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That’sカンニング! 史上最大の作戦?

  • posted at:2008-02-15
  • written by:砂月(すなつき)
ざっつかんにんぐしじょうさいだいのさくせん
フジテレビ
配給:東映
製作年:1996年
公開日:1996年8月10日 併映「友子の場合」
監督:菅原浩志
企画:重村一 久板順一朗
エグゼクティブプロデューサー:松下千秋 佐藤信彦
プロジェクトプロデューサー:宅間秋史
プロデューサー:小林壽夫 小牧次郎 宮澤徹
ラインプロデューサー:渡井敏久
原作:谷俊彦
脚本:斉藤ひろし
音楽:佐橋俊彦
主題歌:「ありがとう・・・勇気」TOKIO
エンディングテーマ:「SWEET 19 BLUES」安室奈美恵
撮影:栢野直樹
照明:長田達也
美術:沖山真保
装飾:柴田博英
録音:桜井敬悟
整音:小野寺修
編集:冨田功
記録:甲斐哲子
助監督:前田哲
製作担当:小川勝広
出演:山口達也 安室奈美恵 升毅 荒木定虎 山本太郎
アメリカンビスタ カラー 99分

日本理科大学の教室では有機化学の中間試験が行われていた。黙々と問題を解いていく生徒たち。その中に不審な動きをする者たちがいた。学生寮・シグマハウスに住む落ちこぼれの学生たちはあらゆる手口のカンニングで試験に臨んだ。一方、向かい側の棟では右田教授が双眼鏡を使って試験を監視していた。そしてついに亀井鶴之助が見つかってしまった。亀井はカツラのドレッドヘアーに用紙を仕込んでいたのだ。カンニング→学問の汚れ→秩序の乱れ→世界の破滅と考えている右田にとってこの出来事は屈辱だった。彼は教授会に諮り、亀井を無期停学処分にした。理事長と組んで大学を世界最高の設備と機能を備えた理想郷にしようと目論む右田は、シグマハウスの跡地にホテルを建設する計画を立てていた。邪魔者は去れ、それが右田のモットーだった。

シグマハウスには占いが趣味の亀井の他に、ロケット開発が夢だが実験が失敗続きの利根川翔、コンピューターに精通している中松匠、筋肉バカで栄養素に詳しい力丸一道、ジグソーパズルオタクで地味な江崎忍、そして成績は優秀だが合理的だからという理由で住んでいる木村見次がいた。見次は天文学に興味があり、将来は大学院に進んで鯰田教授の宇宙学研究室に入ろうと考えていた。亀井はマダム・バブーシュカのお告げでシグマハウスの存亡の危機を知ったが、寮生たちは誰もそれを信じようとしなかった。

右田は教授会で学生寮廃止論を訴えた。だが大学創立以来80年の歴史を持つ建物を取り壊すことに鯰田は反対した。他の教授たちも学生たちの生活を守ることは大学としての義務だと言ったが、右田は建物が老朽化している上にそこに住む寮生の成績が芳しくないことを例に挙げ、私立大学が生き残りを掛けるこの時代に効率の良い土地利用を考えることは当然のことだと主張した。すると徳田学長はそれも一理あると理解を示した。その結果、寮生の前期試験の成績を見て判断を下すことになってしまった。

ある日、寮に突然転がり込んできたのは、見次の友人でカンニングの常習犯の森下由美だった。彼女は内緒で猫を飼っていたが、それが管理人にばれてマンションを追い出されたのだった。寮の管理人・珍さんの好意で一緒に暮らすことになったが、悩みの種が一つ増えただけだった。翌日、鯰田はシグマハウスを訪れ、寮がなくなることを報告した。寮生が優秀な成績を収めれば問題ないのだが、それが一番の問題だった。そこで匠は成績を書き換えるために大学のコンピューターへ侵入しようとするが、既に右田に先手を打たれていた。右田の研究室に忍び込んだ由美は、そこで潰されるのは寮だけではなく鯰田の研究所も含まれているという情報を手に入れた。鯰田の分子形成論の一部を論文に盗用していた右田は、不正の発覚を隠すために彼を研究所ごと葬り去ろうと考えていたのだ。由美からその話を聞いた見次は急いで研究所に向かったが、科学の真理は誰のものでもないと言って鯰田は驚かなかった。そしてその隣にいた的中助手は、亀井がドジなだけでカンニングは捕まらないことが肝心だと言った。カンニングは美学だという鯰田は、太陽のフレアが発する紫外線を利用したカンニング法で自分が成し得なかった夢を見次たちに託そうとした。だが今年はその条件に最適な教室での試験がなかった。

