忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

渡り鳥いつまた帰る

  • posted at:2005-08-14
  • written by:砂月(すなつき)
わたりどりいつまたかえる
日活
配給:日活
製作年:1960年
公開日:1960年4月23日
監督:斎藤武市
原作:原健三郎
脚本:山崎巌 大川久男
企画:児井英生
撮影:高村倉太郎
音楽:小杉太一郎
主題歌:「おけさ数え唄」小林旭 こまどり姉妹
挿入歌:「浅草姉妹」こまどり姉妹
美術:坂口武玄
編集:近藤光雄
録音:八木多木之助
照明:大西美津男
助監督:神代辰巳
色彩計測:幸田守雄
現像:東洋現像所
製作主任:亀井欽一
協賛:佐渡観光協会 新潟交通株式会社 佐渡汽船株式会社
出演:小林旭 浅丘ルリ子 宍戸錠 南田洋子 中原早苗
シネマスコープ カラー 84分

春になり、渡り鳥のように佐渡島へとやってきた滝伸次。伸次は道中で知り合った高見則子と甥の利夫に得意のギターを聞かせた。一方、連絡船に乗った男女は目的は違えど同じ男を追っていた。踊り子の片倉ユリは伸次を慕い、ハジキの哲は殺された弟の仇敵として命を狙っていた。

夜の繁華街でギターの音を聞いた二人は、慌ててキャバレー・おけさへ飛び込んだ。ところがギターの主は全くの別人だった。ばつが悪い哲はそのまま出て行こうとしたが、黙っていられないのがその場にいたキャバレーに巣食うチンピラだった。店内は大騒動になり、哲はチンピラが振り下ろした花瓶の一撃で伸びてしまった。すると今度はその様子を店の奥で静かに見ていた伸次が現れ、ユリが止めるのも聞かずに参戦した。「それくらいで勘弁してやったらどうです」。そう言って階段を下りてきたのは支配人の榊原だった。彼は伸次に酒を奢りその場を収めた。

翌日、伸次は乱暴な運転をするトラックに出くわした。通りかかった建物の前にそのトラックが停めてあったため、伸次は責任者に苦情を言いに中に入った。ところが事務所では採掘場の従業員たちが超過手当をよこせと責任者の奥山庄造に詰め寄りそれどころではなかった。伸次がその従業員たちの態度に憤りを感じヤキを入れようとしたそのとき、仲裁に入ったのは榊原だった。彼は高見鉱山の相談役も務めていたのだ。奥の部屋から出てきた女主人・高見静江は金で穏便に済ませようとしたが、伸次は受け取ろうとしなかった。そして、また同じようなことがあればあんたでも容赦しないと言い残して事務所のドアを開けた。そこで伸次は則子と再会した。事務所に戻った静江の妹・則子は、彼女に会わせたい人がいると言った。それは先ほどまでそこにいた伸次だった。事情を知った則子は伸次を信頼し高見鉱山が置かれている状況を話し始めた。高見鉱山は静江の夫が経営していたが、半年前に崖から転落し帰らぬ人となった。その後を引き継いで静江が社長に就任したが、実質は榊原が会社を仕切っていた。そして自分の息がかかったならず者を雇い、問題を起こさせて会社を潰そうと考えていたのだ。則子は伸次の力を借りようとしたが、静江は内輪のことは内輪で解決すると言って断わった。

廃坑を採掘し始めた榊原のもとに現れた伸次は自分を雇って欲しいと言った。銃の腕前を見たいと外に出た榊原を待っていたのは哲だった。哲もまた伸次と同じように榊原の用心棒になりたいと言った。

屋台的映画館
PR

逃がれの街

  • posted at:2005-08-09
  • written by:砂月(すなつき)
のがれのまち
田中プロモーション=日本テレビ放送網
配給:東宝
製作年:1983年
公開日:1983年10月15日 併映「夜明けのランナー」
監督:工藤栄一
製作:田中壽一 中沢敏明 坂本敏夫
原作:北方謙三
脚本:古田求 工藤栄一
撮影:岸本正広
音楽:柳ジョージ&ザ・バンドオブナイト
美術:高橋章
録音:辻井一郎
照明:高島利雄
編集:田中修
助監督:成田裕介
製作主任:川崎隆
出演:水谷豊 甲斐智枝美 島田紳助 本田博太郎 阪本浩之
アメリカンビスタ カラー 119分

