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黄金バット(1966年)

  • posted at:2009-08-31
  • written by:砂月(すなつき)
おうごんばっと
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1966年
公開日:1966年12月21日 併映「海竜大決戦」
監督:佐藤肇
企画:扇沢要
原作:永松健夫
脚本:高久進
監修:加太こうじ
撮影:山沢義一
録音:内田陽造
照明:銀屋謙蔵
美術:江野慎一
音楽:菊池俊輔
編集:祖田冨美夫
特殊撮影:上村貞夫
助監督:山口和彦
制作主任:久野義雄
現像:東映化学工業株式会社
主題歌:「黄金バット」ボーカル・ショップ
協力:第一動画株式会社
出演:ミスター黄金バット 千葉真一 中田博久 高見エミリー 山川ワタル
シネマスコープ モノクロ 73分

夜の巡回を行う警官は、展望台で熱心に天体望遠鏡を覗き込む少年に出会った。その少年は気軽に声を掛けてきた警官に地球が危ないと警告したが、それは若者の空想に違いないと理解して星のことはそこの天文台に任せるべきだと警官は言った。天体観測を趣味とするその少年は風早アキラといい、その付近にある東京宇宙天文台の職員とは顔なじみだった。彼は早速、一週間前から惑星イカルスが軌道を変え、このままでは地球に衝突することを天野博士に伝えた。すると天野は、たとえ毎晩熱心に観測していたとしても確実な証拠がない限り素人の言うことは信用出来ないと冷たく言った。アキラが落胆して出てきたところに車が停まり、彼は黒服の男たちに拉致された。

アキラが連れて来られたのは、日本アルプスの山中にある国連秘密機関日本支部パール研究所だった。隊長のヤマトネ博士はアキラが宇宙や科学に博識で大変な才能を持っていることを調べ上げていた。そして自動車工場で働き、親兄弟がいないことも。ヤマトネはこの研究所が地球上のあらゆる異変に備えて研究していることを説明して誤解を解くと惑星イカルスの話を始めた。研究所の計算では、衝突は10日後の12月16日8時23分。そうなれば地球は一たまりもなく破壊される。それを防ぐにはイカルスの軌道を戻すことが第一だが、それが不可能となれば破壊するしかなかった。そこでアキラの頭脳を必要とするヤマトネは、地球の平和を守るために隊員になってくれないかと頼んだ。アキラは少し考えてから協力することに決めた。ヤマトネはパール博士に彼を紹介するとともに、超破壊光線砲を公開した。これはヤマトネとパールが研究、開発した光線砲で、原子力で作った光を特殊なレンズで一千個の水爆に相当する熱線に変換して放射する強力な兵器だった。これは現在アメリカ陸軍が開発しているルビーを利用したレーザー光線と原理は同じで、計算上は接近するイカルスを破壊する威力があったが、強烈な光を通すレンズの原石が発見出来ていないため未完成の状態だった。そのとき、原石を探す別動隊から救援要請があり、ヤマトネたちは救助に向かった。SOS発信地点は、北緯15度23分、西経172度11分。スーパーカー2号が現地に到着すると、そこには地図に載っていない島が浮かんでいた。上陸すると神殿のような建物の傍らに隊員が全員倒れていた。彼らには既に息がなく、顔は焼けただれていた。そして象形文字で預言者ヨハネスと石板に刻まれていたことから、この島は幻のアトランタス大陸の一部である可能性が高くなった。そのとき海中から司令塔が現れ、攻撃が始まるとヤマトネたちは建物の中に避難した。暗闇を進むとやがて行き止まりの先に光が漏れる壁を見つけ、石を取り外すことで中から石棺が滑り出て来た。そこには象形文字で「一万年後に人類の危機が必ず来る。そのときこの棺の蓋を取り去ると、我黄金バット一万年の眠りより覚めて戦いをともにせん」と刻まれていた

屋台的映画館
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逆噴射家族

  • posted at:2009-08-27
  • written by:砂月(すなつき)
ぎゃくふんしゃかぞく
ディレクターズ・カンパニー=国際放映=ATG
配給:ATG
製作年:1984年
公開日:1984年6月23日
監督:石井聰亙
製作:長谷川和彦 山根豊次 佐々木史朗
企画:多賀祥介 宮坂進
プロデューサー:高橋伴明
原案:小林よしのり
脚本:小林よしのり 神波史男 石井聰亙
音楽:1984
宣伝歌:「逆噴射・家族借景」ひとし&カツヤ
撮影:田村正毅
美術:細石照美
宣伝美術:湯村輝彦
照明:佐藤譲
録音:福田伸
効果:福島音響
編集:菊池純一
特殊視覚効果:伊藤高志
記録:吉田純子
助監督:米原秀範
製作担当:大里俊博
出演:小林克也 倍賞美津子 有薗芳記 工藤夕貴 植木等
アメリカンビスタ カラー 106分

