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香港パラダイス

  • posted at:2011-06-12
  • written by:砂月(すなつき)
ほんこんぱらだいす
東宝=サンダンス・カンパニー
配給:東宝
製作年:1990年
公開日:1990年4月28日
監督:金子修介
製作:藤峰貞利
プロデューサー:濱田千尋 市村朝一 酒井良雄
共同プロデューサー:藤田義則
アソシエイトプロデューサー:木村典代 加藤克行
原案:サンダンス・カンパニー
原作:望月宙爾
ノベライゼーション:司城志朗
脚本:高橋正康 金子修介 長谷川隆
企画:サンダンス・カンパニー
撮影監督:高間賢治
音楽プロデューサー:高桑忠男
音楽:梅林茂
主題歌:「無敵のビーナス」GO-BANG’S
主題歌:「香港パラダイス」GO-BANG’S
挿入歌:「River Sideに連れてって」The Shamrock
挿入歌:「CONTACT」RABBIT
編曲:埜邑紀見男
美術監督:木村威夫
美術:斉藤岩男
照明:吉角荘介
録音:橋本文雄
編集:冨田功
記録:松澤一美
装飾:松本良二
助監督:栃原広昭 片島章三
製作主任:福島聡司
製作担当:宮内眞吾
プロダクションスーパーバイザー:坂東護 王愛美
出演:斉藤由貴 小林薫 大沢誉志幸  相原勇 大竹まこと
アメリカンビスタ カラー 98分

彼氏と別れたばかりの駆け出しツアーコンダクター・湯川真美子は、最初の添乗の仕事が憧れのパリだと聞いて浮かれていた。ところが上司から言い渡されたのは似ても似つかぬ香港だった。空港に着いた一行は観光バスに乗ったが、同じ飛行機に乗り合わせていた安東と、その彼を追いかけている大石も何かと理由を付けて乗り込んできた。波乱の香港旅行は幕を開けた。真美子がツアー客のわがままに手を焼いていると、安東が突然バスを停めさせ降りた。それに気付いた大石もその後を追いかけていった。数日前、大阪の大香港博会場で名宝「キング&クイーン」が盗まれた。被害総額は20億円に及んでいた。安東は香港トライアッドの洪カンパニーにそれを高額で売りつけようとしていたのだ。

真美子が夜の香港の街に感激していたとき、怪しげな動きをする男を発見した。大石だった。真美子は、大石に盗った物を返せば警察は呼ばないと言った。一人のツアー客のパスポートが無くなっていたのだ。身に覚えがない大石は、逃げようとして思わず真美子を海に突き落としてしまった。そこをボートで通りかかった安東は、彼女を引き上げるとホテルまで送って行った。安東にデートを申し込まれた真美子は浮かれ気分だった。再び現れた彼女の前に現れた大石は、安東に気をつけろと忠告したが全く聞く耳を持たなかった。そして安東の姿が見えると真美子は一目散に駆け寄った。安東は真美子にいきなり抱きつくと、何かを耳元で囁いて崩れ落ちた。安東は左胸から血を流していた。悲鳴をあげる真美子の手を引いたのは大石だった。「逃げるんだ!」。

二人は香港の街を走り、建物の一室に逃げ込んだ。大石は、安東が喋ったことを真美子から無理矢理聞き出そうとしたが、はずみで上演中だった「中国魔術ショー」の舞台に飛び出してしまった。ゲストと間違われた真美子は、魔術師に楊貴妃の生まれ変わりの催眠術をかけられてしまった。混乱した会場から彼女を救い出した大石だったが、真美子はその催眠術のせいで自分の名や何処にいるかさえ分からない記憶喪失になっていた。