共栄デンキの水井幸二は家電製品のトラック配送を担当していた。相棒を務める年下の米倉からはアニキと慕われていたが、何かと付きまとってくることを疎ましく思っていた。恋人の遠藤牧子と会うことになっていた日は給料日だったこともあり、仲間から飲みに誘われたものの断った。すると米倉も同じように断ってついてくるのだ。彼は前借りをした金を全て競馬につぎ込んだことでオケラになり、おごってもらう魂胆だった。それを知った幸二はお札を渡して追い払った。深夜、幸二が寝ついた頃に、一緒に上京してきた昔の仲間の沼田から電話が掛かってきた。仕方なく一晩泊めることにしたが、彼の首に生々しい傷があったり電話の内容に不審な点があったりと気になって深く眠ることが出来なかった。夜が明け幸二が目覚めると、沼田が勝手に飲んだ酒で酔っ払い訳がわからないことを怒鳴り始めたため部屋から叩き出した。

幸二がいつものように仕事を終えて会社に戻ると二人の刑事が訪ねてきた。2時間前に幸二のアパートの前で逮捕された沼田について聞かれ、警視庁で事情聴取を受けることになったのだ。沼田は自身が勤めていたパブの店長を殺害し売上金を強奪したのだが、幸二が事件に拘っているのではないかという容疑が掛けられたのだ。身に覚えのない彼は潔白を証明するために刑事の質問に対し丁寧に答えた。沼田が部屋にやってきたのは午前2時頃。住人の証言がある午前5時頃の揉め事は分け前についてではないかという質問にはよくあるケンカだと答えた。前日の9時から11時までは新宿のパチンコ屋で遠藤牧子と時間を潰し、その後ホテルへ向かった。アパートに戻ったのは12時前。その後、電話で起こされたのだった。警察は家宅捜索を行い、室内から血のついた沼田の服と現金30万円が見つかった。取り調べを行う矢部刑事はその現金の出処を疑ったが、それは幸二が貯めたヨット購入の資金だった。やがて逮捕状を持ってきた黒木刑事から沼田が幸二を共犯者であると認めたことを知らされると、幸二は牧子がアリバイを証明してくれると主張したが、貰った電話番号の先にはそのような人物はいなかった。頭に血が上った彼は取り乱し、拘留された。

幸二の疑いは晴れたが、彼が逮捕されたという世間の冷ややかな目は変わらなかった。会社からは冷遇され、八田主任からは罵られ叩きのめされた。そんな中、年が離れた中山だけは親身になって相談に乗った。会社を辞めるという幸二を中山は説得するが、無理だとわかると好きにしろと笑った。その夜、駅の改札口で幸二と待ち合わせをしていたのは家出をしてきた牧子だった。牧子は偽名であり年齢も偽って売春を行っていたが、今回の件が家族や学校に知られることを恐れて嘘をついたのだ。事情がわかると幸二の怒りは次第に治まり、二人は体を重ねた。

屋台的映画館

タオの月

  • posted at:2005-08-04
  • written by:砂月(すなつき)
たおのつき
バンダイビジュアル
配給:松竹=松竹富士
製作年:1997年
公開日:1997年11月29日
監督:雨宮慶太
製作:渡辺繁
プロデューサー:久保聡 田口聖
脚本:田中徹 松本肇 雨宮慶太
撮影:木所寛
音楽:Buddy-ZOO 太田浩一 木下伸司
美術:井口昭彦
照明:保坂芳美
装置:島崎忠一 遠藤慶明
装飾:浜村幸一
操演:根岸泉
アクションコーディネーター:阿部光男
殺陣:東郷秀信
キャラクターデザイン:雨宮慶太 
コスチュームデザイン:寺田克也
録音:杉山篤
編集:普嶋信一
製作協力:クラウド
出演:永島敏行 阿部寛 吉野紗香 森山祐子 榎木孝明
アメリカンビスタ カラー 96分

戦国の世、浅見忠興の屋敷に集まってきたかつての剣の達人・疾風と軍師・酔狂は奇妙な刀の話を聞いた。その刀は忠興の家臣が野伏りから奪い取ったものだが、見たことのない金属で作られ手応えを感じずに岩を一刀両断にできるほどの切れ味を持っていた。更に刃こぼれした部分は自ら再生するという不思議な力を持っていた。もしこの金属を手に入れば後の合戦が有利になることは間違いなかった。そこで忠興は二人に一刻も早く刀の出自を探るよう命じた。夜更けに出立した二人は、近頃たちの悪い野伏りが領内の里を襲っているという噂がある宝剣山に向かった。