家族の幸せだけが生きがいである小林勝国は、郊外にある住宅地の一軒家を手に入れた。勝国には、大らかな性格の妻・冴子と東大入学をめざす浪人中の長男・正樹、そしてアイドル志望の娘・エリカがいるが、皆都会の空気に毒されていた。家族の健康を取り戻すためには非人間的な都会の団地生活から抜け出し、生活環境を変える必要があると考えていた。そしてついに20年間のローンでようやく小さな庭付き一戸建て住宅を手に入れたのだ。11月2日、引越しを終えた勝国の心は充実していた。翌朝、勝国はマイホームから手を振る妻を背にして会社に出掛けた。そしてそれを追い掛けて来る娘。何から何まで夢に描いていた光景だった。だが会社に近付くにつれ現実が押し寄せて来た。都会の喧騒、満員電車。へとへとになって帰って来た彼を迎えたのは我が家と温かい家族だった。その夜、庭から聞こえる声に気付いた勝国が外に出てみると、正樹が仔犬を連れ帰っていた。運命的な出会いだという犬麿という名の犬を抱きしめる正樹の姿に、お前が嫌だったら無理に大学なんて入らなくてもいいんだぞと勝国は優しく声を掛けた。すると正樹は、俺は無理なんかしてないし好きでやってるんだから心配するなよと言った。その言葉に感動した勝国は正樹から仔犬を受け取って抱きしめたが、自分の指に白いものがくっついていることに気付いた。それがシロアリであることがわかると、彼は床下に潜り込んで空気の色が変わるまで殺虫剤を散布したのだった。

家族が新しい生活に慣れてきた頃、父親の寿国がやってきた。家を褒められいい気持ちになった勝国だったが、翌日になって兄の家を追い出されたことを知ると事情は変わった。ご近所さんを招き入れて室内でゲートボール大会を開くなどやりたい放題で、当初は温かく迎えた家族も無遠慮で奔放に振舞う寿国に反感を覚えるようになった。今のうちに何とかしなければ、家族の病気が悪化してしまう。責任感の強い勝国は、家族の病気を治せるのは自分の愛情だけだと考えていた。一方、寿国も家族から疎外されていることに気付いており、日本一周でもして暮らそうと考えていた。庭にプレハブを建てようにもスペースに余裕がなく、犬小屋を潰せば正樹から恨みを買う。追い込まれた勝国の頭に一つのアイデアが生まれた。そうだ、地下室を掘ればいいんだ!。

屋台的映画館

地獄の警備員

  • posted at:2009-08-21
  • written by:砂月(すなつき)
じごくのけいびいん
日映エージェンシー=ディレクターズ・カンパニー
配給:アテネ・フランセ文化センター
製作年:1992年
公開日:1992年6月13日
監督:黒沢清
製作:中村俊安
企画:ディレクターズカンパニー
プロデューサー:宮坂進 生駒隆始
脚本:富岡邦彦 黒沢清
音楽プロデュース:岸野雄一
作曲:船越みどり
イメージソング:「THE GIRL FROM HEAVEN」Psycho Hysterics
撮影:根岸憲一
照明:須永裕之
録音:鈴木明彦
美術:清水剛
編集:神谷信武
助監督:佐々木浩久
出演:久野真紀子 松重豊 長谷川初範 由良宜子 大杉漣
アメリカンビスタ カラー 97分

急成長を遂げる総合商社・曙商事に絵画の売買を専門に行う12課が新設された。新入社員の成島秋子は元学芸員ということでスカウトされたのだが、12課に配属された5人の中で絵画に精通しているのは秋子だけ。久留米浩一課長と他の3人は絵画に関しては素人同然だった。いくら美しくても売れなければ意味がないという久留米は絵心がわからず、秋子が好きなオディロン・ルドンの作品を子供の絵だと馬鹿にした。資料室での作業を終え警備室に鍵を返しに来た秋子だったが、窓口には誰もいなかった。困っているところへやって来たのは古株の警備員・間宮だった。秋子は、間宮に鍵を渡すと一礼して仕事場に戻って行った。間宮が部屋に入ると、新人の富士丸が静かに机に向かい社員名簿に挟んであった秋子の写真をじっと見つめていた。