屋台的映画館
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マタンゴ

  • posted at:2011-06-05
  • written by:砂月(すなつき)
またんご
東宝
配給:東宝
製作年:1963年
公開日:1963年8月11日 併映「ハワイの若大将」
監督:本多猪四郎
制作:田中友幸
原案:星新一 福島正実
脚本:木村武
撮影:小泉一
美術:育野重一
録音:矢野口文雄
照明:小島正七
音楽:別宮貞雄
整音:下永尚
監督助手:梶田興治
編集:兼子玲子
音響効果:金山実
現像:東京現像所
制作担当者:中村茂
特殊技術・撮影:有川貞昌 富岡素敬
特殊技術・光学撮影:真野田幸雄 徳政義行
特殊技術・美術:渡辺明
特殊技術・照明:岸田九一郎
特殊技術・合成:向山宏
特殊技術・監督助手:中野昭慶
特殊技術・制作担当者:小池忠司
特技監督:円谷英二
出演:久保明 水野久美 小泉博 佐原健二 太刀川寛
シネマスコープ カラー 89分

日本の南方へクルージングに出かけたヨット「アホウドリ号」。その船にはオーナーで笠井産業社長の笠井雅文、同社の社員で艇長の作田直之、新鋭の推理作家・吉田悦郎、臨時雇いの水夫・小山仙造、城南大学助教授・村井研二、そしてクルージングに初参加した同心理学教室勤務の相馬明子と歌手の関口麻美が乗っていた。当初、快晴だった空は夜が更けるにつれて雲に覆いつくされた。九州に接近している低気圧によるもので、小山は引き返した方がいいと作田に助言した。作田に意見を求められた笠井は、君に自信がなければ引き返せばいいと突っぱねた。多少揺れた方が旅の醍醐味があるという吉田。そんなことへっちゃらだと強がる麻美。彼らの話を聞いて不安がる明子に、笠井は最高に金を掛けて作らせたヨットだから心配ないと言った。だが予想以上に海が時化たため、笠井は引き返す決断をした。落雷で無線が使用不能となり、強風でマストが折れ、エンジンが故障した「アホウドリ号」は高波の中をさまよった。

ヨットは穏やかになった海に転覆することなく浮かんでいたが、方向探知機が壊れていたため現在の位置を把握することは出来なかった。笠井は作田を非難したが、君は僕の言うことを一度でも聞いたことがあるのかと反論した。麻美がつけたラジオのニュースで自分たちのことが報じられていることを知ったが、ヨットが深い霧に包まれていたため彼らを見つけ出すことが困難になっていることを知り皆愕然とした。当て所なく漂流する「アホウドリ号」。それから幾日が経ったある日の朝、デッキに出た小山が島を発見した。ようやく海岸にたどり着いた7人は暗くなる前に食料を確保することにしたが、ジャングルを歩き回っても口に出来そうなものを見つけることは出来なかった。霧が出始めたため先を急いだ作田と小山は水の音がすると仲間を呼んだ。その先の岩からは清水が湧き出し、小さな池を作っていた。頭を突っ込んでがぶ飲みする作田たち。すると小山は池の周囲の石が人為的に並べられていることに気付き、この島が無人島ではないことを確信した。人が歩いた形跡のある道があることから、島の反対側には家があるに違いないと信じて歩いた。だが目の前には小高い山が聳えていた。皆の体力に限界が見えてきた頃、高台から海岸を見下ろすと船の姿があった。彼らは海岸まで降りて助けを呼んだが、その船は朽ち果てた難破船だった。誰かが住んでいると信じて船内に入ったが、カビに覆われて人の気配を感じることは出来なかった。海水を汲み上げるポンプと放射能測定器が積まれていることからこの船が海洋汚染調査船であると想像出来た。村井が船室の戸棚を開けると、「放射能の突然変異による実例」というラベルが貼られた標本が並べられていた。標本の周りにカビが生えていないことから、消毒薬が効いているに違いないと考えた作田は室内から石炭酸の入ったボトルを見つけたが、その横にあった木の箱が気になり開けた。すると中には巨大なキノコが入っており、「マタンゴ キノコの一種 この島で初めて発見された新種」と書かれたラベルが貼られていた。