疾風と酔狂が満月の下で野宿している頃、宝剣山の麓で暮らす少女・れんげは家の中に差し込む強烈な光で目を覚ました。驚いた彼女が家を飛び出してその方向へ走って行くと、空からは奇妙な姿をした二人の者が降り立ち、既に地上にいた者と何かを巡って争い始めた。れんげはしばらく物陰から様子を窺っていたが、傷ついてその場に残された一人が心配になり近づいた。するとその者はれんげの腕を掴んで彼女の中に意識を送り込んだのだった。クズトはここより遠いところからマカラガを追って地球にやってきた。マカラガとは決して使ってはならないもので、今その封印が解かれようとしていた。「もし仲間の一人が生きていたなら、これを渡してくれ。もしマカラガの封印が解かれたそのときは、おまえが・・・」。そう言ってクズトはタオと呼ばれる鈴をれんげに託すと息を引き取った。クズトの体は光とともに消え、れんげの右手の甲には紋章が刻まれていた。

夜が明けるとれんげは昨夜のことを思い出しながらタオを鳴らした。すると傷ついた二人の者がその音を感じた。一方、領内を荒らし回る野伏りたちが持つ剣がそれに共鳴し始め、男の一人はその反動で落馬した。その際、野伏りたちは小屋を見つけ、そこに住むれんげを頭領への土産として拉致しようした。少女が抵抗する声を聞きつけた疾風と酔狂は一味が持つ刀が目当ての物か確かめるために加勢することにした。逸る疾風を制した酔狂は野伏りの前に進み出ると娘を離して欲しいと申し出た。だが相手が聞き耳を持たないことから強硬手段に出た。背負う大きな筆で術を操り倒木を飛ばすと、野伏りの一人がそれを真っ二つに叩き斬ったのだ。その様子を見て確信した疾風は助太刀し、男たちを次々と斬り捨ててついに刀を手に入れた。だが代わりに野伏りの本拠を知る手がかりを失った。

屋台的映画館

続 スーパー・ジャイアンツ 毒蛾王国

  • posted at:2005-07-28
  • written by:砂月(すなつき)
ぞくすーぱーじゃいあんつどくがおうこく
富士映画
配給:新東宝
製作年:1959年
公開日:1959年4月24日 併映「隠密変化」
監督:赤坂長義
企画:野坂和馬
脚本:宮川一郎
撮影:岡田公直
照明:宮川寛治
録音:深尾昌司
美術:家田一雄
音楽:長瀬貞夫
編集:民野吉太郎
助監督:深町幸男
製作主任:菜穂進
監督助手:北村秀敏
撮影助手:秋山海蔵
照明助手:小室彰範
録音助手:山本保
美術助手:福島一良
制作助手:佐藤正
出演:宇津井健 御木本伸介 星輝美 大原譲二 川部修詩
シネマスコープ モノクロ 56分

白昼の銀座。宝石店・日本堂にエンゼル学園の高橋園長と付き添いの山本則子、弟の文雄が買い物をしていると、ダイヤの指輪を見せて欲しいと二人の男が現れた。女性店員が持ってきた指輪を男が見事な物だと感心しながら見ていると、もう一人の男が毒針を投げた。毒針は店員の首に刺さり、他の店員がそちらに気を取られているうちに男たちは宝石を持ち去ったのだった。毒殺魔が出現してひと月が経った今も同様の事件が続発していたが、犯人の実態が掴めず警視庁の捜査は難航を極めていた。今現在わかっていることは犯人が大組織を持った集団であること、そして盗んだ宝石類は海外へ流れていることだった。捜査主任から一層厳重に捜査を続けるよう命じられた川田刑事が夜道を巡回していると、トレンチコートを着た男が倒れていた。慌てて駆け寄るが、男は「怪しい二人組の男が・・・」と言い残して息を引き取った。

翌日、二人の男を見かけた則子と文雄は慌てて家の陰に隠れた。何故なら則子たちは男たちの顔をはっきりと覚えていたからだ。男たちが歩いて行った方向には巡回中の川田刑事がおり、格好と不釣り合いな女物のバッグを持っていたことで不審に思った彼は尾行を開始した。すると男たちが突然消え、その先には菱山病院があったことから聞き込みを行った。だが院長や看護師はそれらしい人物はこなかったと証言した。何の手掛かりも得られなかった川田が病院を後にすると夜道を歩く則子と文雄に出会い、こんな遅くまで何してるんだいと尋ねた。すると突然黒ずくめの男たちが現れ三人を取り囲んだのだ。それを助けたのは大賀一平ことスーパージャイアンツだった。彼は男たちを次々となぎ倒して追い払った。