元力士の富士丸は三年前に兄弟子とその愛人を殺して警察に逮捕されたが、精神鑑定の結果、犯行当時は心神喪失状態だったことを理由に無罪となった。だが被害者の遺族は、計画的な犯行だったと異議を唱え再審査の申請をしたのだ。富士丸は既に社会復帰しており、警察側は再逮捕するか検討している状況だった。警備室には間宮と富士丸の他に競馬好きの白井が勤務している。有力筋からの情報を仕入れたという白井の話に乗せられた間宮は競馬にのめり込んだ。白井はそこに付け込み、月が変わる毎に1割5分の利息が増えるという条件で間宮に借金させ、今ではその額が900万円にまで膨れ上がっていた。翌日、白井は出社しなかった。間宮は控室にいる富士丸に注意事項を伝えたが、彼はいつものように無表情だった。控室を出ようとした間宮は、ロッカーから血が流れていることに気付き驚いた。扉を開けると中には無残に折り畳まれた白井の死体が詰め込まれていたのだ。優しく指導する間宮に恩義を感じた富士丸は、白井を排除したのだった。

秋子は人事部長である兵藤哲朗の推薦で入社した。カフェで休息していた秋子のテーブルにやってきた兵藤は、ニューヨークで行われるオークションにセザンヌの「ひびわれた家」が出品されるが、80億円で買うのは高いかと聞いた。秋子がためらいながら高くないと答えると、兵藤はありがとうと言って立ち上がった。12課では高価な絵に手をつけない方針だと秋子が説明すると、これは12課とは関係ない話だと兵藤は言った。80億の資金があれば久留米の方針が変わるのではないかと秋子が尋ねると、兵藤は彼には何も期待していないと言った。

オートロックであることを知らずに入った秋子は資料室に閉じ込められてしまった。警備室に電話したがいつまで経っても警備員は来なかったため、秋子がもう一度電話しようとしたしたそのとき、通常は使用しない古びたドアの方から大きな音がした。

屋台的映画館

シベリア超特急

  • posted at:2009-08-16
  • written by:砂月(すなつき)
しべりあちょうとっきゅう
水野晴郎事務所
配給:ウイズダム
製作年:1996年
公開日:1996年3月2日
監督:MIKE MIZNO
製作:MIKE MIZNO
製作協力:ウイズダム エクセレントフィルム
プロデューサー:安藤庄平 西田和晃
プロデューサー補:占野茂
原作:MIKE MIZNO
脚本:MIKE MIZNO
撮影:安藤庄平
美術:徳田博
衣装デザイン:コシノ・ジュンコ
英文ダイヤローグ/翻訳:戸田奈津子
監督補:霜村裕
キャスティングプロデューサー:田辺博之
アシスタントプロデューサー:占野茂
選曲:合田豊
録音:塚本達朗
照明:清水達巳
編集:荒川鎮雄
スクリプター:渋谷康子
助監督:山田敏久
ナレーター:油井昌由樹
出演:水野晴郎 かたせ梨乃 菊池孝典 西田和晃 アガタ・モレシャン
アメリカンビスタ カラー 84分

1941年、ヨーロッパ情勢を視察した山下奉文陸軍大将はブタペストからウィーン経由でベルリンへ入り、アドルフ・ヒトラーと会談した。事件は山下が帰国するために乗り込んだシベリア鉄道のイルクーツク-マンチューリ間で起きた。

シベリア超特急一等車には、山下奉文陸軍大将、佐伯陸軍大尉、青山一等書記官の3人の日本人を始め、契丹人女性・李蘭、ウイグル人女性・カノンバートル、オランダ人女優のグレタ・ペーターセン、ドイツ陸軍中佐・ユンゲルス、ソ連空軍大尉・ポロノスキー、ユダヤ系ポーランド人・ゴールドストーン、そして蒙古系ソ連人で車掌のマンドーラ・ジンの10人が乗り合わせていた。イルクーツクから一等は彼らが乗っている車両のみになり、前後の車両に通じる扉は施錠された。各部屋の鍵はそれぞれの乗客に渡されたが、車掌は乗客のプライバシーを考えて合鍵を持たなかった。

月夜を駆け抜ける列車の中で殺人事件が起きた。洗面所から戻った四号室のポロノスキーは、扉に手紙が挟まっていることに気付いた。手紙を読んだ彼は正装をして出かけた。客として部屋に招かれたポロノスキーは酒を飲みながら談笑していたが、急に気分が悪くなり窓を開けた。すると彼は何者かに足首を掴まれ窓の外へ放り出されてしまった。犯人以外はまだこの事件を知らなかった。

