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長靴をはいた猫 80日間世界一周

  • posted at:2010-04-13
  • written by:砂月(すなつき)
ながぐつをはいたねこはちじゅうにちかんせかいいっしゅう
東映動画
配給:東映
製作年:1976年
公開日:1976年3月20日 併映「UFOロボグレンダイザー対グレートマジンガー」「秘密戦隊ゴレンジャー 真っ赤な猛進撃!」「ロボコンの大冒険」「一休さん」
監督:設楽博
製作:今田智憲
企画:有賀健 横山賢二
脚本:城悠輔 山崎忠昭
音楽:宇野誠一郎
主題歌:なべおさみ こおろぎ’73 増山江威子
原画:奥山玲子 阿部隆 金山通弘 森英樹 木野達児 的場茂夫 小川明弘 広田全 荒木伸吾 小松原一男 友永和秀 葛岡博 山口泰弘 石黒育
動画:板野隆雄 小林敏明 服部照夫 石山毬緒 薄田嘉信 草間真之介 山田みよ 長沼寿美子 上梨壱也 田村晴夫 布告文 高島鉄男 長崎重信 後藤紀子
トレース:五十嵐令子 奥西紀美子 入江三帆子
彩色:山田純子 鈴木玲子 吉村和子 佐藤道代
ゼログラフ:酒井日出子 高橋啓子
特殊効果:林富喜江 堰合昇
仕上検査:森田博 小椋正豊
仕上進行:平賀豊彦
背景:松本健治 海老沢一男 遠藤重義 原田謙一
美術進行:鳥本武
演出助手:遠藤勇二
進行主任:岸本松司
撮影:高梨洋一 片山幸男
編集:千蔵豊
録音:波多野勲
音響効果:石田サウンド 加藤昭二
記録:大橋千加子
録音スタジオ:タバック
現像:東映化学
製作担当:白根徳重
声の出演:なべおさみ 滝口順平 大塚周夫 富田耕生 水森亜土
アメリカンビスタ カラー 69分

ネズミを助けたことで猫の国を追い出されたペロ。三匹の殺し屋から命を狙われているペロは今、ドンドン街の食堂でウェイターとして働いている。ある日、街の実力者である豚のグルーモンがいつものようにやってきて、いつものように専用テーブルに座った。そしてわしの専用の料理を持って来いとペロに怒鳴りつけたのだった。コックでカバのカーターは、注文書を見るなりこんな難しい料理は出来ないよとつぶやいた。僕が手伝うよと言うが早いか、ペロはあっという間に調理してしまった。腹を減らしてイライラしているグルーモンは接客で大忙しのペロを引きとめ、金ならいくらでもあるから早くしろと言ったが、贔屓せずにまた接客に戻った。業を煮やしたグルーモンは隣で楽しく食事をする市長たちのテーブルを苦々しく眺め嫌味を言った。市長は彼の怒りを静めようとして、新聞に載っていたクエズ運河開通の話題を口にした。これでわずか150日間で世界一周が出来ることになったと告げるが、3年前に三度目の世界一周をしてきたがたっぷり1年は掛かったのに、たった150日で回れるはずがないと一笑に付したのだ。市長と一緒に食事していたドンドンタイムズ社の社長は反論したが、グルーモンはわしが嘘と言ったら嘘だと一歩も引こうとはしなかった。そこに料理を持って現れたペロは、僕なら150日どころか80日あれば世界一周出来ますと自信たっぷりに答えた。するとグルーモンは、周れない方に全財産を賭けようと言った。周れないときはおまえを一生奴隷としてこき使ってやるという横柄なグルーモンの鼻を明かすために、ペロはこの無謀な賭けに挑むことにした。

賭けの勝利となる条件は、80日後の正午の鐘が鳴り終わるまでに時計塔のてっぺんに立つことだった。旅の証人となるのは世界の新聞社だったため、ズルは許されなかった。長い旅は正午の鐘とともに始まり、ペロとカーター、そしてネズミの親子を乗せた船は港を出航した。日頃グルーモンに迷惑している街の人々はペロに声援を送った。各国の名所、旧跡を巡りながらの旅は順調に進んでいたが、厄介なのは三匹の殺し屋が追いかけてきたことだった。おかげでクエズ運河に差し掛かったときには計画よりも大幅に遅れていた。それを取り戻すべくガラビア砂漠で車を飛ばしたが、あまりの暑さにヘトヘトになった。なんとか給水所にたどり着いたものの、何者かによって爆破されてしまった。旅の妨害を企てたのはグルーモンが派遣したオオカミのガリガリ博士で、彼は殺し屋たちに特殊車を提供すると静かに様子を窺うのだった。

