たんていじむしょつーすりーくたばれあくとうども
日活
配給:日活
製作年:1963年
公開日:1963年1月27日 併映「38年大相撲初場所 前半戦」
監督:鈴木清順
企画:芦田正蔵
原作:大藪春彦
脚本:山崎巌
音楽:伊部晴美
・・・:「六三年のダンデイ」星ナオミ
・・・:「バカとリコウ」吉村アキ
撮影:峰重義
照明:吉田協佐
録音:八木多木之助
美術:坂口武玄
編集:鈴木晄
助監督:樋口弘美
色彩計測:森勝
特殊技術:金田啓治
現像:東洋現像所
製作主任:野村耕祐
振付:漆沢政子
技斗:高瀬将敏
出演:宍戸錠 笹森礼子 星ナオミ 楠侑子 金子信雄
シネマスコープ カラー 89分
深夜の武蔵街道基地付近で武器弾薬の取引をしていた立川桜組と新宿大槻興業のヤクザ十数名が突如現れた男たちによって射殺された。特別捜査本部を設置した武蔵署は、明け方近くに現場付近をうろついていた真辺公一を重要参考人として連行した。そのニュースを聞き、金になると踏んだ私立探偵の田島英雄は早速、武蔵野署に乗り込んで一課の熊谷警部と会った。最近、都内で良からぬ取引の最中に暴力団が襲われるという事件が頻繁に起きていた。被害者が警察に通報できないことを利用した、悪党よりも一枚上手な一味の仕業だった。真辺の面通しを許された田島は熊谷と駆け引きをした。真辺を釈放して泳がせるには、相手に感付かれずにうまく尾行する必要がある。そこで田島は、ヤクザに顔を知られていなくて警察より鼻が利き、腕っ節が立ち、頭の巡りがいい囮が必要だと自分を売り込んだのだ。警察署の周囲には真辺の釈放を待って復讐しようと企む立川組と大槻工業の連中が今か今かと待っていた。警察は解散を命じたが、彼らは銃砲所持許可書を掲げて猟場に行く待ち合わせに車を停めて何が悪いと居座っていたのだ。真辺の拘束期間は午後10時まで。熊谷は、ワシが手こずっているのに民間人の君が捌ける道理はないと言った。
腹を立てた田島が事務所に戻ると、熊谷が先回りしてソファーに座っていた。囮捜査に関することは警察の上層部と一部の関係者にしか知らされず、署内での熊谷の行動も芝居だった。熊谷は、正当防衛以外でぶっ放すなよと念を押して銃と偽の免許証を渡した。田中一郎として事件に関わることになった田島は、助手の堀内にミキサー車を盗むように言った。
午後10時、真辺は付き添いの警官とともに現れた。警察署の前を歩く真辺は銃口の的となっていた。そしてついに警官が離れたとき、男は顔を明らかにした。それと同時に警官隊がヤクザたちを殺人未遂の容疑で包囲した。騙されたことに気付いたヤクザたちは警官隊に発砲した。熊谷はその騒動に乗じて裏口から真辺を逃がし、田島に後を託したのだ。田島と真辺を乗せた白いMGAは警察車両とヤクザたちのトラックに追い掛けられたが、堀内との連携プレイで捲くと夜の街道を走り去った。
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