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妖怪大戦争(1968年)

  • posted at:2005-06-21
  • written by:砂月(すなつき)
ようかいだいせんそう
大映(京都撮影所)
配給:大映
製作年:1968年
公開日:1968年12月14日 併映「蛇娘と白髪魔」
監督:黒田義之
脚本:吉田哲郎
企画:八尋大和
撮影:今井ひろし
音楽:池野成
美術:太田誠一 加藤茂
録音:林土太郎
照明:美間博
編集:谷口登司夫
特撮合成:田中貞造
擬斗:楠本栄一
音響効果:倉嶋暢
助監督:国原俊明
製作主任:村井昭彦
語り手:戸浦六宏
現像:東洋現像所
出演:青山良彦 川崎あかね 大川修 内田朝雄 木村玄
シネマスコープ カラー 79分

優れた文明を誇ったバビロニアの都・ウルの遺跡は今や廃墟と化していた。いつの頃からか廃墟の地下には凶暴な妖怪が眠っているという噂が立ち、ある者は四千年経った日に目を覚まし再びこの世に現れると預言した。それ以来、難を逃れて人の足は全く途絶えていたが、年月が経つとともにその予言は人々から忘れ去られていった。巨大な彫像に入り口を見つけた二人の盗賊は内部に侵入した。男の一人が鶴嘴を突きたてると壁が崩壊し、鳥のような頭を付けた杓杖が顔を覗かせた。男がそれを引き抜くと空一面が一瞬のうちに曇り、強風とともに雷鳴が轟いた。煙の中から現れた吸血ダイモンは彫像を破壊して男たちを瓦礫の下に沈めると巨大な翼で空に舞い上がった。

代官・磯部兵庫は娘の千絵と伊豆の浜辺で釣りを楽しんでいたが、雲行きが怪しくなったため一荒れ来る前に引き上げることにした。屋敷に帰る途中に浜を見回った兵庫は不審な煙を目撃した。良からぬ気配を感じた兵庫は刀の柄に手をやったが、突然の強風で体は薙ぎ倒されてしまった。這ってでもその場を逃れようとした兵庫を引き止めていたのは、雷光とともに現れたダイモンだった。兵庫は刀を抜き斬り掛かったが、敵う相手ではなかった。ダイモンは兵庫に近づき首に噛み付くと血を吸った。そして兵庫に姿を変えるとこの地を支配しようとした。

屋敷に戻った兵庫は吼え掛かる飼い犬を一閃し、不浄だと言って薙刀で神棚や仏壇を打ち壊した。千絵や用人・川野佐平次は殿の変わりように驚きを隠せなかった。そして佐平次と同様に驚いたのは庭に住む河童だった。兵庫は杓杖を使って佐平次を気絶させると首に噛み付き血を吸い始めた。そして分身したダイモンが佐平次に取り付くと、彼もまた人が変わってしまった。佐平次は代官所の役人・真山新八郎たちに神棚等を直ちに焼き捨てるように言い、殿の指図に背く者は断罪だと言い放った。そして千絵に対しても余計な口出しをすれば容赦しないと言った。騒動を一部始終見ていた河童はダイモンの前に現れ、俺はこの屋敷の主だから縄張りから出て行きやがれと叫んだ。ところがダイモンは一笑に付して相手にしなかった。覚悟を決めた河童はダイモンに勝負を挑むことにしたが、あっけなく敗れてしまった。命からがら古寺に逃げ込んだ河童は、妖怪の仲間たちを呼び集めてダイモンの恐しさを説明したが油すましたちは彼の話を信じようとはしなかった。それは妖怪紳士録や日本妖怪大図鑑に載っていなかったからだ。

首から血を流して倒れていた腰元・しのぶを発見した新八郎は、修験者の大日坊に悪魔祓いの祈祷を依頼した。兵庫の正体が魔性のものであることはわかったが、大日坊は代官からそれを取り除く手立てはないと答えた。そして魔性が代官に乗り移っているのではなく、魔性が代官の姿を借りているのだと言った。犬の刻になると、新八郎は大日坊から言われたとおりに三本の蝋燭を魔性が棲む部屋の隅に立てた。大日坊は護摩を焚いてダイモンの力を封じ込めようとしたが、逆に炎で全身を焼かれてしまった。それを見た新八郎は、万一の場合にと渡された破魔の弓と守り札を握りしめ復讐を誓った。

