らいあーげーむざふぁいなるすてーじ
フジテレビジョン=集英社=東宝=FNS27社
配給:東宝
製作年:2009年
公開日:2010年3月6日
監督:松山博昭
製作:亀山千広 鳥嶋和彦 島谷能成
製作統括:石原隆 和田行
プロデューサー:宮川朋之 瀬田裕幸 古郡真也
アソシエイトプロデューサー:志牟田徹 東康之
原作:甲斐谷忍
脚本:黒岩勉 岡田道尚
音楽:中田ヤスタカ
主題歌:「Stay with You」capsule
・・・:「Love or Lies」capsule
撮影:宮田伸
照明:森泉英男
録音:武進
美術:関口保幸
デザイン:坪田幸之
美術進行:平川泰光
編集:平川正治
CG:笹生宗慶
選曲:泉清二
監督補:長瀬国博
製作担当:白石治
製作プロダクション:FILM
出演:戸田恵梨香 松田翔太 田辺誠一 鈴木浩介 荒川良々
アメリカンビスタ カラー 133分
バカがつくほど正直な女子大生の神埼直は、自宅に届いた「LGT事務局」からの小包を不用意に開けてしまったために、欲望にまみれたプレイヤーたちが対戦相手を騙してマネーを奪い合う「ライアーゲーム」に自動的に登録されてしまった。不本意ながらの参戦に落ち込む彼女を救ったのは、冷静な判断力と大胆な行動力を兼ね備えている天才詐欺師の秋山深一だった。勝てば大金を手にし、負ければ巨額の負債を抱え込むことになるこの危険なゲームの数々を、直は秋山とともに勝ち抜いて行った。そしてセミファイナル後半戦。秋山率いる光の国が勝利を収めたが、敵対し敗北した葛城リョウの本心を知った直は、金塊を彼女に渡して欲しいと秋山に懇願したのだ。その結果、ファイナルステージへ進出する人数が制限されることになり、直は辞退を申し出たのだった。「ライアーゲーム」潰滅の思いを秋山に託して。
平穏な日々に戻った直のもとに一通の封書が届いた。それは「ライアーゲーム ファイナルステージ」の案内状だった。彼女の自宅を訪れたLGT事務局員の谷村光男は、棄権者が出たことで権利が回ってきたことを説明し、このままでは秋山が負けると告げた。狼狽する直に谷村は、人同士が信じ合わなければ勝ち目のない次のゲームで秋山を救えるのは君だけだと言った。「あいつが信じられる人間は君しかいないんだから」。
直がLGT事務局員のエリーに案内された「GARDEN OF EDEN」という部屋がファイナルステージの会場だった。そこで行われるのは、旧約聖書の創世記をベースにした「エデンの園ゲーム」だった。 一人しか入ることの出来ない部屋で三種類のりんごのうち一つを選び、11人のプレイヤー全員がそのりんごについたプレートに名前の焼印を押して投票箱に入れると1ゲームが終了。それが13回繰り返される。投票されたりんごは機械で自動的に集計され、投票数が多い方が勝ちとなる。仮に同じ名前のものが二つ投票された場合、最初のりんごが有効となる。また書面などの制約によって投票を強制することは禁じられている。一回の投票タイムは1時間だが、全員が投票を終えた段階で終了となる。制限時間内に投票室に入らなかったプレイヤーはマイナス1億円のペナルティーが科され、一度入ったプレイヤーは次のゲームまで入ることが出来ない。多数派のプレイヤーには賞金1億円が与えられ、少数派はマイナス1億円となる。また、全員がゴールドまたはシルバーにそろって投票した場合はマイナス1億円となる。ゴールドとシルバーはいわゆる禁断の果実で、11人が真実の赤りんごに初回から投票すれば全員が13億円を手にしてゲームを終えることが出来る。だが赤をそろえようとしたときに禁断の果実に手を出した者がいると、赤に投票したプレイヤーにマイナス1億円が科される。逆に禁断の果実に投票した者には、ゴールド、シルバーに関わらず1億円が与えられる。さらにそれが一人だけだった場合は、ボーナスとして2億円が与えられる。だが真実の赤りんごが一人だけだった場合は、名前を公表した上で特別ペナルティーとしてマイナス10億円となる。そして負債が5億円に達したプレイヤーは、その時点で失楽園(エデンの園からの追放)となる。だが誰かがその負債を肩代わりすればゲームの続行が可能となる。セミファイナルまでに獲得したマネーがベースとなり、ゲーム終了時点でプラスであればその額を賞金として確定。マイナスであれば負債として確定される。獲得マネーがトップのプレイヤーが優勝となり、賞金50億円が与えられる。不正行為やルール違反などによってゲームの続行が不能になった場合、賞金は没収。そしてプレイヤー全員にマイナス10億円のペナルティーが科されゲームは終了となる。また50億円の分配を前提にゲームが進められることを防ぐため、ゲーム終了後のプレイヤー間でのマネーの移動は禁止される。
直にとってこのゲームは楽勝だった。何故ならば、プレイヤー全員がお互いを信じて赤いりんごを投票し続ければいいからだ。直は皆の前に出ると、今回の敵はLGT事務局なのだから50億円に惑わされずに真実のりんごを投票しませんかと提案した。するとサカマキマイが同調し、タケダユキナも最後くらい事務局にひと泡吹かせてやりたいと言った。現時点での賞金獲得トップは12億円であり、逆転は無理だと考える者もいたことから、13億円を確実に稼ぐことが最良の策だという意見でまとまった。全員の投票が終わり、第1ゲームが締め切られた。投票の結果は、ゴールドが3、シルバーが4、真実の赤りんごが4だった。
屋台的映画館
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