屋台的映画館
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紅の拳銃

  • posted at:2008-02-07
  • written by:砂月(すなつき)
くれないのけんじゅう
日活
配給:日活
製作年:1961年
公開日:1961年2月11日 併映「破れかぶれ」
監督:牛原陽一
原作:田村泰次郎
脚本:松浦健郎
企画:高木雅行
撮影:姫田真佐久
音楽:小杉太一郎
主題歌:「追憶」赤木圭一郎
美術:木村威夫
照明:岩木保夫
録音:沼倉範夫
編集:辻井正則
助監督:斎藤和三郎
現像:東洋現像所
色彩計測:安藤庄平
製作主任:武藤良夫
出演:赤木圭一郎 垂水悟郎 笹森礼子 白木マリ 吉行和子
シネマスコープ カラー 87分

石岡国四郎は小寺久から腕の立つフリーの殺し屋探しを依頼されたが、彼は法律に縛られた今の日本ではそう簡単にいかないから諦めて欲しいと言った。すると小寺は、いなかったらおまえが作るんだなと石岡に拳銃を渡した。小寺がフリーの殺し屋にこだわったのは、身内の人間がしくじって泥を吐かされた場合、自分の身に危険が及ぶからだった。石岡はかつて連隊一の射撃の名手と呼ばれていたが、戦争で右腕を失った。彼は以前、小寺から同じ依頼を受けたことがあった。銃の構造や特徴に詳しいことを利用して命知らずの男をスカウトし殺し屋に仕立て上げたが、男は返り討ちに遭って命を落としてしまった。後悔した石岡はこの稼業から身を引いていたが、金の話をされると断わることができなかった。

クラブ・銀の城でグラスを傾けていた石岡はろくでもない人間を探していたが、そこには人生を謳歌する顔しか見当たらなかった。諦めて帰ろうとしたとき、彼の目が一人の男に釘付けになった。石岡はろくでもない目をしたその男を第一候補に挙げ、早速声を掛けた。男=中田克巳は失業中で店の勘定をどうしようかと考えていたのだ。石岡が酒をおごる代わりに仕事の世話をすると言うと、中田はそんなことだろうと思ったと納得した。彼はろくな仕事じゃないことはわかっていたが引き受けるつもりでいた。それがたとえ人殺しだったとしても。石岡が中田を自宅に連れて帰ろうとしたとき、店のホステス=牧野千加子が助けて欲しいと駆け寄ってきた。石岡は断わったが、中田は彼女を踊りながら出口まで導くことにした。ところが店の外には二人の男が待っていた。中田は男たちを殴り倒すと千加子をタクシーに乗せて一緒に逃げた。千加子は神戸にある暗黒街のボスの女だった。表面は紳士だが、人を虫けら同然に扱う冷酷非道な振舞に千加子は恐ろしくなって逃げたのだ。彼女は知り過ぎているために命を狙われていた。

翌日から石岡による講義が始まった。彼は中田にコルト45の特徴を頭の中に叩き込むように言った。返り討ちに遭った男=中島はワルサーP38を使用したが、故障を起こして一発も撃たないまま命を落としたからだ。石岡は連日、中田に付きっ切りで指導した。石岡の家には妹の菊代が同居していたが、視神経萎縮で視力が低下していた。同情した中田は石岡に黙って彼女を東京の大学病院へ連れて行った。その結果、神戸の大学病院に勤める八十島博士が手術に成功し、治る可能性があるということがわかった。

石岡の特訓は実践に移った。木と木の間を移動する人型の的に中田は初めて銃を撃ったが、それは石岡の想像を超えていた。うますぎるのだ。中田が拳銃を撃つために生まれてきた男だと確信すると免許皆伝を言い渡した。実践の様子を見ていた小寺は、石岡に小手調べとして仕事をさせようと言った。神戸のボスから依頼された仕事とは、千加子を消すことだった。