屋台的映画館
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草の上の仕事

  • posted at:2010-04-06
  • written by:砂月(すなつき)
くさのうえのしごと
ピクチャーズ・アップ
配給:ぴあ
製作年:1993年
公開日:1993年11月20日
監督:篠原哲雄
企画製作:篠原哲雄 菅原明美 上野彰吾
製作コーディネイト:竹平時夫
原案:新藤朝子
脚本:篠原哲雄
音楽:村上浩之
撮影:上野彰吾
録音:田中靖志
編集:西岡容子
衣裳:菅原明美
美粧:竹川のり子
助監督:清水明 小林宏治 谷口正晃
美粧協力:馮啓孝 渡辺克宏
制作協力:板屋ひとみ 松永光代 井原利昌 清水明美
草刈指導:都雲工業 石井杉郎 高橋克典 佐野元
ロケ協力:吉川喜代晴
協力:J・V・D
現像:東映化学
タイミング:安斉公一
オプチカル:根岸誠
ネガ編集:金子尚樹
録音スタジオ:シネマンブレイン
録音オペレイター:臼井勝
編集協力:J.K.S編集室
タイトル:道川昭
製作タイトル:石川美奈子
タイトルイラスト:大賀葉子
特別協力:N・K特機 長栄商店 細谷隆広
出演:後藤直樹 太田光
スタンダード カラー 42分

セミの鳴く夏の日、一台の作業用トラックが高原を走っていた。乗っていたのは草刈り職人とアルバイトの青年二人。現場についてもアルバイトは助手席で居眠りしたまま起きないため、職人は早く降りろよと促した。刈払機を担いだ二人は草の生い茂る場所へ。職人は一面の緑を見渡すとエンジンを始動させた。回転鋸が小気味のいい音で草を刈って行く中、アルバイトは刈払機を担いだまま職人の様子を眺めていた。一向に作業に移ろうとしないことに腹を立てた職人は、何やってんだと怒鳴った。するとようやく肩から下ろし不器用にエンジンを始動した。それを確認した職人は再び作業を始めたが、アルバイトは刈ることなく中断してしまった。職人はアルバイトに近づき、やる気あるのかと再び怒鳴ると、彼はエンジンを始動し作業を始めた。ところが草に隠れていた岩に刃が当たり、危険を感じた職人は無理矢理止めた。刈払機を使ったことがないことを知った職人が説明会で教えたはずだと問いただすと、アルバイトは出席しなかったことを白状した。扱いに慣れているものだと思い込んでいた職人は、早く言えばいいのにと使い方の説明を始めた。機械の使い方はうまくなったものの、アルバイトは度々止めて休んだ。それに気づいた職人が訳を聞くと、機械の震動がきつくてたまらないと言った。すぐに慣れるからガマンしろと言った直後にアルバイトは刈払機の切っ先を宙で振った。親切に教えているのも拘わらず刃先を自分に向けられたことで職人が怒鳴ると、アルバイトは命令口調を止めてくださいと言った。だが非があることを素直に認め作業に戻った。

職人は休憩をとることにした。特に話題が見つからなかったため、彼は草を刈るときのアドバイスをアルバイトにした。コツは、何があるかわからない刃先に神経を集中すると、腰の力が抜けて体全体の力が刃先でひとつになりうまく刈れる、と。作業を再開すると、アルバイトの動きは休憩前よりの幾分良くなった。そこで職人は並行で行っていた作業を単独で任せることにした。順調に行っていた矢先、アルバイトはまた機械を停止させた。岩に刃先を当ててしまったのだ。刃が欠けたことを確認した職人は、車に戻ると工具箱を取り出し回転鋸を取り外した。その代わりに取り付けたのは、「ヒゲ」と呼ばれるナイロン製の紐=ナイロンカッターだった。

屋台的映画館

魔界転生(1981年)

  • posted at:2010-03-28
  • written by:砂月(すなつき)
まかいてんしょう
東映=角川春樹事務所
配給:東映
製作年:1981年
公開日:1981年6月6日
監督:深作欣二
製作:角川春樹
プロデューサー:佐藤雅夫 本田達男 稲葉清治
原作:山田風太郎
脚本:野上龍雄 石川孝人 深作欣二
企画:角川春樹事務所
撮影:長谷川清
音楽:山本邦山 菅野光亮
美術:井川徳道 佐野義和
照明:増田悦章
録音:中山茂二
編集:市田勇
擬斗:菅原俊夫
衣装アドバイス:辻村ジュサブロー
出演: 千葉真一 沢田研二 佳那晃子 緒形拳 室田日出男
アメリカンビスタ カラー 122分