屋台的映画館

怪談新耳袋 ノブヒロさん

  • posted at:2011-05-22
  • written by:砂月(すなつき)
かいだんしんみみぶくろのぶひろさん
怪談新耳袋劇場版製作委員会(ビーエス・アイ=キングレコード)
配給:パンドラ
製作年:2006年
公開日:2006年7月22日
監督:豊島圭介
プロデューサー:丹羽多聞アンドリウ 山口幸彦
ラインプロデューサー:鈴木浩介
原作:木原浩勝 中山市朗
脚本:加藤淳也
撮影:金谷宏二
音楽:遠藤浩二
主題歌:「HORIZON」諫山実生
カラリスト:宇津野裕行
美術:橋本優
録音:滝澤修
照明:田村文彦
編集:木村悦子
造型:西村喜廣
助監督:荒川栄二
ポスプロマネージャー:宮田三清
製作担当:本間隆廣
製作協力:HONEY BUNNY Inc.
出演:内山理名 平田満 高橋和也 田島令子 岩本千波
アメリカンビスタ カラー 89分

デザイン総合・T&K工房に勤めるシングルマザーの里中悦子は、洋画家・島崎信弘の洒落た一軒家を訪問した。依頼した油絵を受け取り、それを先方へ送ることになっていたのだが、信弘はまだ出来ていないから今すぐ描くと言った。そして「先生って柄じゃないから、ノブヒロって呼んで」と付け加えた。悦子は戸惑いの表情を見せた。作品を仕上げ悦子に渡したノブヒロは、彼女に男と女の絶対的な愛はあるのかと聞いた。そして死へ向かう追い詰められた男女の心情を、持論を交えて展開した。悦子はその意見に対する自分なりの考えを言葉で表したが、ノブヒロはそんな彼女に絵のモデルにならないかと誘った。仕事の便宜上、渋々ながらもモデルを引き受けた悦子にノブヒロは様々な注文を付けた。慣れないモデルに苦闘する彼女の表情を見た悦子をノブヒロは、彼女を「エッちゃん」と呼んでリラックスさせることにした。仕事との両立で多忙な毎日を送る悦子だったが、次第にアトリエが安らぎの場所へと変わって行った。二人は価値観や悩みを本音で打ち明けるうちにお互いの考えを共有するようになっていったが、ノブヒロは未完成の絵を悦子に決して見せようとはしなかった。

アトリエに置かれた一枚の絵が悦子の目に留まった。ノブヒロはその絵のモデルである曽祖父の話を始めた。男には家庭があったが旧家の娘と恋に落ち、それを知った周囲人たちは反対して二人の仲を裂こうとした。反発した二人は手を取り合い崖から身を投げたが、娘は海へ転落し男は木の枝に引っかかってしまった。不自然に体が捻じ曲がった男はそこで息を引き取ったが、手は娘を求めるように海面へ伸びていた。ノブヒロはその男の想いを遂げさせたいと考えていた。

二人の仲が深まり、悦子はノブヒロを一人娘の彩香に会わせたが、何故か彼が近づくとひどく怯えた。その夜、寝室の彩香は悦子に言った。「彩香ね、あの人、怖い」。悦子の母・和歌子は悦子のことをとても心配していた。結婚のときも離婚のときも一人で勝手に決め、今度の交際相手についても何の相談も無かったからだ。それに彩香のことも気にしていた。翌日、悦子は母親のことをノブヒロに話したが、彼の様子がいつもと違っていた。ノブヒロは、悦子と会えて本当によかった、こんなに充実した日々は無かったと感謝の言葉を並べた。そして自分はもうすぐ死ぬかもしれないが、死ぬことはちっとも怖くないと言った。突然の意味深長な告白に悦子は驚きを隠せなかったが、帰り際に思い切ってその言葉の意味を聞いてみた。するとノブヒロは、予定の日でないにも関わらず翌日も来て欲しいと懇願した。悦子は、いつもよりも遅くなるかもしれないが必ず来ると約束した。

約束の日、彩香が高熱を出し悦子は会社を早退すると付きっ切りで看病した。その夜、玄関のチャイムが鳴り、ドアを開けた悦子は廊下に血が点々と落ちていることに気付いた。彼女がその跡を追って行った先にノブヒロが立っていた。悦子は無言のノブヒロに謝り続けた。翌日、二人の刑事が悦子を訪ねて会社にやってきた。ノブヒロが自宅の階段から転落して死んだというのだ。死亡推定時刻は午後9時頃だったが、悦子はそれを聞いて驚いた。その時間はノブヒロと会っていたのだから。