茂市とお咲は生贄を求める代官所の役人たちから逃げ延びるために古寺に駆け込んだ。茂市は、代官に捕まったら殺されてしまうと妖怪たちに助けを請うたが、油すましは情け深い代官がそんな残酷なことをするはずがないと否定した。話に加わった河童があれは代官の姿をしたお化けなんだと説き伏せ、ようやく仲間たちは納得した。そこに現れた青坊主と雲外鏡があの妖怪はバビロニアのダイモンだと説明すると、油すましは「こんな奴、のさばらせといたら日本お化けの名折れや」と叫び、仲間たちに団結を求めた。

屋台的映画館
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夜明けのランナー

  • posted at:2005-06-21
  • written by:砂月(すなつき)
よあけのらんなー
田中プロモーション=日本テレビ放送網
配給:東宝
製作年:1983年
公開日:1983年10月15日 併映「逃がれの街」
監督:中岡京平
製作:田中壽一
プロデューサー:中沢敏明 大戸正彦
プロデューサー補:越智貞夫
脚本:中岡京平
撮影:岸本正広
音楽:大谷和夫
主題歌:「AGAIN」渡辺徹
美術:徳田博
録音:武進
整音:関勇次郎
照明:川島晴雄
編集:菅野善雄
記録:小山三樹子
助監督:岩下輝幸
キャスティング:室岡信明
製作担当:服部紹男
出演:渡辺徹 美池真理子 広岡瞬 勝野洋 北村和夫 
アメリカンビスタ カラー 91分

兄が病気で倒れたため、倉本英二は実家である民芸品問屋の父を手伝うべくを故郷の金沢へ帰ることになった。東京最後の夜、先輩の工藤修がスナック「エデン」に顔なじみを集めてささやかな送別会を開いた。そんな中、英二は迷っていた。かつての恋人・津坂真沙未との交際は二ヶ月前に終わったが、まだ未練が残っていたのだ。その表情を読み取った修は真沙未に電話を掛け、英二が昨日仕事を辞めたこと、明日の列車で田舎へ帰ることを説明した。それから電話口に彼を呼び直接別れを告げさせるように仕向けたのだ。二人は短い会話を交わしてから別れを告げたが、英二は気持ちを吹っ切るためにヤケ酒を飲んだが酔うことは出来なかった。一方、真沙未も妹の早苗の前では強がったが英二のことを忘れることは出来なかった。同棲していた時に英二からプレゼントしてもらった時計を眺めるうちにその頃を思い出し、別れの言葉をちゃんと言いたいと彼に電話を掛けたのだった。真沙未は明日の朝早く駅まで見送りに行くと言ったが、居ても立ってもいられない英二は今からそっちへ行く言った。そんな彼に対して修は叱責したが英二の気持ちが変わらないため好きにしろと吐き捨てた。すると英二は店を飛び出し駅に向かった。終電までまだ時間があるため、英二は電車に乗って真沙未が待つ横浜へ行くはずだったが、運悪く昼間に衝突したチンピラたちに見つかってしまい、有り金を奪われてしまった。そこで仕方なくポケットの小銭で真沙未に電話を掛け、「夜明けの5時頃までに港の見える丘公園へ走って行くから来てくれ」と告げた。そこは英二がいる千駄ヶ谷と真沙未がいる茅ケ崎の中間に当たる場所であり、そこまで走ることは無謀な挑戦だったが、無一文となった彼に選択肢はなかった。

横浜製鉄サッカー部に所属していた英二は、新人王を獲得するなどチームの有望選手として活躍した。同じ会社に勤める真沙未が応援に来ていたことがきっかけで交際が始まり、やがて同棲するようになった。ドライブに出かけたある日、真沙未は妊娠5ヶ月であることを打ち明け、それを聞いた英二は動揺して運転を誤り事故を起こした。英二は右足に致命的な傷を負い、サッカーを諦めなければならなくなった。一方、真沙未は流産し精神的なショックからを受けた。以前から気持ちのすれ違いを感じていた二人はこの事故をきっかけにして別れたが、離ればなれになったことで失ったものに気付いたのだった。英二は足の痛みに耐えながら夜の街を走った。

屋台的映画館

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