徳川幕府のキリスト教徒弾圧に端を発した島原の乱は、九十四日間の死闘の後、戦いの幕を閉じた。十二万の幕府軍将兵は一揆勢三万七千人をことごとく惨殺、しかもその戦禍を誇大に伝えるために一つの首を二つに断ち割って四万五千個の首を得たと称し勝利の酒に酔った。将兵たちは宴を張り勝利を祝っていたが、突然の落雷に遭った。そのとき、彷徨える魂がこの世に転生した。天草四郎時貞は、苦しみながら死んでいった者たちの恨みを晴らすために神を捨て、慈愛の心をかなぐり捨てた。そして魔界の神を呼び寄せると体内へ受け入れ、復讐の旅に出立した。

肥後之国へ来た四郎は、キリシタンとして数奇な運命を辿った細川ガラシャを甦らせ、阿蘇では未練を残して最後のときを迎えていた宮本武蔵に柳生但馬守宗矩、そして柳生十兵衞三厳と戦う力を与えた。次に奈良へ渡ると、煩悩に打ち勝てずに自害した十文字鎌槍の創始者・宝蔵院胤舜に命を与えた。伊賀之国は甲賀の襲撃に遭い、隠れ里の住民は皆殺しにされた。そのことを知らずにやってきた十兵衞は惨憺たる光景に唖然とした。馬で走り去る一行に出くわし身の危険を感じて木の上に逃げた十兵衞は、その中に隠れ里の霧丸がいることに気付いた。霧丸は以前、柳生家に奉公していた。

四郎は将軍家綱の東照宮参詣に乗じ、ガラシャを巫女として潜り込ませた。松平伊豆守信綱の懐刀であり、伊賀の里襲撃の中心人物である甲賀玄十郎には霧丸をぶつけた。そして島原の乱で陣頭指揮を執った信綱には自らが刃を抜いた。家綱はお玉の方の愛欲に溺れ、次第に狂気じみていった。

十兵衞からの知らせが耳に入ったとき、柳生宗矩は妖刀・村正の手入れをしていた。宗矩は東照宮の変や大奥の乱れはお玉の方から端を発していると考えていた。そこで彼は息子の左門友矩を呼び、乱心を装ってお玉の方を斬るという大胆な計略を話した。

屋台的映画館

  • posted at:2010-03-21
  • written by:砂月(すなつき)
あな
大映(東京撮影所)
配給:大映
製作年:1957年
公開日:1957年10月15日
監督:市川崑
製作:永田秀雅
脚本:久里子亭
企画:藤井浩明
撮影:小林節雄
音楽:芥川也寸志
Song:「DREAM」石原慎太郎
美術:下河原友雄
録音:渡辺利一
照明:米山勇
装置:高橋辰蔵
装飾:隠田茂治
小道具:神田一郎
背景:清水豊
園芸:高花重孝
移動効果:大久保松雄
工作:田村誠
電飾:奥田秀雄
音響効果:小倉信義
俳優事務:大堀善造
技髪:工藤貞夫
結髪:篠崎卯女賀
衣裳:原貞一
スチール:椎名勇
記録:大橋仁子
撮影助手:浅井宏彦
録音助手:峰尾猛
照明助手:千品正治
美術助手:井上章
進行係:大橋俊雄
編集:中静達治
助監督:井上芳夫
製作主任:熊田朝男
出演:京マチ子 菅原謙二 船越英二 川上康子 山村聡
スタンダード モノクロ 103分

文芸公論の美人記者・北長子は、鳥飼秋太巡査から聞き出した情報を基にして汚職警官の実態を記事にした。記事ではG警察のS警部となっていたものの、思い当たる節のある猿丸警部はカンカンだった。編集長室に乗り込んだ猿丸は名誉毀損で訴えてやると大声でまくし立て、大屋はその責任を十分に感じているとから記事を書いた者は昨日クビにしたと言った。

ジャーナリストとして最高の記事を書いたのに会社を辞めさせられた長子は、悲観して自宅で遺書を書いていた。彼女はいつも落ち込むと遺書を書くのだ。そこへやってきた友達の赤羽スガは、誰でも読みたくなるような記事を書けば、次の仕事はすぐに見つかると彼女を慰めた。そこでスガは、警察力の行き渡った小さな島国でありながら年間に30人余りの行方不明者が発生している日本の現状に目を付け、失踪事件のルポルタージュを書きそれを売り込むことを勧めた。そして事件のモデルは長子自身がやればいいと言った。

早速、二人は企画を週刊ニッポン社に持ち込んだが、社長兼編集長兼キャメラマン兼社員の甘粕左平は乗り気ではなかった。そこでスガはとっておきの企画を提案した。週刊ニッポンと長子が賭けをやるというのだ。長子が1ヶ月間失踪し、彼女が発見されれば発見者に賞金を。捕まらなければ賞金は彼女のものになり、同時にルポルタージュを雑誌に掲載するというものだった。感銘を受けた(儲かると踏んだ)甘粕は即答し、最新号に企画を載せることにした。