屋台的映画館

ときめきメモリアル

  • posted at:2008-01-25
  • written by:砂月(すなつき)
ときめきめもりある
フジテレビジョン=東映=コナミ
配給:東映
製作年:1997年
公開日:1997年8月9日 併映「デボラがライバル」
監督:菅原浩志
エグゼクティブプロデューサー:松下千秋 佐藤信彦 永田昭彦
プロジェクトプロデューサー:宅間秋史 中曽根千治
プロデューサー:臼井裕詞 関口大輔 手塚治 河瀬光
脚本:岡田惠和
企画:重村一 久板順一朗
撮影監督:高間賢治
音楽プロデューサー:広瀬香美
編曲:佐藤俊彦
主題歌:「セピア色のフォトグラフ」吹石一恵
挿入歌:「誰もいない海」広瀬香美
挿入歌:「働くキリギリス」広瀬香美
美術:和田洋
照明:上保正道
録音:本田孜
編集:只野信也
スクリプター:作間清子
キャメラオペレーター:戸澤潤一
装飾:大庭信正
衣裳コーディネーター:佐藤ミサキ
助監督: 井原真治
進行主任:木次谷良助
宣伝プロデューサー:遠藤茂行
製作協力:東映東京撮影所
出演:岡田義徳 榎本加奈子 中山エミリ 矢田亜希子 山口紗弥加
アメリカンビスタ カラー 91分

瀬戸内海の小さな島に住む高校生・鈴木明彦は、高校最後の夏休みを目の前にして猛烈な恋をしていた。誰にということではなく、恋に恋していた。高校生活が残り少ないにも関わらずこれといって特徴のない時間を過ごしてきた明彦に、親友の村木幸男が「思い出を作ろう」と話しかけてきた。彼が提案する思い出作りとは、女子更衣室に忍び込むことだった。二人は無人の更衣室に入ったが、幸男はビデオカメラを忘れたと言って出て行った。それと入れ替わりにテニスの練習を終えた女子生徒たちが入ってきた。追い詰められた明彦は、ロッカーの中で息を潜めて様子を窺っていた。そこで学園の4大美少女として知られる西村小麦、遠野波絵、原田夏海、横山美潮が海の家でアルバイトをするということを知った明彦は、早速リゾートホテルの柏木を訪ね、レアなスニーカーを交換条件にして参加することになった。海の家は毎年小麦たち四人と佐川浩介の決まったメンバーで運営されているため、経験に乏しい明彦に対する彼女たちの態度は冷たかった。スタッフが開店の準備に追われる中、明彦は早く溶け込もうと努力するが、失敗を繰り返してみんなに顰蹙を買った。準備期間の5日はあっという間に過ぎ、ついに海の家「MANBOW CAFE」はオープンした。

海の家は連日大賑わいで、明彦は忙しい日々を送っていた。そんな中、彼はふと疑問に思った。彼女たちは一生懸命バイトして何にお金を使うのだろう、そして四人と浩介の関係って何だろう、と。

屋台的映画館

友子の場合

  • posted at:2008-01-22
  • written by:砂月(すなつき)
ともこのばあい
フジテレビ
配給:東映
製作年:1996年
公開日:1996年8月10日 併映「That’s カンニング! 史上最大の作戦?」
監督:本広克行
エグゼクティブプロデューサー:松下千秋 中山和記
プロジェクトプロデューサー:宅間秋史
プロデューサー:小牧次郎 重岡由美子 岩田祐二
原作:藤野美奈子
脚本:青柳祐美子
企画:重村一 久板順一朗
撮影:福田紳一郎
音楽:大島ミチル
主題歌:「くしゃみ」ともさかりえ
技術製作:杉野有光
技術プロデュース:堀田満之
美術プロデュース:板村一彦
ハイビジョンバイザー:皆川慶助
照明:澤田篤宏 加瀬弘行
録音:松永英一
映像:大西幸二
VTR:細野健志
美術デザイン:柳川和央
編集:田口拓也
音響効果:志田博英
スクリプター:佐藤由子
助監督:都築淳一
製作担当:堀井健一
製作協力:共同テレビジョン
出演:ともさかりえ 木村剛 小木茂光 美保純 藤村ちか
アメリカンビスタ カラー 61分

北大宮高校2年B組の田村友子は、教室に弁当箱を忘れたことを思い出した。食べ切れなかったフライが腐っていないか心配でたまらなかった友子は真っ暗な学校に侵入したが、誰もいないはずの教室でコックリさんをする同じクラスの高木美江、五十嵐理沙、嶋田咲子に呼び止められた。いつもは仲の良い四人だが、ヤバいことに関わりたくない友子は理由を付けて逃げようとした。しかし断わり切れずに仲間に入ってしまった。友子たちはこの夏最後の自由な時間を使って小林太郎、岡田時雄、小笠原誠、山田慎二の男子四人と一泊二日の温泉旅行に行くことになっていたが、気になるのは「誰と誰がくっつくか」だった。三人は男子に興味がないという友子を占ってみることにした。その結果、巨漢の「まこと」という答えが出たが、不服な友子は「うそ」と強引にコインを動かし、さらにクラスで一番人気の「たろう」と動かした。咲子たちは友子の行動を疑ったが、彼女はコックリさんのお告げだと言い張った。咲子が気掛かりだったのは、旅行の出発日が13日の金曜日だということだった。そこで咲子は旅の安全を尋ねてみた。するとコックリさんはこう答えを出した。「のろわれる」。