屋台的映画館

怪談新耳袋 幽霊マンション

  • posted at:2011-05-16
  • written by:砂月(すなつき)
かいだんしんみみぶくろゆうれいまんしょん
怪談新耳袋劇場版製作委員会(ビーエス・アイ=キングレコード)
配給:スローラーナー
製作年:2005年
公開日:2005年8月15日
監督:吉田秋生
プロデューサー:丹羽多聞アンドリウ 山口幸彦
ラインプロデューサー:鈴木浩介
原作:木原浩勝 中山市朗
脚本:渡邉睦月
撮影:近江正彦
音楽:遠藤浩二
エンディングテーマ:「シアワセをふやすより哀しみをへらしたい」黒川芽以 BANANA ICE
カラリスト:宇津野裕行
美術:橋本優
録音:福部博国
照明:紺野淳一
編集:大塚珠恵
助監督:荒川栄二
製作担当:本間隆廣
製作協力:HONEY BUNNY Inc.
出演:黒川芽以 吹越満 根岸季衣 前田綾花 細田よしひこ 
アメリカンビスタ カラー 95分

高校2年生の大和愛美は、家庭の事情で今住んでいる家を離れることになった。フリーライターを正業とする彼女の父・充は、かつては数々のスクープをものにしベストコラムに選出されるほどの活躍をしていたが、2年前に母親を交通事故で亡くした原因は自分にあると責め、酒に頼る生活を送るようになった。その結果、仕事は激減し生活に支障をきたすようになり、思い出の詰まった持ち家を手放すことになったのだ。不動産屋を回った二人は、交通の便が悪いが賃料の安い古びたマンションに引っ越すことになった。もう背に腹は替えられなかった。引越しの当日、マンションの住民は気持ち悪いぐらい親切に二人を出迎えた。ところが荷物に書かれた「愛」という文字に異常なほどに反応し、ひどく怯えた。

301号室では父娘の新たな生活が始まったが、愛美は今後に不安を抱いていた。それはいつまでも過去を断ち切れない充のことと、このマンションにあるいくつかのおかしなところだった。初めてマンションを見に来た日、自分と同じくらいの年の娘がベランダから見下ろしていたが、そんな娘は住んでいないというのが住人の証言だった。ところが引っ越してきた日にその少女が奥の部屋へ入っていくところを目撃してしまった。愛美は勇気を振り絞ってその部屋の前へ行きドアをノックしたが返事は無かった。彼女はドアノブを回そうとしたが、気味が悪くなり引き返した。その頃、引越しをする302号室の大黒一家は慌てながらトラックに荷物を積み込んでいた。トラックに乗り込んだ大黒真理子は「わたしたちのせいじゃないから」と様子を見に来た愛美に告げ、去っていった。トラックを見送った愛美は、管理人から午前零時までに線の内側に入っておかなければならないという規則があると説明を受けた。マンションの前には細いロープが地面に真っ直ぐ引かれ、端々は岩に縛り付けられていた。

愛美は管理人から大黒家の新しい住所を聞き、学校の帰りに落し物の人形を届けた。愛美は真理子にマンションの様子がおかしいことを話すと、彼女はこう言った。「あのマンション、呪われているのよ」。大黒家は四人一家で、末っ子は愛という名前の女の子だった。その名前はマンションを建てたときのオーナーの娘と同じだからここでは呼ばない方がいいと引っ越してきたときに管理人から忠告された。真理子は馬鹿馬鹿しくて気にも止めなかったが、翌日に愛の命を脅かす出来事が起きたのだ。意識を失った愛は、突然起き上がると「二度と私の名を呼ぶな」と言った。マンションには30年位前に行方不明になった17歳の少女の霊が取り憑いていた。