OKは出たものの、必要経費は自前で用意しなくてはならなかった。長子はスガの紹介で第億銀行の渋谷支店長・白州桂吉と会った。白州は長子が話す奇妙な企画を神妙な面持ちで聞いていたが、スガとの古くからの知り合いということもあり、彼女を信用して融資することになった。白州が担保がない長子に融資をしたのは徒ならぬ理由があった。白州は、部下の千木恋介、六井外次と共謀して、顧客の預金を横領する計画を立てていた。そして長子をその犯人に仕立てようと企んでいたのだ。そんなこととは知らない彼女は日本中を逃げ回った。

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昭和枯れすすき

  • posted at:2010-03-14
  • written by:砂月(すなつき)
しょうわかれすすき
松竹(大船撮影所)
配給:松竹
製作年:1975年
公開日:1975年6月7日 併映「球形の荒野」
監督:野村芳太郎
製作:杉崎重美
原作:結城昌治
脚本:新藤兼人
音楽:菅野光亮
演奏:菅野光亮とノイエ・ハーモニー・オーケストラ
主題歌:「昭和枯れすすき」さくらと一郎
挿入歌:「昭和おぼろ月」さくらと一郎
撮影:川又昂
美術:森田郷平
録音:山本忠彦
調音:松本隆司
照明:小林松太郎
編集:太田和夫
装置:石渡敬之助
装飾:磯崎昇
衣裳:松竹衣裳
現像:東洋現像所
進行:柴田忠
出演:高橋英樹 秋吉久美子 鈴木瑞穂 伊佐山ひろ子 池波志乃
アメリカンビスタ カラー 87分

都会の片隅のアパートで暮らす原田兄妹は、十二年前に青森から上京した。彼らの母は、父が出稼ぎで留守をしている間に化粧品のセールスマンと失踪し、父も金だけは送って来たが青森に戻ってくることはなかった。ある日、父は工事現場で下敷きになって死んだ。二人は食べるものがない苦しい生活を送ることになったが、周りの者はそれでも手を貸そうとはしなかった。そこで原田たちは故郷を捨てて東京で孤児同然に生きる道を選んだのだ。

西新宿署の刑事となった原田は、洋裁学校に通う妹の典子と毎朝一緒に家を出ることが日課になっていた。原田は典子を学校に送り届けてから署に向かうのだが、彼女は兄が遠ざかるまで見送った。そして姿がわからなくなると今来た道を戻って行った。典子は原田には内緒で学校を辞め、原宿にあるスナック・ジローで働いていたのだ。そんなことを一切知らない原田は横領事件の容疑者を先輩刑事の井島とともに追っていた。ある夜、典子は帰って来なかった。心配になった原田は翌日、新宿駅周辺のパトロールを行ったついでに妹を捜すことにした。そしてついに典子の姿を発見したのだが、家では見たこともない服を着て遊び人風の男と寄り添って歩いていたのだ。スクランブル交差点の向こう側にいた二人を追い掛けたが、人混みに紛れて見失ってしまった。原田は近くにあった公衆電話で洋裁学校に問い合わせ、そこで初めて典子が退学したことを知ったのだった。仕事を終えて自宅に帰ると、典子は何事もなかったように夕食を作っていた。原田は安堵するとともに懸念を抱いていた。典子と一緒にいた吉浦は暴力団員で風俗嬢・トシ子のヒモだったからだ。原田が説教すると、典子はもうつき合わないと約束した。

結婚を許してくれなければ家を出て行くという愛娘を父親が刺殺するという事件が発生した。捜査に立会い様々な愛情の形があることを知った原田は、大事な典子を常に監視下に置くことにした。尾行を行ったところ、彼女の行く先が歌舞伎町のあずさホテルであることがわかり愕然とした。止める職員を振り払って部屋に入り込むと、そこには白いスーツで身を固めた中川という男が立っていた。かつて典子は中川とつき合っていたが、刑事の妹なんてゴメンだと言って捨てられたのだ。原田はそれ以降、二人の関係は終わったと思っていたが、中川から貰ったペンダントを大切にしていることでそうではないことを知り思い悩んだ。それからしばらく経った頃、古アパートで殺人事件が起きた。殺されたのは吉浦で、トシ子が仕事から帰るとネッカチーフで首を絞められて死んでいたのだ。吉浦が以前からある女と別れたがっていたことから、トシ子はその女が恨んで殺したに違いないと言った。吉浦の側らには女性用のペンダントが落ちており、それを見た原田の顔色が変わった。典子が持っていたものと同じ形だったからだ。

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