い出させないでくれと照れる鬼左衛門に秀子は間髪入れずに質問しお婆さんの写真を差し出すと彼の顔色が変わった。鬼左衛門は男と男の話がしたかったと次郎を奥の部屋に連れて行った。鬼左衛門は道具箱の中に大切にしまって置いた写真を次郎に渡した。そこには大学時代の初恋の人が写っていたが、白髪を鉛筆で黒く塗りつぶしたあの写真の人物とそっくりだった。

屋台的映画館

東京の暴れん坊

  • posted at:2008-06-06
  • written by:砂月(すなつき)
とうきょうのあばれんぼう
日活
配給:日活
製作年:1960年
公開日:1960年7月29日 併映「野郎!地獄へ行け」
監督:斎藤武市
原作:松浦健郎
脚本:石郷岡豪
企画:岩井金男
撮影:高村倉太郎
音楽:小杉太一郎
主題歌:「東京の暴れん坊」小林旭
・・・:「東京かっぽれ」小林旭
・・・:「ノーチヨサン節」小林旭
美術:中村公彦
照明:大西美津男
録音:米津次男
編集:近藤光雄
助監督:神代辰巳
色彩計測:幸田守雄
現像:東洋現像所
製作主任:栗橋正敏
技斗:高瀬将敏
出演:小林旭 浅丘ルリ子 近藤宏 小川虎之助 小園蓉子
シネマスコープ カラー 79分

学者になることが夢でパリへ留学をした清水次郎は、そこで出会った本場の料理に惚れ込んだ。大学を卒業して帰国をしたが、結局はコックの修行をしたようなものだった。今では銀座の洋食屋「キッチンジロウ」の未来の主人として代々続く洋食屋を切り盛りしていた。

都内の大学でレスリングの練習を終えた次郎は、幼なじみの松田秀子からある相談を持ちかけられた。縁談話が持ち上がっているというのだ。銭湯・松の湯の看板娘である秀子は次郎の幼なじみだった。彼女は次郎のことが好きで好きでたまらなかったため、当然反対してくれるに違いないと思っていた。ところが次郎はその話を頭から信用していなかった。そのころ、「キッチンジロウ」では騒動が起きていた。元総理大臣・一本槍鬼左衛門を乗せた車が店に飛び込んでいたのだ。運転手が猫を避けようとしてハンドル操作を誤ったのが事故の原因だった。知らせを聞いて慌てて帰ってきた次郎は、店の周囲が野次馬やマスコミでごった返しているのを見て驚いた。次郎は、過密なスケジュールを理由にその場を立ち去ろうとした鬼左衛門に立腹し、謝らせようとした。しかし講和会議でも頭を下げなかった男・鬼左衛門の方も一歩も譲らなかった。

翌日、銀座を仕切る愚連隊・台風クラブが一本槍邸を訪れ、事件をネタに揺すろうとしたていた。そこへやってきた次郎は、連中とは無関係であることを鬼左衛門に説明すると片っ端から投げ飛ばし、撃退した。この一件で気を良くした鬼左衛門は「キッチンジロウ」の改装に尽力した。一方、次郎も世話になりっぱなしでは申し訳ないと事故車の修理を買って出たのだった。

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帰ってきたウルトラマン 竜巻怪獣の恐怖

  • posted at:2008-06-02
  • written by:砂月(すなつき)
かえってきたうるとらまんたつまきかいじゅうのきょうふ
円谷プロダクション=TBS
配給:東宝
製作年:1971年
公開日:1971年12月12日 併映「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 地球最大の決戦」「いなかっぺ大将 当るも当らぬも時の運だス」「みなしごハッチ 忘れな草に願いをこめて」「マッチ売りの少女」
監督:冨田義治
プロデューサー:円谷一 斉藤進
脚本:上原正三
音楽:冬木透
主題歌:すぎやまこういち
撮影:鈴木清
照明:森本正邦
美術:栗山吉三
助監督:東條昭平
特殊技術:佐川和夫
撮影:佐藤貞夫
照明:小池一三
美術:高橋昭彦
助監督:吉村善之
光学撮影:中野稔
光学作画:飯塚定雄
操演:塚本貞重
記録:植村よし子 水野佐知子
製作:高山篤
編集:柳川義博
効果:東宝効果集団
録音:キヌタラボラトリー
現像:東京現像所
出演:団次郎 塚本信夫 小林昭二 岸田森 榊原るみ
スタンダード カラー 48分