アフリカ大陸にある世界で最も古い王国・ビアス王国では内乱状態が続いていた。日本にはビアス革命団の秘密基地があり、強奪した装飾品を革命の軍資金に転用していたのだ。基地の地下室では、数日後に来日するビアス王国皇太子の暗殺計画が着々と進行していた。その頃、川田は城南大学病理学研究室の山本教授を訪ね、宝石店員を殺害した毒針に付着した成分の分析結果を聞いた。それはビアス王国に生息する強烈な毒を持つ蛾から抽出されたものだった。山本は事件について菱山英三博士を訪ねた方がいいとアドバイスした。菱山は菱山病院の院長で、かつて学会でその毒についての研究を発表したことがあるのだ。早速、菱山を訪ねた川田が毒針事件についての感想を求めると思い当たることがあると言った。彼は王室からビアスに代々伝わる数千カラットのダイヤモンドを預かっており、最近家の付近に怪しげな人影が出没しているのを確認していた。菱山は金庫の中になる宝石類を川田に見せ、警察への保護を申し出たのだった。

屋台的映画館

続 スーパー・ジャイアンツ 悪魔の化身

  • posted at:2005-07-24
  • written by:砂月(すなつき)
ぞくすーぱーじゃいあんつあくまのけしん
富士映画
配給:新東宝
製作年:1959年
公開日:1959年3月27日
監督:赤坂長義
脚本:宮川一郎
企画:野坂和馬
撮影:岡田公直
音楽:長瀬貞夫
美術:家田一雄
録音:深尾昌司
照明:宮川寛治
助監督:深町幸男
編集:民野吉太郎
製作主任:菜穂進
出演:宇津井健 明日香実 瀬戸麗子 大谷友彦 宮田文子
シネマスコープ モノクロ 57分

真夜中、青葉学園で生活する孤児のケンジは魔女によって庭に呼び出され、怪しい術によって気を失った。その様子に気づいたヒロシが駆け寄るとケンジは意識を取り戻したものの悪魔を見たんだと叫ぶと再び気を失った。医務室に運ばれると一晩中うなされ、急遽呼び出された山川医師は夜通し治療に当たったが、努力の甲斐なくケンジは帰らぬ人となった。死因を特定することが出来ない山川だったが、極度の恐怖による全身衰弱ではないかと推測し田中園長に話した。すると傍にいたヒロシが「ケンちゃんは悪魔に殺されたんだ」と唐突に口を開いた。彼はその悪魔が若い女だったと説明したが、大人たちは突然友人を亡くしたことで気が動転しているのだろうと相手にしなかった。

孤児たちが不安を抱える中、一人の男が学園にやってきた。大賀一平と名乗る紳士は軽々と屋根に飛び乗るとボールを拾って戻ったのだ。一平はお礼を言いにきた田中に雇って欲しいと申し出ると、その凄さを目の当たりにした子供たちはすぐに彼を受け入れられた。ヒロシはあの事件以来、悪夢を見るようになり夜がくるのを恐れていた。そこで一平は園児を集めると正義と平和のために使う透明の球を見せた。そしてそれをヒロシに預け、困ったときや危ないときにこれを投げればいつでもやってくると約束した。

魔女が都内に現れたことで各所に被害者が続出していた。バレリーナの安西泰子は同僚が奇病で死んで以来、不安でたまらなかった。そこで恋人の畑中道夫に相談を持ち掛けたのだが、彼が助手を務める生理学教授の大川博士と会うことになっていたのだ。夕方待ち合わせをする約束をして別れた道夫は生理学研究所へ向かったが、彼を気遣う大川は自分のことを優先しなさいと言ってと帰したのだった。その頃、泰子が所属するバレー団ではステージに向けての総稽古が行われていた。休憩に入り泰子が鏡の前でフォームのチェックをしていると、その中に魔女を見たのだ。魔女が彼女に手を差し伸べたときドアが開き、道夫は崩れ落ちる泰子を抱きかかえた。意識を取り戻した泰子はあそこに魔女がと指差したが、もうその姿は何処にもなかった。道夫は彼女を山川病院へ運び入院させたが命に別条はなかった。山川は奇跡だと驚いたが、泰子の意識が回復すれば原因が突き止められるのではないかと考えていた。

生理学研究所には道夫が知らない部屋があった。隠し扉の向こう側には地下へと続く階段があり、その奥には研究のための機械がズラリと並んでいた。戦後、大川は長い間行方不明になっていた娘の芳子との再会を果たしたが、あっけなくこの世を去った。顔に傷を負い、彼から娘を奪ったのは戦争を起こした人間のせいだと考えていた大川は、それをなくすために人類を抹殺する計画を立てた。その方法とは棺の中に横たわる芳子に生命を与え、魔女として蘇らせることだった。

屋台的映画館

プロフィール

HN:
砂月(すなつき)
性別:
非公開
自己紹介:
ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

フリーエリア

 

P R