青山が廊下を歩いていたとき、一号室の扉が開いていた。ふと目をやると、部屋の中に見知らぬ女性がいた。着ている洋服は同じだったが、顔はどう見ても李蘭ではなかった。李蘭は青山が以前愛した女性と顔が似ていたため、見間違うはずがなかった。彼は車掌を呼び出し確認を求めたが、大勢の乗客の顔を一々覚えていられないと突き放された。青山は山下に相談を持ちかけたが、返ってきた答えは意外なものだった。「人間の第一印象は、必ずしも正しいとは限らない」。

佐伯は車両の異様な雰囲気を感じていた。山下に何かあってはと調査した結果、四号室と六号室からの応答がなかった。佐伯は青山にその話をすると、彼は山下がいる七号室から隣の六号室へ車両の外側を伝って移動した。六号室は内側から鍵がかかっていたがグレタの姿はなかった。ゴールドストーンがいる五号室からは佐伯が四号室へ移動したが、やはり内側から鍵がかかっていたもののポロノスキーの姿はなかった。この騒ぎに駆けつけた車掌は、室内に置かれていた書類を掴むと自分の部屋へ戻って行った。様子がおかしい車掌を問い詰めるために青山と佐伯は車掌室へ乗り込んだが、机に突っ伏す車掌の背中にはナイフが刺さっていた。

屋台的映画館

渋滞

  • posted at:2009-08-07
  • written by:砂月(すなつき)
じゅうたい
サントリー=三菱商事=ニュー・センチュリー・プロデューサーズ
配給:アルゴプロジェクト
製作年:1991年
公開日:1991年4月27日
監督:黒土三男
製作:岡田裕
プロデューサー:藤田義則 笹岡幸三郎
原作:黒土三男
脚本:黒土三男 佐藤峰世
撮影監督:高間賢治
音楽:ケニー・G
美術:丸山裕司
照明:吉角荘介
録音:林大輔
編集:川島章正
記録:白鳥あかね
助監督:大原盛雄
俳優担当:寺野伊佐雄
製作主任:小泉憲彦
製作担当:渡井敏久
アソシエイトプロデューサー:奥田誠治 三賀康隆
出演:萩原健一 黒木瞳 宝田絢子 湯澤真吾 岡田英次
アメリカンビスタ カラー 108分

秋葉原にある家電量販店「ナカウラ電気」の販売課長・藤林蔵は、浦安で妻・春恵、9歳の里美、7歳の大介と暮らしている。今年は販売成績が良かったことから、5日間の正月休みを貰うことが出来たのだ。久しぶりの長期休暇ということもあり、5年ぶりに林蔵の故郷である瀬戸内海の真鍋島に一家で帰省することにした。だがそこに必ず付いて来るのは金の問題だった。ボーナスの一部は既に車のローンと暮れの買い物で使っており、残りを交通費やお土産、お年玉など当てると使い果たしてしまうのだ。春江は心配するが、林蔵は自家用車で移動する手段を選んだ。予定を中止することも考えたが、父親に痴呆が始まっていることで今回はどうしても外せなかったのだ。多少は疲れるが、主な費用はガソリン代と高速道路代だけ。問題は渋滞だったが、朝早く出発しさえすれば問題ないのだ。「大丈夫だ」。林蔵は自分に言い聞かせるように言った。

12月30日早朝、家族を乗せた車は快適に進んでいた。ところが高速道路に乗った途端、渋滞に巻き込まれた。表示板には「新木場-浦安間、渋滞4km」の文字。焦っても仕方がないと高を括ったが、その先の表示板には「渋滞110km」と書かれていた。時間が経てば腹が減る。ストレスが溜まる。トイレに行きたくなる。日は暮れたが車はまだ沼津だった。痺れを切らした林蔵は高速を降りて旅館に宿泊することにした。温泉につかっておいしい料理をたらふく食べ、豪華な旅館で眠るのだ。そう決まると疲れは何処かへ飛んで行ってしまった。だが現実は甘くなかった。年末の旅館もホテルも当然のことながら満室。民宿でも断わられ、車中で一泊することになってしまった。

12月31日。いくらなんでももう混雑は治まっているだろう、そう思って出発した林蔵だったが道路はまたしても渋滞。地図を頼りに裏道を探し出そうとしたが、春恵が戸惑っているうちに交差点を通過してしまった。イライラが頂点に達した林蔵は春恵との間で口論を始めたが、そっちに気を取られて赤信号を見落としてしまった。

屋台的映画館

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