オパールやサファイヤの原石3トンを積んだ海神丸はオーストラリアを出港し、世界宝石展が開催される東京に向けて航行していた。赤道を通過しフィリピンの海峡に差し掛かった満月の夜、海神丸は突如謎の霧に包まれた。そして激しい衝撃を受けたことで船体に亀裂が生じ、そこから大量の海水が流れ込んで行った。窓の外で起きた発光現象を目撃した高村船長は、そこにいた巨大な生物の姿を見て思わず「シーモンス」と呟いた。

MAT(Monster Attack Team)の郷秀樹隊員と上野一平隊員が漂流する救命ボートを発見したのは遭難してから10日後だった。ボートに乗った三人のうち船員二人は比較的元気な様子だったが、高村は横になったままうわごとのように「シーモンス」という言葉を繰り返した。高村は娘の陽子が看護師として勤める南海病院に入院することになったが、病室には事故の責任を追究する保険会社調査員やマスコミが多数押し掛け、大破して座礁した海神丸の事故原因を聞き出そうと質問責めにした。しかし高村が受けたショックは大きく、とても受け答えの出来る状態ではなかった。そこで陽子は子供の頃に聞かされたシーモンスの話を父親の代わりにすることにした。彼女はシーモンスが西イリアン諸島近海に棲む四足歩行のメスの怪獣だと言ったが、誰も信じようとはしなかった。それは怪獣退治の専門家であるMATの隊員ですら聞いたことのない話だったからだ。陽子は落胆したが、事故の原因がその怪獣のせいだと信じて疑わなかった。

病室を出た郷と上野のもとへ救助された船員の一人が歩み寄り、小型のテープレコーダーを渡した。それは事故の直前に行われた宴会で録音された高村の歌声だった。昭和19年、高村はニューギニア戦線へ兵隊を運ぶ輸送船に乗っていたが魚雷攻撃を受けて船は沈没した。何とか浜辺に泳ぎ着いた高村は島民に助けられ、その際にこの歌を覚えたのだ。カセットテープをMAT基地の言語分析機で解読した結果、シーモンスのことが歌われていることがわかった。「シーモンスは島の守り神。シーモンスは気立ての優しい怪獣。だがシーモンスが海を渡る時は気をつけろ。恐ろしいことが起こる」。しかしシーモンスが実在するという確証がなければMATは動くことが出来なかった。

翌日、八丈島で巨大な生物が目撃されたという情報を受けたことでMATはシーモンスについての本格的な調査に入った。シーモンスの歌には続きがあることがわかり、高村の歌を聴いて育った陽子に歌ってもらうことになった。「シーモンスをいじめるな。シーモンスをいじめると角光る。角光ればシーゴラスも怒り、海も怒る」。そのとき東京湾B海域に怪獣が出現したという緊急情報が入り、郷たちは直ちに出動した。加藤勝一郎隊長はマットアローによる攻撃でシーモンスを東京への上陸を阻止しようとしたが叶わなかった。そこで新たな攻撃を加えたが、角が光るのを目撃した郷は歌の一節を思い出し加藤に攻撃中止の進言をした。攻撃を中止したことでシーモンスはおとなしくなったが、セメント工場にとっては大迷惑だった。敷地に居座り続ける怪獣が石灰石を貪り食っていたことで操業が出来なくなっていたのだ。東京に甚大な被害が及ぶことを恐れた加藤はしばらく様子を見るつもりでいたが、納得出来ない工場の社長は自衛隊に出動を要請した。自衛隊はシーモンスを退治する決断を下し、周囲に爆薬を仕掛けると爆破した。炎に包まれるシーモンスが悲鳴を上げると、その声を聞きつけたもう一体の怪獣が伊豆沖に姿を現した。それは二足歩行でオスのシーゴラスだった。シーゴラスの起こした大きな津波は漁村を飲み込んでしまった。連絡を受けた加藤たちは東京湾へ向かうシーゴラスを食い止めるためにマットアローで出撃した。一方、郷はシーモンスが父親から聞いたとおりの怪獣かどうか確かめに行った陽子を捜しに行った。シーゴラスを攻撃するMATに激怒したシーモンスは角を光らせると東京湾に巨大な津波を発生させた。陽子を発見した郷は彼女を守るためにウルトラマンに変身し、ウルトラバーリヤを使って津波を弾き返すことに成功した。しかしそのためにウルトラマンは著しくエネルギーを消耗し、シーモンスとの戦いに敗れた。