屋台的映画館

宣戦布告

  • posted at:2011-05-09
  • written by:砂月(すなつき)
せんせんふこく
ウィル
配給:東映
製作年:2002年
公開日:2002年10月5日
監督:石侍露堂
製作:石侍露堂
プロデューサー:増田久雄 和田康作
原作:麻生幾
脚本:小松與志子 石侍露堂
撮影:阪本善尚
音楽プロデューサー:石川光
音楽スーパーバイザー:米村武
音楽:礒金俊一 岩渕一真 二本柳一明
キャスティングプロデューサー:空閑由美子
アソシエイト・プロデューサー:徳山雅也
美術:福澤勝広
装飾:湯澤幸夫
照明:大久保武志
録音:中村淳
編集:川島章正
製作協力:プルミエ・インターナショナル
出演:古谷一行 夏八木勲 杉本哲太 佐藤慶 夏木マリ
アメリカンビスタ カラー 106分

福井県敦賀半島で国籍不明の潜水艦が座礁しているのが発見された。寺崎秀一首席秘書官から一報を聞いた諸橋揆一郎内閣総理大臣は関連大臣を集め緊急会議を開いた。福井県警は潜水艦の周辺を封鎖して民間人の侵入を禁止し、機動隊に内部を調査させた。艦内に重火器と死体が残されていることから、複数の特殊武装した工作員が上陸している可能性が高まった。現地対策本部は驚きを隠せなかった。座礁した敦賀半島には美ヶ浜など三つの原子力発電所があるからだ。

首相官邸には篠塚義章内閣官房長官や、山ノ内二郎防衛庁長官、宇佐美一也警察庁長官らが集まり、熱い議論を展開していた。某国の特殊部隊による原発へのテロという可能性が考えられたが、事態が把握できていない上に必要以上に混乱を招くという理由から住民に対する避難勧告案は却下された。自衛隊を出動させるためには総理大臣の命令が必要となるが、諸橋は現段階では警察力で十分に対処できると考えていた。その頃、潜水艦の乗務員が県警によって身柄を保護された。取り調べの結果、侵入したのは北東人民共和国の偵察局員であることが判明した。

宇佐美は総理大臣の意見を尊重し、特殊部隊SATを配備した。しかし第六機動隊SAT隊長・葉山克則が懸念していたのは射殺命令だった。ロケット砲を装備した正体不明の敵と戦うには、射殺命令がなければ不利であることは明らかだった。沢口誠一県警本部長は政府の許可なく独断で射殺許可命令を出したが、この話を聞いて驚いたのは諸橋だった。彼は国民に危害が及ばない限り安易に「人殺し」をするつもりはなかった。すぐさま命令の撤回を命じた。その頃、福井県の山中ではSATによる工作員の捜索が行われていた。前方に人影を発見した隊員・陣内はそれが工作員であることを確認した。そのとき、SAT第一小隊長・堤孝保の無線に沢口から連絡が入った。それは射殺許可命令解除だった。陣内は銃の照準を工作員に合わせ発砲許可を待っていたが、その様子に気付いた工作員が先にロケット砲を発射した。この攻撃により二人の隊員が命を落とした。

首相官邸は重苦しい空気に包まれていた。警察力では手に負えない状況になっていたため、宇佐美は自衛隊の出動要請をした。ところが諸橋は国民の合意ができていないという理由を持ち出し宇佐美の要請を却下した。その意見を次いで防衛庁事務次官・土橋修三が自衛隊の国内における立場を説明した。自衛隊の治安出動の場合、有事法制が成立していないため自衛隊の部隊展開に必要となる公共施設等を借りる権限がなく、武器使用に関しても攻撃命令がない限り発砲することができなかった。防衛出動の場合、道路交通法を始めとする様々なハードルをクリアしなければならないため、200項目以上の特例措置と法の改正が必要となった。仮に今の状況で自衛隊が出動しても軍事活動ができないというのが実情だった。山ノ内は出動命令さえあればいつでも自衛隊を派遣させる気でいたが、小池政明外務大臣はその意見に真っ向から反対した。小池は、日本海側に自衛隊が集結することで「北」ばかりでなく周辺諸国に日本が「宣戦布告」したと誤解される可能性があることを危惧していた。

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