快晴の中、旅行は順調に始まったが、不幸は突然やってきた。電車の中では昼食をどうするかという話題で持ちきりだった。お腹を空かせた太郎にいいところを見せようとした友子は、橋田駅に下車してみんなの分の駅弁を買い込んだ。あとは電車に乗り込むだけ、という状態だったが、名物・たこばしらを売るおばさんの声に呼び止められてしまった。売店に立ち寄った友子は、たこばしらの焼きタイプ、生タイプ、半生タイプを試食するうちにどれにするか迷ってしまい、電車に乗り遅れてしまった。絶望のあまり座り込んでしまう友子だったが、彼女の不幸はまだ序章に過ぎなかった。

屋台的映画館

億万長者(1954年)

  • posted at:2008-01-16
  • written by:砂月(すなつき)
おくまんちょうじゃ
青年俳優クラブ
配給:新東宝
製作年:1954年
公開日:1954年11月22日 併映「最後の女達」
監督:市川崑
企画:本田延三郎
脚本:市川崑
脚本協力:安部公房 横山泰三 長谷部慶次 和田夏十
音楽:団伊玖磨
撮影:伊藤武夫
美術:平川透徹
録音:安恵重遠
照明:平田光治
編集:河野秋和
助監督:小林大平
製作主任:浅野正孝
出演:木村功 久我美子 山田五十鈴 伊藤雄之助 信欣三
スタンダード モノクロ 83分

日本の新名所・数寄屋橋付近の交差点では、少女・鏡すてがか弱き平和を守るためには原爆を作らなければならないと民衆に訴えていた。その頃、小菅刑務所の牢屋の中では、汚職事件で逮捕された与党議員・団海老蔵が新聞に名前が載ることの意義を同罪で捕まった同僚や野党議員に向かって高らかに語っていた。同じ頃、赤坂料亭では芸者・花熊が他の芸者集の前で心得を長々と説いていた。一方、羽田飛行場では海外視察という名目で3ヶ月間の観光旅行を行うアルマイト会社社長・東太賀吉が家族や社員たちに見送られていた。銀座にある日本一正確な時計台の時計はまもなく25時を指そうとしていた。白昼であるにも関わらず。時計が狂っているのだろうか。それとも人間の方が狂っているのだろうか。

K区税務署徴収課に勤務する正直で無口で小心者の舘香六は、鶴亀葬儀社の二階に間借りしている。毎日同じように電車に揺られて出勤する舘は、いつものように税金の徴収に出掛けた。彼が向かった先は、通夜が行われているアルマイト工場だった。社長の東太賀吉が乗った旅客機は欧州に向かって飛行していたが、ヒマラヤ山脈に衝突し墜落したのだ。航空会社の社員が危険な遭難現場から持ち帰ったひしゃげたスプーンを妻・山子は遺骨代わりにして大切にした。それは東が見本として持ち歩いていたスプーンだった。舘は霊前に手を合わせると、山子に昨年度の税金が納められていないから困っていると切り出した。すると山子は困っているのはこっちだと反論した。派手好きの社長は万事宣伝の世の中だと言って借金してまで旅行を計画した。傷害保険がもらえることになっていたが、借金返済や十八人の子供の生活費、そして工場を運営するには到底足りないと主張した。舘は、それでは僕が困るし署長も困ると言った。彼は税金が使われる仕組みを山子にゆっくりと説明した。

舘が次に向かった先は国会議事堂の近くにある贋家だった。妻・はんは舘から受け取った名刺を見るなり大声で笑った。ここでも税金を徴収することが無理だとわかった舘は、自宅から持ってきた手弁当を食べながら夫婦の話を聞くことにした。主の贋十二は三年前まで写真所を経営していたが、その収入だけでは十八人の子供を養うことは出来なくなった。そこで店を手放して収入の多い仕事を手当たり次第に始めたがうまく行かなかった。贋家には家族の他に下宿人の鏡すてが住んでいた。二階を間借りしてるすては一年半程前から家賃を払っていなかったが、かわいそうな境遇に置かれていたことを知っていたため追い出すことが出来なかった。彼女は材料や薬品を持ち込んでは研究に没頭していた。はんは、それが原爆であることを舘に話すと、驚いた彼は放射能の及ばないとされる東京から123.5キロ離れた沼津まで走って逃げた。

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