屋台的映画館

亡国のイージス

  • posted at:2008-05-28
  • written by:砂月(すなつき)
ぼうこくのいーじす
AEGIS ASSOCIATES(日本ヘラルド映画=松竹=電通=バンダイビジュアル=ジェネオン エンタテインメント=IMAGICA=TOKYO FM=産経新聞社=デスティニー)
配給:日本ヘラルド映画=松竹
製作年:2005年
公開日:2005年7月30日
監督:阪本順治
製作:坂上直行 久松猛朗 千野毅彦 住田良能
企画:小滝祥平 遠谷信幸
エグゼクティブプロデューサー:伊達寛 川城和実 長瀬文男 北川淳一 佐倉寛二郎
プロデューサー:古川一博 河野聡 伊東森人 内藤和也 椎井友紀子
アソシエイトプロデューサー:森谷晁育 加藤悦弘 井川浩哉 鈴木尚 山本淳子
原作:福井晴敏
脚本:長谷川康夫 飯田健三郎
音楽:トレヴァー・ジョーンズ
音楽プロデューサー:高橋良一
撮影:笠松則通
美術:原田満生
録音監督:橋本文雄
照明:石田健司
整音:クリス・デイヴィッド テリー・ロッドマン
録音:阿部茂
編集:ウィリアム・アンダーソン
スクリプター:今村治子
助監督:中川裕介
俳優担当:豊山有紀
プロダクションマネージャー:小林誠一郎
製作担当:秋枝正幸
出演:真田広之 中井貴一 寺尾聰 佐藤浩市 勝地涼
シネマスコープ カラー 127分

太平洋での訓練航海を行う海上自衛隊イージス護衛艦・いそかぜには海上訓練指導隊(FTG)の隊員が14人乗り込み、荷物が置かれた倉庫には見張りが立つ程の態勢が取られていた。その様子に皆不安を感じていたが、仙石恒史先任伍長はそれだけ厳しく審査するんだろうとさして気にも止めなかった。だが事件の予兆は魚雷訓練中に発生した。切れるはずのない魚雷を繋いだロープが切れ、その下にいた菊政克美二等海士が下敷きになって即死したのだ。事故が発生したにも関わらず、いそかぜは東京湾に向かうことになった。杉浦丈司三等海佐から重要な訓練だから変更は出来ないと言われ、その判断に納得行かなかったのは仙石だった。入港して遺体を引き渡すことを優先するのが当然だと考えていた仙石は、宮津弘隆副艦長と話をつけようとした。小競り合いをする二人のもとに現れた宮津は、事実を知ることはその重さを我々と共有することだが覚悟はあるかと静かに言った。すると仙石は、専任伍長として船で起こっている全てを知る義務があると答えた。

宮津の代理として山崎謙二二等海尉が現状を仙石に説明した。今回乗船した集団はFTGではなく、防衛庁情報局(DAIS)という非公開情報組織だった。いそかぜには特殊工作員が潜入しているという情報が既に入っていたため、彼らは身分を偽って乗り込んだのだった。工作員はアメリカ軍が開発し嘉手納基地からの移送中に奪われたGUSOH(グソー)と呼ばれる神経ガスを持ち込んでいた。1リットルで東京が潰滅する程の威力を持つ化学兵器を持ち込んだのは、仙石が親しくしていた如月行一等海士だった。首謀者は某国対日工作の指導教官だったホ・ヨンファで、少年時代に拘束された如月は彼によって工作員としての教育を受けたのだ。現在、ヨンファたちは潜水艇で接近し、如月の行動開始とともにいそかぜを占拠する計画を立てていた。GUSOHの奪還とヨンファの拘束を同時に行うためには、寄港せず待つしか方法がなかったのだ。話を聞き終えた仙石は、わからないと言った。任務はどうあれ菊政を放っておくことは出来ないのだ。すると宮津は、彼の死は事故ではないと言った。宮津の隣にいた溝口哲也三等海佐は、一人の防衛大生が殺されていると言いながらアタッシェケースから論文を取り出した。その論文のタイトルは「亡国の楯(イージス)」だった。その思想に興味を持ったヨンファは防衛大生に近付こうとしたが溝口たちの動きを察知し、事故に見せかけて殺害すると姿を消したのだった。仙石は衣笠秀明艦長がこのことを知っているのかと宮津に聞いたが、彼は口を噤んだ。艦長は既に殺されていたのだ。

如月はいそかぜの艦内を爆破し10分以内に機関を停止して総員が離艦しなければ船を沈めるという声明を出した。扉に爆薬が仕掛けられたことで艦内を自由に移動することが出来なくなっていたが、如月を説得することに自信を持っていた仙石は点検のために増設されたハッチを使って内部に侵入した。如月の前に丸腰で立った仙石は、宮津や溝口から聞いたことを彼に話し、おとなしく投降せよと説得を始めた。ところが如月は、溝口が首謀者のヨンファであり、宮津やDAISは工作員の仲間だと言った。彼こそが宮津たちの叛乱を阻止するために派遣されたDAISの二曹だった。GUSOHが搭載されたミサイルの照準は、東京首都圏内に設定されていた。

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